見出し画像

《スト6》マスターへの道:基礎から学ぶ必勝攻略ガイド

はじめに

本稿は、マスターランクの到達を目指す方々を対象としています。マスターの到達に必要な知識と戦略に焦点を当てて解説を進めていきます。初心者〜中級者の方にとって、実践的かつ有益な情報を厳選してお届けしていくつもりです。​​​​​​​​​​​​​​​​

本稿の筆者の実力は以下の通りです。

| MRランク |
| 2000以上 | ベガ, ブランカ, エド
| 1900以上 | JP
| 1800以上 | リュウ, 豪鬼, ラシード, 本田,テリー
| 1700以上 | ジェイミー, キャミィ, リリー, ルーク
他は全キャラマスター

↑TikTokに動画をまとめてます。暇な時にご覧下さい。

↑マスターに到達した方はこちらもご参考下さい。

0. コントローラーを決める

格闘ゲームにおけるコントローラーの選択は、プレイヤーの好み、プレイスタイル、使用キャラクター、そして競技レベルに応じて個人差が大きく、快適な操作感と高いパフォーマンス力、上達や楽しさに直結する重要な要素です。

▶︎パッド (PS5 DualSense等)

強み:
▶︎持ち運びに便利
▶︎親指で複数のボタンを押せるため素早い入力が可能
▶︎上記の理由からモダン操作で真価を発揮する

弱点:
▶︎昇竜拳コマンドが難しい(クラシック)
▶︎相手の動きを見てからSAが難しい(クラシック)
▶︎ボタンが足りない問題が発生する(クラシック)
▶︎一回転コマンドが難しい

※ファイトパッド (格闘ゲーム専用パッド)ならボタンが足りない問題は解決できる。

▶︎アーケードスティック

強み:
▶︎低空無影蹴、低空ストが出しやすい
▶︎パッドと比べて手首の負担が少ない
▶︎溜め技が直感的に出せる

弱み:
▶︎ステップ操作が慣れるまで難しい
▶︎スティックの可動性による入力遅延がある
▶︎細かい移動が難しい

▶︎ヒットボックス (ボタンのみの特殊コントローラー)

強み:
▶︎全ての方向キーがボタンのため正確で高速な入力が可能
▶︎指の小さな動きで操作できるので疲労が少ない
▶︎360度投げコマンドが簡単

弱み:
▶︎操作の習得まで時間がかかる
▶︎感覚的操作が難しい

ちなみに筆者はキーボード勢です。感覚としてはほとんどヒットボックスです。そしてヒットボックスよりも多くのショートカットキーが設定でき、値段も安く、チャットでキーボード入力もできるので実質キーボードが最強だと思っています。

1. 基本操作の習得

波動拳を撃つリュウの画像
▶︎波動拳、昇龍拳などのコマンドを確実に出せるようにしよう

コマンド入力の正確性向上

コマンド入力の正確性は、意図した技を確実に出し、有利な状況を作るための基礎であり、試合の勝敗を左右する重要なスキルです。昇龍拳のコマンドが上手く出せなくて対空ができないと一気に試合展開を持っていかれてしまいます。

コマンド入力の正確性を高めるには、トレーニングモードでの反復練習、そして実戦での応用を通じて、筋肉記憶を育成し、プレッシャー下でも確実に技を繰り出せるよう、日々の地道な努力が不可欠です。

ダッシュ、ジャンプ、しゃがみなどの基本動作の習熟

前ステップするリュウの画像
▶︎前ステは奇襲、間合い管理、起き攻めのF消費などで使用

ダッシュ、ジャンプ、しゃがみ。これらの基本動作は、単なる移動手段ではありません。これらの動作を「何のために」行うのか、常に意識することが重要です。以下に例を挙げます。

▶︎ダッシュ:間合いの調整、フェイント
▶︎ジャンプ:飛び道具の回避、奇襲
▶︎しゃがみ:下段防御、下段攻撃の準備

ただ動くのではなく、常に「なぜこの動きをするのか」を考えましょう。また、状況に応じて選択することを心がけましょう。

▶︎相手がジャンプ攻撃を連発してくる→ 対空を狙う
▶︎相手が頻繁に飛び道具を使用 → 垂直ジャンプで避ける、前飛びを合わせる
▶︎相手が後退気味 → 前歩きで間合いを詰める

少し高等なテクニックになりますが、相手の心理を揺さぶる手段としても基本動作は活用できます。

▶︎頻繁なダッシュ→相手の置き技を誘発→そこに差し返しを狙う
▶︎頻繁なジャンプ→相手は対空意識が高まる→ラッシュが通りやすくなる
▶︎しゃがみガードの維持→相手の攻めを躊躇させる→相手は飛びで無理やり攻撃を通そうとしてくる

練習の際も、単に動作を繰り返すのではなく、様々な状況を想定し、「この状況ではこの動きが最適」という判断力を養いましょう。

2. 基礎コンボの完全習得

キャンセルラッシュをするリュウの画像
▶︎特にキャンセルラッシュを使うコンボは使えるようになろう。リーサル(倒し切り)コンボでよく使用される。

基本コンボを確実に決められるようにする

基本コンボを確実に決められるようになることは、安定したダメージ源の確保、応用技への足がかり、起き攻めによる有利展開につながる重要な基礎スキルであり、マスターランクへの必須条件です。

これもトレーニングモードでの反復練習、そして実戦での応用を通じて、筋肉記憶を育成していきましょう。

ヒット確認からの適切なコンボ選択

ヒット確認からの適切なコンボ選択は、特にプラチナ以上のランクで勝率を上げるための重要なスキルだと考えられます。ヒット確認をすることで、ダメージの最大化と不要なリスクの回避が可能になります。

適切なコンボ選択のポイント

適切なコンボ選択のポイントは、画面位置(中央か端か)、残りゲージ量、相手の体力で選択肢すると良いでしょう。その中でコンボの種類は、高ダメージコンボ、起き攻め重視コンボ、ゲージ回収コンボから選びましょう。

以下の記事を参考にしてみて下さい。

3. 防御の基本

強金剛をガードするリュウの画像
▶︎基本はガード、とにかくガード

マスターランクまでの防御はガンガード(通常ガード)がおすすめです。

パリィをおすすめしない理由:
▶︎パリィをした方がいい間合いを掴むまでが難しい
▶︎誤ったタイミングでパリィをしがち
▶︎失敗時の硬直時に投げを食らうリスク
▶︎基本スキルの習得が先決(通常ガード、ジャンプなど)

ガンガードがおすすめの理由:
▶︎安全性が高い(投げしかくらわない)
▶︎ガードしながら相手の癖を観察できる
▶︎ガード後の反撃タイミングを学ぶのに適している
▶︎Dゲージ管理の重要性を理解できる
▶︎心理的な余裕が生まれる

投げ抜けについて

画面端で投げ抜けを狩られるリュウの画像
▶︎特に画面端背負いの投げ抜けはリスクが高い

投げ抜けをするかどうかは状況によって変わります。

投げ抜けをした方が良い場合:
▶︎相手を画面端に追い込んでいる(有利な状況を維持できる)
▶︎ガード後の密着-1Fなど(相手がシミーできない状況)

投げ抜けをしない方が良い場合:
▶︎自分が画面端を背負っている(簡単にシミーされる)
▶︎ガード後に相手がシミーできる状況の時
▶︎体力差が小さい時

投げは大きな脅威ではないため、特に試合序盤から中盤にかけては投げ抜けを控え、代わりに投げを受け入れつつ相手の癖を観察することに集中し、長期的な上達につなげましょう。​​​​​​​​​​​​​​​​

ガード後の反撃が常に潰されてしまう方へ

反撃を急がず、まずは相手の動きをよく観察しましょう。多くの場合、相手は反撃を予測して攻撃を続けています。ガード後はすぐに攻撃するのではなく、相手の行動パターンを見極めることが重要です。時にはガードを続けたり、バックステップで距離を取るなど、防御的な選択肢も考慮しましょう。安全な状況が確認できてから反撃をすることで、勝率は上がります。焦らず、冷静に状況を判断する習慣をつけることが、効果的な反撃への第一歩となります。

4. フレームデータの基礎理解

フレームメーターをオンにしてる画像
▶︎まずはトレモの設定でフレームメーターをONにする、話はそれからだ。

まずはトレモで有利フレーム、不利フレームの概念を把握します。その後、自キャラの主要技のフレームデータ暗記し、基本的な確定反撃の習得をします。

本田の頭突きをガードしたリュウ
▶︎本田の頭突きガード後はリュウが+3有利なので、中P(6F)が撃ち負けることはない。
強金剛ガード後に有利フレを取るリュウの画像
▶︎豪鬼の強金剛ガード後はリュウが+2有利なので、反撃の弱P(4F)が撃ち負けることはない。

5. 間合い管理の基礎

まずはトレモで自キャラの主要技の射程を理解します。その後、トレモや実戦で相手の攻撃範囲を意識した立ち回りをして、中距離での牽制技の活用について考えていきます。

こちらの記事も参考にしてみて下さい↓

6. ドライブシステムの基本

ドライブインパクトを放つリュウの画像
▶︎ドライブシステムの長所と短所を把握しよう

1. ドライブインパクト(DI):
▶︎相手の攻撃を読んで使用(投げ抜け後に波動拳…などの癖を読んだ後)
▶︎相手を壁ドンできる射程で使用
▶︎これに頼る癖がつくとマスターまでの道は険しくなる
▶︎勝率を安定させるためには使用を控える

2. ドライブパリィ(パリィ):
▶︎リスクは高いが、成功時にゲージを回復できる
▶︎相手の攻撃パターンを把握してから使用
▶︎初心者のうちはあまりオススメできない防御方法
▶︎ジャスパ後の反撃はトレモで練習しておこう

3. ドライブラッシュ(ラッシュ):
▶︎間合いを詰めたり、コンボを延長する際に有効
▶︎相手の隙を突くために使用
▶︎基本的に近距離での使用は避け、中距離の使用を基本とする
▶︎使う前に別の選択肢を見せ、相手の意識を散らばせておく

4. ドライブリバーサル(Dリバ):
▶︎起き攻めからの脱出に効果的
▶︎過度の使用は避け、重要な場面で使う
▶︎使うタイミングが難しいが無敵技がないキャラは重宝する

5. オーバードライブアーツ(OD):
▶︎試合の流れを変えるチャンスに使用
▶︎コンボの締めくくりや、決定打として活用
▶︎キャンセルラッシュで伸ばすコンボと比べて、ゲージ回復が始まる速度が早い

ゲージの回復速度も考慮し、状況に応じて適切な技を選択することが重要です。過度の消費を避け、重要な場面で効果的に使用することを心がけましょう。​​​​​​​​​​​​​​​​

7. 起き攻めの基本

弱竜巻旋風脚をするリュウの画像
▶︎リュウの弱竜巻後、前ステ歩きで密着起き攻め

密着有利の起き攻め

密着有利の起き攻めでは、以下の3択が基本となります。

1. 投げ
2. (遅らせ)打撃
3. 投げ抜け(無敵技)読み後退

リュウの例を用いて具体的に説明すると:
弱竜巻>前ステップ歩き後は密着有利な状況を作れます。この状態から上記の3択を選択できます。一方、中竜巻>前ステップは有利ですが、投げ間合いの外にいるため、純粋な打撃と待機の2択になりやすく、読み合いが発生しづらくなります。一つずつ簡単に解説していきます。

1. 投げ
▶︎ガードに勝てる
▶︎投げ抜けされると五分状況
▶︎バクステ、ジャンプに避けられる
▶︎無敵技に負ける

2.(遅らせ)打撃
▶︎遅らせない打撃だと遅らせグラに投げも打撃もガードされるので、遅らせ打撃を基本とする
▶︎投げ抜けに勝てる
▶︎ファジーコパに勝てる
▶︎バクステ、ジャンプに勝てる
▶︎ガードされる
▶︎無敵技に負ける

3. 投げ抜け(無敵技)読み後退
▶︎密着有利からあえて少し後退することで相手の投げ抜けを空振りさせることができ、無敵技もガードできます。
▶︎投げ抜け、無敵技に勝てる(リターン大)
▶︎それ以外には負ける

密着有利の状況を作り出し、そこから上記の3択の読み合いを強制することが、効果的な起き攻めの基本となります。キャラクターや状況に応じて、これらの選択肢をミックスすることが重要です。​​​​​​​​​​​​​​​​

ダウン後の有利フレの考え方

中竜巻旋風脚後の画像
▶︎(例)中竜巻後(相手が後ろ受身)の+23Fの考え方。まず+23ということは発生26FのDIが相手の投げで防がれない
波動拳を撃つリュウの画像
▶︎弱波動拳が相手にジャンプされず安全に撃てる。Dゲージを回復したい時に使おう
ラッシュ大パンで起き攻めするリュウ
▶︎ラッシュ(11F)+大P(10F)が持続当てできる。ガードされても有利フレを継続でき、ヒットしていたら大ダメージのチャンス
微妙な間合いのリュウと豪鬼の画像
▶︎ちなみに前ステしても+4投げ間合い外という微妙な状況。Dゲージ回復のために、下中P>波動拳でもしておこう

起き攻めの練習方法

トレモの設定メニューを開いている画像
▶︎まずは反撃設定>ダウンリバーサル>相手の4F技をONにしよう
下大Kでダウンを取るリュウの画像
▶︎設定後、下大Kなどでダウンを取ったら…
リバサでコパをする豪鬼の画像
▶︎相手が下弱P(4F)をするようになるので…
起き上がりに投げを重ねるリュウの画像
▶︎起き攻めが潰されないように投げを重ねる練習をしてみよう。他にも様々なコンボ後状況で打撃重ねを加えて練習しよう

8. 対空技の習得

通常技対空するリュウの画像
▶︎リュウの対空は昇龍拳だけじゃない。下大P、引大P、引大K、空中Pなど様々ある

対空技の精度が向上すると、防御力が大幅に高まります。さらにキャラによっては対空技でダウンが取れるので攻守入れ替えのチャンスが作れます。以下に、対空技の習得に関する重要なポイントをいくつか挙げます。

1. キャラクター固有の対空技を把握する
▶︎各キャラには、効果的な対空技が存在します。自分のメインキャラの対空技を全て把握しましょう。

2. 状況に応じた使い分けを学ぶ
▶︎近距離、中距離、遠距離など、相手の飛び込み距離によって最適な対空技が変わることがあります。

3. 反応速度を鍛える
▶︎トレーニングモードで相手の飛び込みに対する反応練習を繰り返し行いましょう。練習あるのみです。

4. フレームデータを理解する
▶︎対空技の発生フレームや持続フレームを把握し、最適なタイミングで出せるようにします。

5. 相手の行動パターンを読む
▶︎試合中、相手がどのタイミングで飛び込んでくるかを予測します。相手のアクションを見てからコチラも動くという意識を持つと対空が出やすくなります。

9. 試合運びの基礎

リードを取った際の基本的な立ち回り

リードを取った際の基本的な立ち回りは、安全性を重視しつつ、起き攻めでも様子見を多めにします。相手の焦りを誘ってカウンターや確定反撃の機会を狙いながら、体力差を維持することに集中します。​​​​​​​​​​​​​​​​

不利な状況での基本的な立ち回り

不利な状況での基本的な立ち回りは、大胆な攻めに出ることで戦況を一転させる可能性も視野に入れ、決して焦らずに反撃の機会を窺いましょう。焦って攻めると相手の思う壺です。

10. メンタル面の強化(ランクマに行けない方へ)

ランクマに踏み出せない気持ち、よく分かります。でも、その恐れを乗り越えた先にこそ、本当の楽しさと成長があります。

ランクマは単なる勝ち負けを決める場ではなく、トレモの一部くらいに考えましょう。負けても大丈夫です。むしろ負けることで、自分の弱点が分かり、次に活かせます。

大切なのは、結果を恐れずにプレイを楽しむことです。そうすれば、自然と上達していきます。ランクなんて、結局のところ数字でしかありませんから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?