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お前はまだウララを有馬で泣かせてるのか?

「絶対はまるからやってみなよ」

友人からのおすすめは多かったが始めずにいたウマ娘。始めるきっかけをくれたのがこちらのハルウララ。

「オルフェーヴル」「ディープインパクト」「ゴールドシップ」競馬ファンでなくとも聞いたことあるであろう馬の名前。いずれも最強の馬達として名をはせている。ハルウララはその真逆。最弱の馬として知られている。

弱いという言葉だけで言い表すのは間違っているかもしれない。113戦0勝。私はこの記録は競走馬連敗最高記録だと思っていたがそうではないらしい。ハルウララ馬券は_絶対当たらない_として当時交通安全のお守りとしても人気を博したそうだ。しかし、ハルウララに「勝ってほしい」という人の多さがハルウララを誰しもが知
る競走馬にしたらしめている。走る姿に夢を乗せざるえないものがそこにはあったかもしれない。

そんなハルウララに勝利をもたらすことができるゲームがある。なんとG1も目指せてしまう。それがウマ娘である。


「ハルウララが有馬記念走るんだよ。」
そんな友人の最後のひと押しもありダウンロード。数回プレイすれば制覇できるだろうと思っていたが甘かったと数日後に思い知るのであった。

チュートリアルしすぐにハルウララには巡り合える。ハルウララプレイにしか興味のなかった私には非常に嬉しい展開であった。後から知ることになるがどうやら最初に必ず与えられる育成ウマ娘だそうだ。

ハルウララシナリオスタート

ウマ娘ではプレイヤーはトレーナーとしてウマ娘とのトレーニング、レース、おやすみ、おでかけを通し3年間育成を行う。ハルウララとはトレセン学園で出会うがトレーニング初っぱなはハルウララの捜索から始まる。

チョウチョだ!
とフラフラトレーニング中にいなくなり、なんと川のヌシまで探しにいってしまう。

うわ、好きなタイプや。

子ども心がある人が好きと日頃からいっているが取り分けて_チョウチョを追いかけちゃうような人が好きだな_そんなこと言っていた私の心はここで鷲掴みにされてしまう。実際中々いないのよ。

レースに負けても他のウマ娘が落ち込んだ姿を見せる中満面の笑み。ウマ娘育成においては各ウマ娘に3年間で史実に基づくレースに応じた勝利や入賞が求められる。ハルウララにももちろん求められるがシナリオの最後の条件が

有馬記念に出走

そう。でるだけでいい。なんとも拍子抜けしてしまう。やり甲斐を求めてアプリダウンロードしたがやり甲斐を感じられるのかという不安も一瞬よぎった。もしかしてこの最後に辿り着くまでが凄く難しいんじゃないだろうか?と思いきや普通に勝てちゃう。他のウマ娘達は史実に基づく名馬だったりするが勝てちゃう。あれれ?

シナリオの中では育成に関わらない他のレースにも出ていてそこで負けているという設定ではある。負けても笑顔、高知競馬を支えた史実に基づくようにゲーム内の地元の商店街ではハルウララ後援会が発足されたりなど愛される姿が描かれている。

走ってるだけで楽しそうなハルウララが他のウマ娘が出場する姿を見て有馬記念にでたいという。

ゲーム内では
ダート 芝 短距離 マイル 中距離 長距離にそれぞれSABCDEFGと順に適応力がふられ、各レースの特性から出走レースを選ぶことができる。有馬記念のレース特性は芝、長距離。ハルウララの特性はいずれもG。有馬記念にでたいと無邪気に笑うハルウララの姿とは裏腹に周囲は有り得ないこといっちゃってるよ、、、って空気が漂う。
現実の有馬記念はファン投票によって優先出走馬が決定されるのでこの時の私は無邪気な姿でファンを集めて走っちゃうのかな?という予想をたてていたがこの予想が覆される熱いドラマが待っていた。

はじめての、、、

初めてレース勝利するとみられるイベント。嬉しそうなウララが可愛い。

うんうん。どんどん1着とろうね。
ファン数を集める目標を達成するといよいよ重賞レースで入賞する目標になる。重賞レースで入賞したウララは

緊張は全くなく楽しいという感想。うんうん。ハルウララは無邪気な姿がいいよね。

しかし約1年後に有馬記念という大舞台が待っている。

成長


根岸SのあとはなんとG1レースフェブラリーステークスが待ち構えています。入賞したハルウララの口から

入賞が

嬉しいようだ。勝利に貪欲キャラになるのか!?

あらら?無邪気キャラなままなのね。シナリオから少し逸れるが1着をとるとハルウララが笑顔に加えてあからさまにテンションが上がった顔が見れる。ウララの思いとは裏腹にトレーナーはどんどん1着が見たくなってしまう。次も入賞してもらうよ。

こんな無邪気なハルウララに憤りを覚えるウマ娘Aがハルウララに怒りをぶつける。
ウマ娘はみんな目標を持ちレースに臨んでいる。勝ちたいという気持ちがなくレースにでて勝利をさらってしまうウララに不満をぶちまけてしまう。名前さえでてこないウマ娘A。実際の競走馬の中にも何頭もこういう馬がいるであろう。ウマ娘Aとの関わりで自分を見つめ直し友人のライスシャワーから助言をもらい次のエルムSに臨むこととなる。エルムSで目標達成したあとウララはどんな姿をみせるのか。

エルムSで入賞すると徐々に勝利にこだわるようになるウララの姿をみることができる。

_きっと、みんな認めてくれるよね_

うん。ウララ。ただ可愛いだけじゃないことをみんなに知ってもらおう。ウマ娘Aにも変わったよって知ってもらおう。はじめはトレーニングにさえ集中できなかった、ただ楽しいだけだったウララが求めるようになった1着。絶対とらせてあげたい。次は何にでるかもトレーナーじゃなくウララがちゃんと自分の意志を持って決めます。

さあ次はJBCスプリント!!

本気で走ったハルウララ

JBCスプリントで1着をおさめたハルウララ!!望んだレースでの1着!!テンション爆発!!と思いきや

不安げな表情。きっと前よりも有馬記念に出るということがどういうことか分かるようになったからだろう。


不安げではあるが勝ちたい!!という思いが明確になっている。トレーナーとしてもウララが貪欲に望む勝利をつかみとらせてあげたい。

、、、、こわい。ウララがひたむきに前を向いている。貪欲さも身につけた。勝たせてあげたい。だからこわい。有馬記念が始まってしまうのが。この最終課題を前にして芝適正、長距離適正は私が育成したウララの場合はEであった。負けると分かりきったレースになぜ出なければならないのか三年やりきるシナリオの最終到達課題が負けると分かっているレースへの出場。なぜこんなにも鬼畜なのか。重くなる気持ちを抱えながらの出走。

___16着。大差。

残酷な結果ではあるがウララの笑顔に癒される。にんじん無限に貢ぎたくなるね。

レースの感想を教えてくれるウララ。笑顔なんですよ。この時はね、、、

うん、、

ウララ、、

ウララ、、

ウララああああ

もう。めちゃくちゃ悲しい。走るだけで楽しいって言ってた子をたきつけてレースに導いてしまってるからね。徐々に成長してくれて一緒に喜んできたからね。なぜ有馬にだしてしまったのか。ウララの涙を見ないためには有馬に出ずシナリオを終わるべきじゃないのか。

シナリオの終焉としては、敗北で涙を流すウララの姿は競走馬として成長した大きな証である。最後の最後でシナリオ何してくれてんねんと言いたくなるが違う。泣かしたのはシナリオじゃなくてトレーナーの私である。この事実が何よりも辛い。ゲームであるためこの有馬記念にも勝つことができる。芝適正長距離適正をあげることが必須でありその道のりは長く険しいがウララを泣かせているのは自分なのだ。このシナリオを見てウララを有馬で勝たせたいと思わない人はきっといない。

攻略法に関してはネットに無数に転がっている。
育成においては因子継承が要になる。芝、長距離適正Dからスタートできるように優秀な因子を持つ馬の育成が必須になる。必然的にウララだけでなく他のウマ娘の育成を行うことになる。

_わたし、負けないよ!_

ウララ、絶対勝たせるからね。

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