#1 日本語で働くことについて

日本に来てもうすぐ3年半になりました。留学1年半、再生エネルギー会社1年、コンサルティング会社1年。

最初は、奨学金貰ってタダで勉強できることに惹かれて、悩むことなく来ちゃいましたが、色んな人に出会い、色んな国に行き、自分が居る世界について勉強しながら、日本で自分のキャリアを立つことができました。

23歳から26歳の間、大好きな台湾から離れて東京で生活することは全然計画外でしたので、未だにスカイツリーとか、東京タワーとかを遠くから見かけたときに、急に「そうだ、今東京に住んでいるんだ」実感が湧いてくる感じです。

日本で、日本語で働くのが貴重な人生経験となると信じています。特に、私のような最初から「いつか、他の国に行きたい!」という前提で日本の生活を始めた人にとって、毎日日本語で仕事することは、永遠ではなくあくまでもここ何年の話だと思います。

ですから、この数年のうちでも、日本語で自分の感想を記録として残りたいと思ってます。いままで中国語で色々発信してきましたが、日本語に対する自信があまりなく、発信対象も中々いなかったので日本語の記録はなかったですが、このままだと将来の自分は絶対後悔しそうなので勝手に記録し始めたいと思います。

今回は日本語で仕事することについて自分の考えを記録したいと思ってます。最初、新卒としてコンサルティング会社に入った時、日本語に対する苦手意識が多かった。何故なら、留学の時間が短く、留学生ばかりで遊んで日本人の友達もあまりいなく、学校では一回も団体宿題、ディスカッションをしたことがないからです。研修の時、みんなのディスカッションに追いつけなくて、理解しないままで自分の意見もうまく伝えなかったです。

議事録などに対しても、いつも変な苦手意識を持っていました。こんなこと、理解する訳ないでしょう。この人の方言・言い方は理解しにくい。どうして外国人なのに、沢山時間をかけて録音何回も聞き返して、非効率的な作業をしないといけないでしょうか。正直何回もそう思いました。

中国語ができる外国人に中国語で議事録を任せること、自分はちょっと想像できないです。ビジネス語彙、話題の広さ、言語のニュアンスなどを踏まえて、はっきり言って成果物の質では限界があると思ってます。私は、「日本人になりたい」、「日本人として認められたい」タイプの外国人ではないので、外国人である自分の限界に対して認めて(しかもそれは恥ずかしくないこととして)、効率よくタスク分担を行うべきとずっと考えています。

でも今一回振り返ると、すべてはとても良い訓練になりました。以下、約一年間日本語で働くことによって感じたメリットをリスト化してみました。今後、他の国に行って英語などで働く時に、必ず同じメリットが感じられると思います。

1、インプットとして、情報を貰うチャネルは確実に増えてきて、情報を吸収するスピードも速くなりました

ここ一年間、日本の新聞・ニュース・本・政府ウェブサイト等に前よりはだいぶ慣れてきて、読むスピードも速くなりました。もともと漢字があるため、ローマ字で構成される英語よりは、読みやすい点もありますが。

日本は、欧州諸国と比べて英語情報が普及されていない環境なので、すべての資料が英語化される訳ではない点から見ると、これから日本から離れていても、ずっと日本社会、産業の最新動向を吸収できると考えています。

ある程度閉鎖している情報を、自分の語学力で吸収できるようになるのを凄く実感ができます。それはグローバルの舞台でも自分の糧となり、役に立つと思ってます。

2、アウトプットとして、日本語で情報を収集し、他人に説明するため再整理の時点では、自分の理解レベルがきちんと確保できます。

母国語でない言語で、貰った情報を整理し説明できるようになるまでに、母国語者より数倍以上の時間をかかちゃうかもしれませんが、AIで外国語を精確に翻訳できるようになるまでには、特定の主題に対して大量の練習を通してスピードを上げる道しかないと考えます。

少なくともそれは今まで自分がどんどん議事録の精度を上げる方法です。議事録は一見つまらないですが、違う事業者との一つの議事録を完成させるために、大量の基礎知識を持っていなければなりません。専門用語のみならず、プレーヤー間の利害関係、日本の法律規制なども含めてです。ですから、一つの議事録を正確にできるようになれば、ある程度全体像に対する理解レベルが高めている証明にもなります。

結局自分が嫌いなのは、最初何もわからないのに会議内容を記録しないといけない変なタスク分担ですかね。でもそうしないと、スタッフ層の成長も遅れてしまうと思います。ですから、最初上手くできなくても外国人ボーナスを使ってもいいと思います。だってわからないものはわからないです。時々は言語のせいで、時々は知見の不足で、でも本当に両者該当する場合も多数あると思いながら、自分にあまりにも厳しいすぎないように心がけています。

3、100%正確な日本語を追求することではありません。わかりやすい、要点を伝えるようになるのが最終目標である

最後はちょっと全体的に個人の感想でもあり、個人の方針でもあります。私は、早稲田留学の第一学期では沢山の日本語授業を受けました。でも、日本語が一番伸びている時は、日本人友達と一緒に東南アジアに二週間に行った時でした。ところが第一学期で一体どんなものを勉強したのか全然覚えていないです。

就職活動する時もまさしく同じではあります。無駄に沢山の時間をかけて、敬語をマスターするより、外国人の強みは自分の意見をハッキリ言えることで、丁寧かつ一貫性のある話し方で面接に臨んだらいいと思います。(敬語は正しく使って中身全然ない場合も意味ないので。私は面接官なら絶対考え方を中心に採用し、日本語は頑張れば改善できる能力として扱います)

昔、プレゼン前日までに、私はいつもドラフトを全部準備し、発音も一つ一つ確認しないと眠れない人なんでんすが、今は貴重な時間をそんなところにかけたくはない。キーメッセージは何か。どんな話し方は相手にとって一番わかりやすいのか。これこそプレゼンのポイントだと思います。

変な日本語が出ちゃって、単語のイントネーションは間違っていることは、プロフェッショナルとしてはちょっとマイナスになるかもしれませんが、内容さえ上手く伝えれば、全然言語的なミスに対して容赦をいただけると思います。

しかも、時間に連れて自然に改善できることだと思っていて、毎週末大量の時間かけて単語・文法を覚えるより、知見を吸収すること・プレゼンそのもののコツなどを優先した方が全然良いと思います。

私も外国人に完璧な中国語を求めていませんので。むしろそんな人の方が変だと思ってます。

将来の目標としては、日本だけではなくグローバル、どの国に行っても通用できる人材になることです。それこそ、自分の人生を豊かにすることができると信じています。以上のような経験構築のプロセスは、どの言語にも適用できると思い、これから、新しい国に行く時も頑張っていけそうなんです。


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