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龍が如く0

龍が如く0をクリアしました。サブストーリーコンプで100時間ちょっと。
“罰”のお話でしたね。罪人の生き様がとにかく鮮烈。そしてその罪人に超いやらしいタイミングでガー不の特大ブーメランが飛んできてプレイヤーの情緒もろとも破壊する。一周回って勧善懲悪ものなのか??映画化したら「悪いことしたやつ 大体死ぬ」みたいなキャッチコピーが欲しい。

そんなこのゲーム最大の立役者は、やっぱり佐川はんだと思う。
この人がも~~~本当に怖かった!しかも散々DV彼氏みたいなムーブきめといて最後真島の兄さんを手に掛けてもおかしくないのに、闇の中で一人責任を被るなんて、そんな、そんなさぁ……ずるいじゃないですかぁ~~……。

佐川はんの過去について多くは語られない。文鳥と猫の件が人格形成を担った一番の出来事なんだろうけど、じゃあ二律背反で親を殺せばよかったのかというとそれはそれで別方向に狂った。と思う。じっと身を縮こまらせて我慢を続けていても多分狂った。子供の知恵と知識でできることなんて限られてる。どう足掻いても逃げ場は無い。逃げ場の無い人間が極道になる。
だから真島の兄さんが檻を出てちょっとだけ嬉しそうな表情しちゃうのがね、こう……クリア後に見直すとまた違った趣があってグっときてしまう。戦闘に参加しない完全なNPCであることも奥底の知れなさを演出していて、視界の片隅からプレイヤーの心に根を張ってくる、恐ろしくも不思議な登場人物でした。これは僕だけじゃないと思うんですけど、最初絶対佐川はんがラスボスだと思ってたんですよね……。

返す返すも罪人に容赦がないゲームだから、最初こそ悲しい気持ちになれど、クリア後に実況とかを流してると他の死者に対しても複雑な感情が押し寄せてくる。李さんは元殺し屋で、直近でもマコトを守るために人を殺めようとしていた。立華不動産も悪徳業者ではあるし、特に尾田っちは言わずもがな(お前は本当に反省しろ)。西谷オリジンは罪人というよりも倫理を超越した新人類で真島の兄さんと顔を合わせたのはあの2回だけというのがとても美しいけど、それはそれとして罪人。そんなろくでもない男達の絶命を咀嚼するたび、屋台での佐川はんの台詞がリフレインする。そう、おでんの大根に染み渡った出汁のように!!!

おしまい

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