見出し画像

在庫がないと不安になるのはなぜ?


「モノがない」という不安

「日用品の在庫がたくさんないと不安になるんです。」
という方はたくさんいらっしゃいます。

特に今回のコロナ禍の影響でマスクやトイレットペーパーなどが不足して困った方は、その気持ちがより強くなったのではないでしょうか。


日用品の在庫がないと不安になるのは
「いざ使いたい時に使いたいモノがないと困るんじゃないか。」
という気持ちの表れであり、誰にでもある気持ちです。


ではなぜ、たくさん在庫がないと不安になる人と少ない在庫でも平気な人がいるのでしょうか?


それは「自分が使うペースを知っているかどうか」がポイントになります。


自分が使うペースとは?

例えば使い捨てのマスクであれば、1人1日1枚として3人家族であれば

3×31=93

つまり最低93枚、50枚入りのモノであれば2箱あれば1ヵ月は大丈夫だと分かりますね。

では12ロール入りのトイレットペーパーは?
洗濯用の洗剤やラップやゴミ袋は?

どれもいちいち「開封してから使い切るまでどのくらいかかるか」ということを数えたことはないんじゃないでしょうか。(私も数えたことはありません)


だから「安いときに買っておこう。」とか「腐らないから多めに持っておこう。」なんて思ってつい在庫が増えてしまいがちなのです。


多めに買ったとしても、置き場所に収まるうちはいいんですけどね。

もし収納場所に入りきらなくて生活に支障がでるくらいなら、ちょっと在庫の数を見直したほうがいいんじゃないでしょうか。


在庫がたくさんあることのデメリット


「日用品の在庫がたくさんあれば必要なときにすぐに使えるし、いいことじゃないか」と思うかもしれません。

でも、量が多すぎて収納場所からはみ出すくらいになると危険です。


なぜなら

収納場所に入りきらないから他の場所に取り合えず置く

他の場所にあることを忘れてまた買ってしまう。

ますます在庫過多になって使い切れない

という負のループに陥りやすくなるからです。


それに新製品が発売されたとしても、既存商品の在庫があるうちは買いにくいですよね。

新製品の方が使いやすかったり性能がよかったりしても、今ある在庫を使い切るまでは指をくわえて見るだけなんて、さみしいじゃないですか。


それに腐らないとはいえ、品質は低下しますのでね。

前に何かのニュースで昭和時代のオイルショックのときに買いだめした落とし紙(現在のトイレットペーパー)や黄ばんでくっついたラップなどが見つかったという話を聞いたことがあります。

今は昭和どころか平成を通り越して令和ですよ。

そんなに長い期間あっても使い切れないなんて、どれくらいの量を持っていたのでしょうか。


たくさんのモノを持っていても、使い切れなかったら無駄になるだけです。


オイルショックの例は極端にしても、必要数以上の在庫は置き場所もそれらを買ったお金ももったいないとは思いませんか?


無駄にならない在庫の管理の仕方

「使えるモノを必要な数だけ持つのがいいのは分かった。」
「じゃあどうやったら不安な気持ちにならずに在庫が管理できるのか?」
という話なんですけどね。


まずは「我が家での使うペースを知る」ということがポイントになります。


例えばラップなら新しいモノを使い始めるときに箱に日付を書いておくなどして、使い終わったら、使い終わった日付から使い始めの日付を引けば、おおよその使い切るまでの日数が分かります。


トイレットペーパーなどは1つのロールを使うのに平均何日かかるかを考えて、×12個分で1袋分を使い切る日数が分かります。
(トイレに使い始めた日付を書いた紙袋を置き、使い終わった芯を入れて数えるという方法もあります。)

このように、実際に使い切るまでどのくらいの日数がかかるかが分かれば最後の1つになったときでも使いきるまでに買いにいけばいいのでね。

少しは不安な気持ちが和らぐのではないでしょうか。


ただ、今回のコロナ禍の影響のようにすぐには手に入らない場合もありますのでね。

家族みんなが1ヵ月暮らせるだけの在庫を持っておけば、非常事態でも安心して過ごせるのではないかと思います。

そして在庫はあちこちに分散して置くのではなくて「同じ種類のモノは1ヵ所にまとめて置く」ようにすると、全体の在庫の数が把握しやすいです。

まずは必要な在庫の数を割り出してから置き場所を決めて、そこに入る数だけ購入することを意識するようにしてみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?