見出し画像

幼馴染と身内だけで同人誌を製作して、イベントを定期開催している話

こんにちは、社内ニートのninaです。
今日は、幼馴染と5年ほど行っている身内オンリーイベント「性癖博覧会」について話をしたいと思います。

なんだそのタイトル?と思ったと思います。
私でもそう思う。今から説明します。

私も幼馴染も、一時創作や二次創作を嗜むいわゆるオタクです。
今の世の中、オタクも差別されることはあんまりなくなったように思われるし、オタクと呼ばれる人たちがどんな作業に勤しんでいて、日々を楽しくすごしているのかがSNSの発達で発見されやすい環境下にあると思います。

それは例えば、同人誌を製作してイベントに出る、とか。
サークル参加とか、コミケとか。
オタクじゃなくても単語だけなら聞いたことあるよって人も多いと思います。

私も、詳細はよく知らないけど、そういうものがあるってことを知っているはいる人の、一人。
そもそもそういうイベント、参加するのがハードル高い気がします。
だって私が住んでいるのは地方都市。
そこまでの熱意をもって「イベントに行くぞ……!」と思ったことがない。
まず「何してるかよく分かんないところに行くの、怖いかも」が先行します。

いけそうなものがないなら。
行く気がないなら。
じゃあ、自分たちでオリジナリティ満載でやるか。

そういうことになりました。

それなりに楽しいイベント(というより、企画?レベルですが……)なので、先日、めでたく5年目12回目となりました。
コミケなどに興味はあるけどいける気がしない人、仲間内で空気感だけ味わいたいなって方にオススメです!笑

ざっくり、我々の身内オンリーイベント「性癖博覧会」の運営法(?)を書いていきます。
対戦よろしくお願いします。



性癖博覧会の開催目的

そもそもオタクはそれなりの業を抱えています(偏見です)
業がなきゃ長くオタクなんてやれないと思う(これも偏見です)

「彼と彼女が恋仲じゃなきゃ、世の中間違ってる!」
「もしこの展開だったなら……」
そんな原作準拠ではない色んな可能性を考えちゃうから二次創作が生まれるわけですが、二次創作しているとどうしても、無意識化であったとしても好みの展開というものが生じます。

分かりやすく言うとバームクーヘンエンド最強!とか。
一緒に死体を埋めに行くシチュエーション、めちゃくちゃ刺さる!好き!!!とか。

どうでしょうか。
業、深いなーー……って思いますよね。

正直、死体を埋めに行くシチュエーションの何がいいの?って思っちゃう人も、両片思いのモダモダ期間ばっかりが延々続くのってだるくない?って思う人も、いるわけです。
誰かの癖が誰かの地雷だったりもする。
だからこそ二次創作界隈(特に女性の文字書きさんに多い気がしますが、)燃えたり注意喚起満載だったり、TLに大変そうだな……ってお気持ち表明や経緯をメモに書いたポストの投稿とか時々、見られたりすると思う。

「でもせっかく、幼馴染で仲良しの友達なんだから、お互いの癖も……知りたいよね……?」
こんな話に、ある日、なりました。
「まあ別に知りたくなくても、自分の癖を解放した話、本にしたくない?」「私はしてみたい」
「本にしたものをイベントみたいに交換するとか、さ」
「サークル参加の雰囲気、味わえそうだし。楽しそうじゃん?!」
こんな流れだった気がします。

そんなわけで他人に言うことがはばかられる、身内オンリーイベント「性癖博覧会」が爆誕しました。


開催時期(締め切り)を設定する

「やろう!」と決めたところで締め切りがなければ誰も完成品を持ってこられず、とん挫するのは世の常です。
まずは締め切りを決めました。

まず大前提ですが、幼馴染全員がオンライン上ではなく、対面で会うことが絶対条件となります。
職種も休みもバラバラなので、これが結構、難しかった。

「次にみんなで会うのって、海に行く時だっけ?」
「じゃあ海に行く日までに同人誌、作ろっか」
「海でイベント開催しよ!!!」

気が狂ってるとしか思えませんが、会場の設営なんて存在しないし、サークル参加も何も自分たちが同人誌を作成すればイベント開催できるので、旅行の際にイベントを開催するというのが我々の基本ルールとなりました。

これは実はデメリットがデカかった。
締め切りに追われすぎて旅行日に死んだ顔・死んだ目でいる人ばっかりになったし、寝不足で頭回ってない人ばっかりなので……。
まあ、そんな追われる雰囲気も楽しくて好きですけどね!(?)


制作する本の内容を考える

上記のような厳しいスケジューリングになることから、年に1回しか開催しないこともあれば4半期に1回以上開催するハードな日々も過ごしたことがあります。

当然かもしれませんが、制作する本の内容は毎回変えています。

初回は「性癖博覧会」の名の通り、自分の癖を全開にして書いたけど、お互いの癖を「まあ知ってたよね」としか思えず、相互理解が足りませんでした。
2回目以降は、シチュエーションとカップリング(書いてほしいキャラクター)を一人何個か挙げて(参加人数で割り切れる数にしていました)、それぞれをあみだくじで掛け合わせ、新たなシチュエーション×カップリングで新境地を開拓しよう!という試みを行っていました。

当然、あみだくじなんかすると地獄展開になったりします。
推してたカップルで別れ話を書かされる羽目になったり、ケンカップルで生理ネタを書かされたこともあります。
新境地に至る道は遠く、あみだくじをするのが一番楽しい時間だった。

最近は素直に、あみだくじせずシチュエーションとカップリングを作者指定で受注生産してもらっています。
回らない回転すしのような安心・安全なクオリティで推しを見ることができます。
最初からこうすればよかったのでは……???

旅行の度にイベントが開催され、本を交換したらその熱があるうちに次回イベントのお題をそれぞれ考えて言い出すため、旅行のネタも多分に含まれていました。
USJに行った時にはハリポタネタが多めだったり、沖縄に行った時は海の話とか水着の話とか、そういうシチュエーションが多くなります。

もちろん自主的に本を増やすことは推奨されていて、今このゲームのこのキャラが私、アツくって……!と言いながら冊子を渡されることもあります。
これが本当のダイマ。
しかも下手に癖を知られているから、私好みのシチュエーションで二次創作を作ってきてダイマしてくれたりします。
ゲームのインストールまで待ったなしです。


本の作成

これまでの内容で、ノリと勢い、その場のパッションがすべてだとお判りいただけたと思います。
そんなわけで私たちは、セブンイレブンのPDF冊子印刷機能を使って、いわゆるコピー本を頻繁に作っています。

12回もイベントやってるわけだから、めちゃくちゃ冊子持ってます。。
セブンイレブンさん、いつもありがとう。

先日もそんな感じで本を作りました。
真ん中をホッチキスで止めれば完成。お手軽です。

北海道旅行の出発前夜に完成した2冊


イベント当日

だいたい私たちはいつも、旅館のベッドの上でイベントを開催しています。
全員がお風呂から上がったら開催です。
感想戦まですると長くなるので、めっちゃ眠くなるんですよね……。
ゴロゴロしながら、よくあみだくじやってました。
あみだくじ大好き。

「アッ、今日はよろしくお願いしますーーーー」
「よろしくお願いします!!!」
「Xで進捗が厳しそうだってポストされてましたけど、間に合ったんですね!? よかったです!」
こういう小芝居を唐突に挟み、自分の前に2冊ほどのコピー本をセット。

「じゃあ、始めましょうか」
「すみません時間なくて私、まだホッチキスで止めてなくて……ホッチキスは各自でお願いします」
口々にそう言いながら、爆弾ゲームやプレゼント交換の要領で冊子を一部ずつ受け取ります。
新刊うれしいヤッター!

冊子を受け取ったらさっそく読みます。
新刊を落とした場合は人権を失うので、その場でスケブをやらされます。
怪談白物語における無職のような扱いです。
人権がないって大変……!

だいたい誰かが「この本から読もうかな~!」と宣言するので、ほかの人は追随します。
製作者は気まずい思いをしながら、別の本を読んで生きた心地がしない時間を過ごします。

すべての本を全員が読み終わったら、感想戦に移ります。
「個々のページの、この目! グラデーション最強すぎない?」
「めちゃくちゃかわいい!! この絵、永遠に見てられる」
「ありがとうございます……ありがとうございます……」
オタク特有の早口になりつつ、褒めの時間が発生します。
これめちゃくちゃ楽しくて好き。

感想戦が終わったら、次の本のテーマを考えるターンに移行します。
次の旅行は秋だから、秋っぽいシチュエーションがいいよね~とか。
これをすることでイベントが消滅することもなくなるし、旅行の機会も途切れないので、うれしいループが延々と発生しています!笑


いかがでしたでしょうか。。
あまり参考にならない気がするレポ……実録……?だったのですが、私および幼馴染はこのイベントが大好き!
大変だけど、今後もやっていきたいなと思っています!笑

もう社会人なのに中高生みたいな遊び方だけど、これはこれでオススメです!
大海に出ると、pixivでド好みの作品に出会うのは砂漠でオアシスを探すようなもんだな……と思うことが多いので。。
回らない寿司屋に味を占めちゃってるので、当分は井の中の蛙マインドで生きていきます。

また友達と楽しそうなことをしたくなってきました!笑
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?