一人暮らし。
お久しぶりです。
ましこです。
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よろしくお願いいたします。
この度、私は一人暮らしを始めました。
それもただの一人暮らしではなく、地元・京都を離れての上京、および新卒社会人としての新生活です。
今回の記事では、一人暮らしをするに当たって自分が感じたこと、悩みやちょっとした嬉しいことなどを纏めていきます。
私が上京を決めたのは大学4回生の夏、内定をもらい晴れて東京で働くことが決まった時からでした。
私は前々より東京に1人で瞬間移動しては鮨やスタバ、オタ活など頻繁に行っており東京に関する知見はもとよりあったため、特に不安感も覚えることなく気軽に住む場所を探していました。優柔不断なので決まったのは冬頃。
どこにしよかな、職場からは微妙に遠いとこがええな、辞めた際もう一生関わることない街であってほしいもんな(Z世代特有の働く前から辞める思考)、ぼっちざろっくの聖地の下北沢ええな、けど治安がな。駅前にはスタバとインドカレー屋さんがあって家は徒歩5分圏内で近くにコンビニとスーパーがあって………
などなど一向に進まないおうち決めに頭を悩ませる日々。けど今思えばそれも貴重な時間だったと思います。はじめての一人暮らし。はじめての都民。3億年くらいかけてゆっくり考えるのが当然ですね。
そんなこんな、てんやわんやで家も決まり、引越し手続きも行い、高すぎて驚愕し、諦め、親に車を出してもらい、いざ引越し日が決定。
ここまではとてもスムーズ。気楽なもんでした。
そして引越しを控えた2週間前。京都でお世話になった友達や茶道団体、ホームスタバも料理屋も巡り挨拶回り。大学生の頃と変わらないくらい外出時間が長く、親と過ごす時間も用意しません。
引越しまであと5日。まだもうちょっとお店巡りたいな。
あれ…?
不思議だな。
ベッドから出られない。
無意識なのか意識的なのか、どうも体がベッドから出ようとしない。ふかふかの布団と枕にずっと包まれたがっている。
なんとかベッドから出るも、なぜか視野が部屋のあちこちに向く。
小学生のときにつけた壁の傷、教科書、もう10年は開けてない机の引き出し、そこから出てくる完全に目がイカれており呂律の回っていなさそうなメガネのおっさんが描かれたソーダガムのゴミ、壊れたボールペン。
それらひとつひとつに、大なり小なりの物語がある。その物語の記憶が急に押し寄せてきて懐かしさの暴力に思考が停止する。
あー、これがホームシック?まだ家出てないけど。
困るなぁ。やりたいことあるのになぁ。けどなんか悪い気分でもないな。今はここにいよう。ここで過ごした時間の跡はどうやら私を外に出したくないらしい。
まあ、片付けでもするか。
それからの5日間、憂鬱でため息ばかりで、けど大切で一生に一度しかない貴重であることは確かな時間をずっと家で過ごしていた。別に一生の別れでもないのにね。けどもう二度と今の自分には戻れないだろうから。
せっかくだから、親とも話をするか。
寿司なんてとらなくていい、ケーキも酒もいらないから、大好物を作ってよ。
あー、家出るの、辛いな。
気付けば引越し当日。
結局どこにも行かなかったな。家でゴロゴロ、グーダラ生活。うん、けど、まあ、大正解だった。
この最後の数日間があったからこそ、
前を向いて行けそう。
今までありがとう。
うっわ、これ伝えんのこんな恥ずかしいのかよ。
あー、茶化したい。もう新幹線乗ったけど!
恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい。アイス硬い。恥ずかしい。恥ずかしい。言えてよかったな。
【続きます 次回公開は8阿僧祇年後です。】