100点じゃなくてもいいじゃん

20年くらい前に会社の先輩に言われた一言

『キミは何をやってもソツなくこなすけど全て80点なんだよね、100点がひとつも無いんだよね』

その頃の私はこの言葉をマイナスにとらえていた。一つや二つ100点取れる方が優秀って事なんだと思っていた。でも100点取れたなぁって思えることなんかひとつも無かった。社会に出て30年近くになるが未だに何でもソツなくこなすタイプである。

ところがある時気が付いたんだ。何でもソツなくこなすって事は大抵の事は出来るってことじゃん。よく考えてみたら会社でも営業、事務、法律、教育、システム…様々なことが出来ているじゃん。そう言えば周りからは何か困った事があった時、相談されることも多い。お客さんからも全然畑違いの事を頼まれることもある。それでも何とかそれなりに出来ちゃうんだよな。

そう気付いてからは色々なことをやるのが楽しくなった。仕事でもプライベートでも他の人が躊躇うような事は進んで引き受けてきた。すると自分の守備範囲が広がって信頼を勝ち得ることも増えた。

つまり100点取れる事が仮に2つだとすると合計200点。それより80点取れる事が3つあれば240点と200点よりも上に行けるんだよね。もしかしたら守備範囲が広がっている分さらにプラスが望めるかもしれない。

そう考えていたら楽しくなってきた。80点人間も悪くない。

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