無題

富士葵から始めるミュージカル入門

はじめに

この記事は 富士葵ちゃんと振り返る Advent Calendar 2021 の14日目です。葵ちゃんに出会うまではミュージカルに興味はなかったのに気が付いたらミュージカル沼に落ちていた話です。ウィキッドの話が多めですが、ウィキッドを観たことがない人間が書いた妄想なので内容はあまり信じないほうがいいです。

どうもミュージカル曲が好きらしい?

2021年の振り返りで何故か2018年の話になるんですが、当時も既に葵ちゃんがカバーした曲はたくさんあり、その中でも個人的によく聴いていた曲が以下の曲です。

見事にミュージカルの曲ばかりですが、昔からミュージカルが好きだったというわけではなく、学生の頃の行事で観たことはあるけど、自分でお金を出してミュージカルを観に行ったことはないという、おそらく一般的なミュージカル経験だったと思います。

当然上の3作のミュージカルも観たことはなかったのですが、「夢やぶれて」と「トゥモロー」は有名な曲なので曲だけは知っていて、「魔法使いと私」については初めて聴くという状態でした。知らない曲でも何度も聴いていると歌詞も自然と頭に入ってくるわけで、聴いているうちに疑問がわいてきました。

これはどういう歌なんだろう

第一印象は夢が叶いそうでとてもごきげんな雰囲気。
ただ未来への期待がやや過剰?現状への強い不満があるのかな。
背景も夢が叶うにしてはどんどん不気味になっていく印象を感じる。

なんだか気になる部分はあっても、この曲だけでなくウィキッドも全く知らない状態なので、「私の緑色 彼は気にしない」という歌詞も緑色が嫌いなら着替えればいいのにくらいにしか思ってなかったわけです。検索して舞台の写真を見たら予想を遥かに超える圧倒的な緑でびっくり。恐らくこれが彼女の「苦しみ悲しみの暗闇」の原因なんだろう。

そんな感じでウィキッドという作品に興味を持ったわけですが、残念ながら今は日本では上演していない。映画化の話もあるみたいだけど公開はまだ先の模様。CDのレンタルはあったけど貸し出し中。サブスクも日本語版は見つからないという状態。CDは買えば聴けるしブロードウェイまで行けば生で見られるんですが、そこまで深刻に気になっていたわけではないので一旦調べ物は中断。別に知らなくても葵エルファバは感動できるので。


そして少し時は流れてホールニューワールドの登場。

この曲についても思い入れはウザい程たくさんあるのですが今回は割愛。この曲でまたミュージカル熱が復活して都合よくCDもレンタルできたので再びウィキッドの調べ物を再開しました。

CDが70分なのに対してミュージカルは3時間(休憩含む)もあります。半分未満しか入っていない上に音だけしかないCDでは細かいストーリーまでは把握できません。何をやらかしたらさっきの曲の次がこんな曲になるんだよと思うところもあるので結構重要なシーンも抜けてそうです。

というわけで、ここからの話は半分以上が私の妄想です。

まず曲順についてですが、「魔法使いと私」という曲はCDの中では3曲目に登場します。もうすぐ夢が叶うという曲が3曲目ということは、すんなり夢は叶ってくれなさそうです。

歌っている人物
歌っているのは歌詞の中にも出てきますがエルファバという女性です。葵ちゃんのサムネでは鼻から下だけ出ている人がエルファバ、何かを囁いているような人はこの歌には登場しないグリンダです。歌っているエルファバという人物については妄想で間違うと大変なので日本版の公式サイトから引用。

絶大な魔法の力を秘めているものの、緑色の肌をしていた彼女は、家族からも疎まれ、友達もできず、孤独の中で誰よりも愛を求めていました。

歌われるシーン
葵ちゃんの動画ではカットされていますが、エルファバが歌い始まる前に大学の学長がエルファバの魔法の力を絶賛して魔法使いの弟子に推薦してあげるという部分があります。学長にほめられて舞い上がったエルファバが歌い始めるのが葵ちゃんの動画の曲です。

歌の内容
エルファバの歌の部分は葵エルファバが歌っているとおりなので説明は省きますが、英語の歌詞も確認すると理解が深まります。華余子姐さんもおっしゃっていましたが、日本語と英語では同じメロディーでも入る歌詞の量が全然違うのでウィキッドに限らず翻訳の過程でがっつりと削られていることがよくあります。

直接歌詞を載せるのは危険な匂いがするのでざっくりとした説明になりますが、英語の歌詞では人物紹介にあるような周りや家族からも疎まれていることがわかりますし、日本語では幸せや夢という言葉でふんわりと表現されていた部分も、英語ではみんなから尊敬されたい、愛されたいというような周囲からの評価も求めている性格が見えてきます。

また、日本語の歌詞では気が付かなかったのですが、英語だと他の曲でも見かける単語があり、同じ単語なのに曲が違うと正反対の意味になっていたり、ここはあの曲の伏線になっているのか等々芋づる式にウィキッドの世界が広がっていきます。(ウィキッドを観たことがない人間の妄想です)

ネタバレを長々と書いても意味はないので割愛しますが、ここまで書いたようなレベルの事はおそらく葵エルファバも把握した上で歌ってくれているので、色々調べた後で聴いても全く違和感がなく、この言葉にはこんな意味も込められているのか等々、今まで以上に楽しめるようになります。

ウィキッドには多くの歌があり、「魔法使いと私」の歌詞にもある大空に向かい飛び立つ場面の歌や、「魔法使いと私」がエルファバの希望であるのに対し、エルファバの絶望の歌もあります。大空に向かい飛び立った葵エルファバがどんな表情で歌うのか。キラキラと輝く希望を見せてくれた葵エルファバがどんな絶望を見せてくれるのか。そろそろ達成する「魔法使いと私」10万回再生記念に葵エルファバの続きが観られるんじゃないかという奇跡を夢見ています。

まとめ

今回は「魔法使いと私」の話が中心でしたが、この曲以外の曲も葵ちゃんはきっちりと歌いこんでくれています。前提知識がなくても十分楽しめる素敵な歌声ですが、歌の背景を知っていると更に味わい深い世界を楽しめると思うので、自分のお気に入りの曲について調べてみてはいかがでしょうか。




おまけ

そんなわけで勝手に沼に落ちた私は葵エルファバの影を追い求めて劇場をさまようことになり現在に至ります。「魔法使いと私」の動画が公開された時点で日本ではウィキッドはやっておらず、現在も再演は未定という状況です。ミュージカルは機会を逃すと次の機会が遠かったり、もう次の機会がなかったりするので、葵ちゃんきっかけでミュージカルに興味を持った方向けに、葵ちゃんがカバーした曲関連の公演情報を紹介します。


夢やぶれて/I Dreamed a Dreamレ・ミゼラブル/Les Miserables

歌劇団にも人気ですが世間的にも大人気でチケット争奪戦になる演目です。今年の6月頃にやっていました。今年のファンテーヌ(夢やぶれてを歌う人)にエルファバのオリジナルキャストの方が居たのでタイムマシンを持ってる方は観てくることをお勧めします。今年は終わってしまったので来年はないと思いますが、人気の演目なので数年以内に再演があると思います。

同じレミゼで On my own もどこかの生放送で葵ちゃんが歌っていた記憶があるのですがどれだったか思い出せない。。。


トゥモロー/Tommorowアニー/Annie

毎年公演していて次回公演は2022年のGW前後。去年は全公演中止、今年は東京は初日が千秋楽になるなど毎年コロナの被害をかなり受けているので来年は無事開催してほしい。


魔法使いと私/The Wizard and Iウィキッド/Wicked

次回公演は未定。劇団四季の予定を見る限り2022年も再演はなさそうで悲しい。ちょっと前にやっていたのミュージカル曲の詰め合わせコンサート的な演目でウィキッドの曲をやっていたので、権利を手放してしまったわけではなさそうなのが唯一の希望。


私だけに/Ich gehör nur mir『エリザベート/Elisabeth

2021/09/10の限定生放送の最後の曲。忘れたころにミュージカル曲をぶっこんでくるので油断できない。東宝版と宝塚版があり、去年東宝版がある予定でしたがコロナで中止になりました。次回は未定ですが人気の演目なので数年以内に再演はあると思います。


ここまでの紹介でわかるように人気があって再演されるだろうという演目でも次は数年後という状況です。興味がある方は次の機会を逃さないようにしましょう。

そこまで待てないという人向けに比較的観やすいディズニー関連のものも紹介します。(権利の関係で葵ちゃんが歌った映画版とは歌詞が違います)ちなみに観やすい言っても数か月先までチケット完売という状況です。

ホール・ニュー・ワールド/A Whole New Worldアラジン/Aladdin

Let It Go~ありのままで~/Let It Go『アナと雪の女王/Frozen

アラジンもアナ雪も人気ですが、どっちもロングラン公演なので待っていればいつかは観られるはず。他にも来年はリトルマーメイドが静岡、広島、仙台で、美女と野獣が舞浜で公演が予定されています。


YouTubeではあまり伸びないのか最近少なくなったミュージカル曲ですが、ミュージカルファンが増えるとまた歌ってくれるのではないかと淡い期待を持っているので、少しでも興味を持った方はミュージカル沼を覗いてみて、気になった曲をリクエストしてみると、あなたも私も幸せになるかもしれません。

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