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ラブライブ! スーパースター!! ユニットシングル発売記念ユニットMVレビュー

 ある日のこと、仕事から帰った私は居間のandroidTVからYouTubeを開いた。
 いつものように声優MVを流しながら弁当箱を洗おうと、ホーム画面を操作していてそれは目に止まった。
 ユニットシングルの新曲発売に合わせて公式が公開したMVである。

 アニメ1期2期を見てスーパースターのことが好きになり、新曲を買って聞きながら今年10月の3期を待っている身なのだが、出不精なのもあってライブには一度も行ったことがない。行ったら楽しいのも知っているのだが、それでもなお動かないのである種の筋金入りである。
 まあ、ライブに行かないことに引け目を感じているかというと全くそんなことはない。作品と個人の付き合い方は人それぞれである。行きたい奴は行ってるし、自分みたいな奴は行ってないのだろう。

 ということで話を戻すと本記事についてもそんな「作品と個人の付き合い方の自由」の中で起こったものと考えていただきたい。
 MVを公開したところでレビューを書こうと思う人はそんなに多くないのかもしれないが、自分のように書こうと思う奴もいる。それだけの話なのだ。
 自分の好きな作品についてのインターネット上での賑やかしにほんのちょっぴり協力できるのなら、悪い気分はしない。

※本文中の再生秒数はYouTubeの再生時間表示に準拠する。また各声優の敬称は省略して表記する。

※とりあえず「ディストーション」だけになってますが、あと2つも元気と時間があったら書きます。


CatChu! 「ディストーション」

 スーパースターで一番好きなキャラが澁谷かのんなのと、ユニット名が好みなのもあって3ユニットの中で一番CatChu!が好き。アルバム「Jump Into the New World」収録のユニット曲だと「影遊び」を一番聞いている。
 「影遊び」を聞いてるときに感じたかっこよさや、思春期の青さの中で当人の胸中にある息苦しさとは打って変わって、本MVはキュート&パッションな作品となっている。
 古い洋画に出てくるサービスエリアの売店のようなところでCatChu! の3人が踊るのだが、全編通して窓からは白くて眩しい光が差し込んでいる。歌い出しが「ノイズだらけの世界におはよう」なのもあって明るい朝の曲のイメージが試聴動画のときからあったのだが、このMVを見てそのイメージがより強固になった。
 一番パワフルに暴れているのは伊達さゆりだろう。ダンスパートの動きのキレからはもちろんのこと、AメロやBメロ、間奏時のカメラへのサービスパフォーマンスからも全力投球の迫力を感じる。ラブライブ最新シリーズの主人公であり、センターにこの人物が抜擢されたことに対する説得力がそこには宿っている。
 それと本記事を書くにあたり見直していてはじめて気づいたのだが、実はとんでもない回数ウィンクしている。カメラがアップのために寄っているとき以外にも全身を映しているときや、寄っていたカメラが下がるときにもウィンクしている。3分27秒のMVの中でおそらく13回ウィンクしている。
 なぜ「おそらく」かというと、カメラから距離があるときのウィンクの中には、ウィンクとして成立しているかどうかの判別がつき難いものがあるからだ。
 具体的には0:42~0:43の1回、01:13~01:15の1回(後のウィンクは成立しているものとして数えて問題ない)2:11~2:15の2回などだ。ダンスパートで動きが激しいときや、カメラから遠いときに(しているように)見えるウィンクを含むか否かで回数が変わる。
 興味がある人は本MVを伊達さゆりの左目に注目し、ウィンクを数えながら見てもらいたい。MVに写るかどうかわからない所にまで全力で取り組む伊達さゆりの本気が感じ取れるだろう。一眼レフで自撮りをする00:32が最初のウィンクであると教えておく。
 ちなみにペイトン尚美はカメラがアップのときにのみウィンクしてくれているので分かりやすく全部で9回、籔島朱音は冒頭の1回のみだ。
 伊達さゆりのウィンク以外にももちろん注目してほしい箇所はある。ダンスに熱の入り過ぎた2:44頃のペイトン尚美がそうだ。腕と一緒に顔を上げ過ぎてほとんど天井を向いている。昔テレビで見たももクロがライブでこれぐらい顔を上げていた記憶がある。見直してみると2:35の時点でだいぶブレーキを捨てているような動きをしている。
 ところで衣装に注目すると伊達さゆりと籔島朱音は肩出しになっているのに、なぜかペイトン尚美だけ肩が出ていない。服のデザインは同じようだし、ペイトンはこのMVのセンターでもないので不思議である。本人の肩幅や腕の長さの関係だろうか。普通の服ですら袖を通さないとわからないことがあるのに、この手の衣装となると採寸がちゃんとしていてもなにか起きるときは起きる気がするし、なかなか大変なのかもしれない。
 それを踏まえてもペイトン尚美だけマニキュアを塗ってないのは何故だろう。スケジュール等の関係でMVの撮影が強行軍だったのか。
 方向性が違うけど、籔島朱音についても気になることがある。1:27~1:32で持っているルービックキューブだ。他の2人はギターとかメガホンとかラブライブっぽいものを持っているし、冒頭で伊達さゆりが持っているカメラも本人が上手くパフォーマンスに使っていた。それでなぜ籔島朱音にはルービックキューブを? 赤い面と青い面があるから四季メイってこと? でも籔島朱音のネイルは黄色なのである。上手くルービックキューブを使ってたらそこまで気にならないんだけど、そういうわけでもない。当然だが籔島朱音を責めるつもりは全くない。だってルービックキューブだもん。何かやれって言われてもそりゃ困るよ。もっというと澁谷かのんの公式アイコンマークのアイテムであるヘッドホンを籔島朱音が持ってたりする。やっぱり強行軍だったのかな。
 なんだが最後ごちゃごちゃ書いたが全体を通しての感想としては、見てると元気が貰えるかなりいいMVである。1:43~1:49の猫をイメージした振り付けや、2:42のハイジャンプが特に印象的なダンスパートは素晴らしい。カメラパフォーマンスのところもCatChu!というユニット名に相応しいキュートさが感じられる。

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