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イノベーションを産む土台とは何か-日経の記事より

この記事は読んだ方がいい!

「イノベーション欠乏症が日本を滅ぼす」 小林三郎・元ホンダ経営企画部長が講演

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO46968130W2A001C1000000/

気になったというか「イイネ!(失礼)」と言いたいところをピックアップ!

成果主義の所とか、他にもいっぱいあったのですが、「イノベーション」と「教育」/「考え方」という観点で絞ってみました。

ホンダで「A00は何だ」と問われたら、基本要件・目的・夢を答えろということだ。新人はこれを繰り返し聞かれ続ける。
本質的な議論を体験する感度をいかに増やすかが大切だ。講演する企業の3割くらいでワイガヤを実施しているようだが、正直言って話にならない場合が多い。「本質とはなんぞや」と考えることを、学校でも企業でも教育されていない。それを根底から変えないとだめだ。
この時に「ダメ」といわれた回答がすごくいいので、ぜひ本文を読んでほしい。

ダメなんだけど、一見良く見える所がポイント。これは読んでいて100回ぐらいイイネ押したかった。

物事の本質や、ユーザーの根源欲求、「それをもって何を実現したいのか」的な所をちゃんと意識したい。

できれば全員で!

若手も勉強はできるから、論理的にTODOに分解するのはすぐできるけど、そのTODOが本質的に何を実現しようとしているのか、ということの認識はすごく弱い。

この訓練は本当い若いうちからやってかないと身につかないなぁって思う。

若い時に本質をたたき込まれた方がよい、チヤホヤしないほうがいいのだ。そうすると耐性ができて、人間がしっかりしてくる。若い人のことを考えて厳しく接する、ただ愛情がないとだめだ。期待して愛情をかければ、若いやつは絶対伸びる。
ここがすごい所で、若手の意見にイノベーションがあるかもしれないから、無謀な意見もイノベーションマネジメントをしたほうがいい。

といいつつも、チヤホヤではない、という。

イノベーションの「種」を見極めて伸ばすというスキルを、管理職側に持てといっている!

ちょっと尖がったできるヤツも、ちゃんと人間として教育するっていう考え方はすごくいいと思う。「矯正」ではなく、基礎を作るという意味での愛ある教育、そしてイノベーションマネジメント!どんだけ管理職が大変なのか!

まあ、40代の管理職つーか、マネージメントをする人は、このぐらいはちゃんとしろってことですね。

(イノベーションを)体系化しても、ワイガヤを1回やっただけでは効果は出ない。20回やって初心者、40回くらいやると黒帯だ。ホンダはだいたい年間4回くらいワイガヤをやって、10年かけて新人を育てていく。そこまでいかないと本質的な議論はできない。

 新人がいる時は、人間はなんのために生きているか、人間の喜びは何かなどの哲学から始まる。そういった哲学を最初の3年くらいでたたき込む。哲学がない人がやっても、上滑りになってしまってダメ。それをやらない限り、一定のレベルには到達しないのだ。
人を育てるというは10年だよ!

そして基礎を3年かけてたたきこめよ!

っていうのは、本当に大事だし、チャレンジと繰り返しも同じ。教えて1回でできる人なんて絶対いないし、何もかもはチャレンジを繰り返す、教育を繰り返すことで身につくんだと本当に思う。

でも40回ってのはすごいなー!いや本当にすごい!

ファシリテートするマネージャーにも、される新人も(10年たったら新人じゃないけど^^;)鍛えられるでしょうね。

ということで、「本質を捉える」というのは本当に難しいと思うのだけど、それを教えて伸ばしてイノベーションさせるのは、マネージャーの大事な仕事だよな。と思った次第。

もちろん、マネージャーだけが頑張っても仕方がない話で、その訓練を通じて若手や、イノベーションを生み出す人が自分の力を惜しまない、というのが前提だとも思いますけどね!

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