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キャンプでメスティン炊飯 水の適量って?

キャンプでご飯を炊くのにメスティンを使っている人も多いと思います。
私も最近はほぼメスティンを使った炊飯ばかりで、毎回1合ずつ炊いていたりします。

メスティンは狭義で云うと、トランギアメスティン TR-210のことを指していることが多いかもしれませんが、ほぼ同じサイズで他のものも数多く売られています。
(注)トランギアのメスティンは国内だとイワタニの取り扱いです。
サイズは大小ありますが、普通サイズがTR-210で定価1600円(税別)

メスティンでご飯を炊く時の水の量、よく聞くのが、
お米1合に対して、メスティンの把手を留めているリベットの真ん中ぐらいまで水を入れる、というもの。

目安として分かり易いこともあって、私自身もほぼそれに倣っていて特に問題無く炊けています。
(少なくとも100回以上、ほぼ失敗無しで炊けています)

お米の種類(銘柄)や新米、古米でも多少増減するはずですが、普段お米を自分で炊かない人だと、普通の精米か無洗米かで水の量が変わることを知らずに少し失敗することがあるかもしれません。
(無洗米の場合は水の量を少し増やします)

家庭用炊飯器に付属してくるお米専用の計量カップ、容量は180ccです。
一般的には150g程度の重量になります。

軽量カップで量ったお米1合をざっと洗って研ぐと思いますが、直後だとまだお米が給水(浸水)仕切っていないもの、計量カップに入れると溢れるぐらいに膨らみます。
180ccだったものが200cc計量カップ一杯分ぐらいになっていたりします。
(一般的な計量カップは200ccでお米用の180ccと容量が違います)

この状態で水気をざっと切ってからお米をメスティンに入れて、その上から水を注いでみるとします。
お米と水の量の比率は1対1.2などと聞くことがありますが、元の180ccから1.2倍だと216ccとなり、約220ccぐらいかな?とシェラカップなどで計量して入れてみましょう。水の量はメスティンのどのくらいの高さになるでしょうか?

実はリベット位置よりも下になるのではないでしょうか。

もう少しリベット位置の真ん中まで注いであげるには、水の量は合計で250cc程度は必要だったりしないでしょうか。

お米自体もずっと浸水させておくと膨らむので、1時間ほど浸水させたお米から一旦水を切って、その上で水を入れ直すともう少し少ない水の量でリベット位置にくることになります。

結構水の量はいい加減なのかもしれませんが、最終的にはどう炊くか次第で水が少し多い分には問題無く炊き上がると思います。
(少ないと難しいです)

そのあたりはまた別の話ですが、基本的なことは以下の5つ

・十分に浸水させる
 (夏場30分、冬場1時間)
・火力の集中するバーナーの場合は弱火でバーナーパッド使用
 (固形燃料での自動炊飯は、市販の固形燃料25gまたは30g、無風以外では必ずウインドシールドで覆う、風に煽られると火力が不足して炊き上がらない)
・メスティンの蓋の上に重しを置く
 (炊いている最中に蓋が浮き上がってくるのを防ぐため重しをします。私はシェラカップに水を入れて上に乗せていたりします。)
・炊き上がったら十分蒸らす
 (最低15分、保温容器かタオルにくるんだ状態で蒸らし時間を取る。)
・メスティンはひっくり返さない
 (飯盒炊爨よろしく、ひっくり返すという人もいますが、蒸らしには意味の無いようでひっくり返しません。折角炊けたご飯をぶちまけたりしませんようにご注意ください。)

なるべく同じような環境(組み合わせ)で何度か試してみると、自分なりの美味しいご飯の炊き方のコツがつかめると思います。
最初から失敗したくない場合は、固形燃料での自動炊飯も有効だと思います。
固形燃料は外袋を開封した後は、場合によって燃料の一部が揮発してしまうことがあるのでジップロックなどでしっかり密封保存しておくか、新品開けたてのものを使用するのが確実です。また100均で売っている25gより他で売られている30gの方が個人的には燃焼時間的に確実だと思っています。
また、必ずウインドシールドを使ってください。たいがい炊けない原因は、ほんの少しでも風に煽られて火力が弱くなって、炊き上がる前に固形燃料が燃え尽きてしまっているようです。

バーナーだと火の当たる位置だけが焦げてしまうことがよくあります。
弱火にしてバーナーパッドを使用することでそのあたりは防げます。
うまく炊けているかどうか分からなくて心配であれば、手袋をして蓋を開け、中の状態を直接目で見て確認します。
(途中で開けても大丈夫です。開けちゃダメというのは迷信です。)
沸騰してくると蓋の隙間から少し吹きこぼれがあります。そこからもう少しだけ弱火で火にかけるか、その時点で火から下ろすかぐらいです。
心配であれば蓋を開けて、中の水分が適度に飛んでいるかどうかを確認して、固めののご飯が好みであればもう少しだけ水分を飛ばすとか、そこで調整することも可能です。
蒸らし時間を取ることでお米は美味しく食べられる状態になります。そこも炊飯時間のうちだと思って、少し待ちましょう。

(おまけ)
私が使っているメスティン炊飯での機材はこちら

メスティン
定価1600円、税込み1760円が適正価格です。念のため

エスビット、ポケットストーブ
付属の専用固形燃料は保存性もよく優秀ですが煤で酷く汚れるので注意が必要です。中華製のパチモンポケットストーブなどでも代用可能ですが……

固形燃料
30gを使っていますが、アマゾンマーケットプレイス出品になります。
1パックが20個入りなので、その単位で小口で買うことが可能ですが、
送料詐欺の会社などもあるので、注文の際は細心の注意が必要です。

ウインドシールド
背の低いSサイズもありますが、Lサイズの方が汎用性が高く、他のバーナー、クッカーなどでも使えます。
エスビットポケットストーブとメスティンでの使用のみであればSサイズでも高さはなんとか足りると思います。


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