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広告のないLINEを使おう
LINEは毎日使うツールなのに、広告やその他の不必要な情報が多すぎて使いにくい。
ということで、今回はリリース当初のような「メッセージ関連の機能しかない、シンプルなLINE」をインストールするためにあれこれ苦労したお話です。
今回紹介する手順ではLINEのアンインストールなどリスキーな手順が含まれています。重要なデータは入念にバックアップするなどして、真似する際はすべて自己責任でお願いします。
今回インストールした環境は以下の通りです。iOSならほとんどのバージョンでうまくいくと思いますが、Androidは分かりません。
iOS 14.5/LINE バージョン11.6.5
LINEの「いま」
現在、日本向けのLINEアプリにはたくさんの機能やコンテンツが導入されています。
LINE payぐらいは使ったことがある人もいるかもしれないけど、ぶっちゃけ半分以上は使ったことがない機能ばかりな人がほとんどだと思います。
どうして余計な機能がいろいろついてくるようになったのでしょうか?
というのも、LINE株式会社の広告事業は売り上げ収益の半分以上を占め、地域別の売り上げでも日本73%:海外27%と大きく偏っています(1)。
LINEアプリ本体に表示される広告や、各種連携アプリへの広告配信なしには現在の収益を維持できないということですね。
月間アクティブユーザー(MAU)数を見てみると、日本を筆頭にタイ、台湾、インドネシアと続きます(1)。
売上やMAU数において一部アジア圏では健闘している一方、その他の地域においては優位性を確保できていないようです。
日本国内のMAU数は8,600万人(総人口の68%以上)で、DAU/MAU比率(1日に1回以上利用したユーザーの割合)は85%となっており、国内における「生活インフラ」として定着しています(2)。
これらのデータを総合してみれば、多くの広告や機能を投入するのは必然のことなのかもしれません。
用意するもの
それっぽく様々な数字を引用してみましたが、余計な機能が多くて却って不便だと感じるユーザーは多いはず。とにもかくにもやってみよう!
用意するものはたったひとつ、海外キャリアから発行されたSIMカード。
試したことがあるのはカナダとアメリカのものです。推察するにEMEAのものも大抵OKだと思う。(持ってるけど面倒で試してない)
先ほどのユーザー数の話にかかわってくるのですが、アジア圏のSIMではうまくいかない可能性が大です。
というのも、スマホにLINEをインストールする際にSIMカードのリージョンを読んでおり、それによってインストールされる機能が変わるからです。
広告事業が展開されていない地域のSIMを挿した状態でインストールを行うことで、鬱陶しい広告から解放されるというカラクリ。
海外キャリアのSIMはAmazonとかで買えるし、旅行好きな人はプリペイドSIMを何枚か持ってると思います。持ってそうな人に借りるといいかも。
また、iPhone自体のリージョンには左右されません。国内版・海外版問わずこの手法が使えることを確認済みです。
アプリ自体も本体の言語設定に準拠するので、海外リージョンのLINEアプリをインストールしても特に問題なく使えると思います。
実際にやってみた
まずはLINEを新規インストールするために一旦アンインストールします。
既に利用している人がほとんどだと思うので、アカウントやトークのバックアップは入念にお願いします。大事なデータが消滅しても知りません。
LINEアプリの設定>アカウント>基本情報からApple IDとの連携をしておくと、後の手順で楽かと思います。
アプリのアンインストールが完了したら、SIMカードを用意したものに挿し替えます。その状態でApp Storeにアクセスし、LINEを再インストールしましょう。
これまで利用していたアカウントで再ログインし、電話番号の連携はスキップしてバックアップデータの読み込みが終われば完了です。
画面下部のタブがすっきりしているのに注目。オープンチャットのおすすめも消えていますね。
トークの画面にも広告は一切出てこないし、その他の画面でも押しつけがましいコンテンツは全く出てきません。なんて快適なんだ…
一回インストールしてしまえば国内SIMに戻しても問題ないので、忘れないうちに挿し替えておきましょう。
各種設定や着せかえ、スタンプ等は適宜再設定し直すなどしてください。
広告がなくなるのを確認したのはカナダとアメリカのSIMで、タイではニュースタブがこうなります。やはりLINE普及圏のSIMではうまくいかないようですね。
おわりに
留学中にスマホを買い替えて、その際に再インストールしたLINEに全く広告が出てこなかったのを不思議に思ったのが今回の手順を発見したきっかけ。
日本におけるメッセージアプリのトップシェアを独占した今、あの手この手の戦略で広告収入を増やそうとするのは当然のことです。
個人的には余計な機能や広告まみれのLINEが使いにくくて半分discordの民となっていたのですが、この手順を踏めば相当快適になります。
各種サービス提供者はYoutube Premiumみたいな「サブスクで広告なし」プランをもっと導入してほしいです。
一般の無料ユーザーからの広告収入より高い金額を支払ってもいいから、ストレスの少ない快適なネットライフを送りたい…
References
(1)LINE株式会社 2020年12月期 第3四半期 決算補足説明資料
https://d.line-scdn.net/stf/linecorp/ja/ir/all/FY20Q3_earning_releases_JP.pdf
(2)LINE Business Guide v2.5
https://www.linebiz.com/sites/default/files/media/jp/download/LINE%20Business%20Guide_202101-06.pdf
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