今日は図書館にいった。 数年前にオープンしたお洒落な図書館だ。 本棚が壁一面にずらって並んでて、司書さんはみんなお揃いの制服だ。テラス席もあってカップルはスタバを飲んでいる。 だから、こんな田舎のお洒落な図書館には、とびっきりお洒落な格好をして出かけることにしている。 お洒落な眼鏡に写る少しお洒落な雑誌には、こだわりのコーヒーの入れ方が載っている。 日曜の夕方の田舎のお洒落な図書館で過ごす贅沢な時間は、どうしてか心のどこかで後ろめたい気持ちがウズウズしている。
フロントガラスに緑色のくもを見た。 こんなにひどく目が疲れたことはないな、 ピンと合わないアイフォンのカメラはただ黙って重いだけだな。 フロントガラスには、セカンドワールドに誘い込む森の声が響いているよ。 宙返りする車はゆっくりと回転して天国へ向かう。 今頃、彼は電車に乗っているだろう。 透明な体は世界の中心へと向かうけど、友達の心はずっと行方不明だ。
昨年の夏に神奈川から佐賀に移住した。 なんとなく言葉を書くことからは距離を置いていたけど、どうしてかここ最近のことを書きたくなった。 雨の音はどこにいても変わらないままだけど、連なる山々には深い霧が流れている。風がつれて来るのは冷たい空気でしかなくて、乾いた喉を潤してくれるだけだ。 2020年に東京で、オリンピックがあると言うことで。ガヤガヤするのが面倒くさそうだし、色々あって、落ち着くまで田舎に行くことにした。 ちょうどたまたま”やきもの”にも興味があったし、昔に見た佐賀城
ひさびさの投稿になりました。5/6のコミティアで、「目玉」という短編SF小説を持っていきます。ブースナンバーは「え23a」おひるね諸島です。宜しければぜひ。