2024/05/12 ふくらむ

5:55起床、二度寝、やっぱり7:00に起床。風が強いけどいいお天気だった。

顔を洗い、液体歯磨きをし、水を飲んで、「朝ごはん食べる?」と起きてきた彼に甘えん坊アピールをする。結局一時間後くらいに朝ごはんを食べ、洗濯をした。

昨日の私はなんだか情緒がおかしくて、ささいな彼の軽口に傷ついたり、料理の支度を手伝えなかったことが不甲斐なかったりして、おひるに買ってきたうまうまフランスパンのチーズがカリカリの部分を彼がどうしても私に食べさせようとするので、怒って泣いてしまった。私は彼氏に一番美味しいところを絶対に食べてほしいのに。今日こんなにダメダメの私が食べるのはおかしいんだよ。(おかしくないです)

う、と思った時は止まらなくてもう涙が溢れている、ということが、大人になってからもまだやっぱりあって、身体中のなかで何かがぷくぷくに膨らんでゆく感覚がある。それで、ぱんぱんの涙がぼたぼた出てくる。本当にぱんぱんの、魚だったら絶対おいしいくらい肉厚の涙なのだ。(肉厚の涙、ちゃんとしっかり泣きたい時じゃないと出ないから、出ると当たりだ!て思う)

こういうときに私は、自分の感情の輪郭を実感する。身体という着ぐるみをかぶっていて、そことの境目が感情の輪郭。普段は感情がぱんぱんじゃないから輪郭がわからないけど、ぱんぱんになって初めて「あ、ここまで膨らむのか」と分かる。面白い仕組みだと思う。

泣いた直後は彼が明らかに戸惑って、頭を優しく、繰り返し撫でてくれた。「うーダイジョウブあなたに怒ってるわけじゃないんだよズビピ」となりつつ、しょんぼりして、少ししてから彼に釈明会見を行った。どうして涙が出たのか、このときはわりと説明できたけど、今度また同じようなことが起きて、説明できなかったらどうしよう。一緒に暮らしはじめて、この事態に彼が遭遇するのは初めてなのだ。弱気になってまたしくしく泣いてしまった。この日は少し寝不足だったので、「少し寝た方がいいね」と彼が一緒にお昼寝してくれた。めちゃくちゃ申し訳なかったけど、保育園生の気分はそんなに悪くなかった。

天気のいい土曜日に、こんなどんよりした気分になるのは久々で、映画も本もなにも触れずに終わってしまった分、今日はさっぱりしたよい日だった。
・彼も私も体調が良かった
・掃除機をかけて洗濯をした
・マグカップを漂白した
・初めて観たスパイ映画がおもしろかった
・ずっと窓を開けていた

気分転換なんてよく言うわ、気分は気分、膨らみ始めたら止まりませんのよ、と思うフェーズもあるが、さっき彼と本をまとめ買いしたら楽しくなったよ。

この青春小説の主役は、語り手でも登場人物でもなく生成されるバイブスそのもの──川上未映子

少し前に受賞コメントが話題になってたらしい本。あんまり興味持てなくて彼が7回くらい私に勧めたらしいけど全部記憶にない。でもこの推薦コメント見たら読むしかないな。わくわく。

セブンでフィナンシェを買います