スピード違反が逆転無罪になったのでご報告 vol.2
※見出しのパトカーは関係ありません。
山梨県警にあるレアなマークXの白黒パトカーです。
まずは、警察官に取り締まられた経緯から説明します。
1.検挙
ある金曜日の深夜、知人を迎えにいくために国道246号線を神奈川から渋谷方面に走らせていた。
終電がなく、深夜の渋谷は治安がよろしくないため、少し急ぎ気味に走ってはいた。
深夜の246はタクシーやトラックもかなりのスピードを出していて、80km/h前後でいつも流れている(制限速度は60km/h)。
横浜から川崎を越えて、東京と神奈川の県境に当たる多摩川の橋 [ 新二子橋 ] を鼻歌を歌いながら流していた。
ふと視線を前方からミラーに変えると、
「なんか赤いの光ってるーーーーーー🚨」
完全に油断していた。
いつも走行中に覆面パトカーがいないか警戒をしているのだが、
覆面を抜いた覚えがない。どこから来たんだ??
気がついた瞬間に思いっきりブレーキを踏んだのだが、ついにサイレンを鳴らされる。
「横浜ナンバーのアルファロメオの運転手さん!あなたです!その先で止まってください〜」
何キロ出していたか覚えていない。
ぶっ飛ばしていたわけでもないので78km/hとかか?
心臓をバクバクさせながら、仕方なく瀬田陸橋の側道に車を停める。
2.取調べ
助手席からガタイの良い交通機動隊員が小走りで駆け寄ってくる。
「こんばんは。第3交通機動隊です。 ちょっと速すぎですよーー。」
そんなに??あくまで前方のタクシーに合わせて走っていたつもりなので少し理解が追いつかなかった。都県境の橋で捕まったけど、一体神奈川県警なのか警視庁なのかどちらなんだろう。。。
「とりあえず、パトカー乗ってもらえます?」
後方に止まっているクラウン・アスリートの覆面パトカーの後部座席に案内される。
「こんばんは。急いでました?」
…正直そんなに急いでいなかった。ぼーっと、前方のタクシーを等距離で追従しているつもりだった。
「それで、今回の速度は…」
おいおいおーい!
バイパス道路とはいえ、60キロ制限の道路を100キロ近い速度で走っていたらさすがに自分でもわかるぞ???
「今回は、37キロオーバー。一般道にて30キロ以上の速度超過のため赤切符、6点の一発免停となります。10万円以下の罰金です。」
まじか。そこまで悪質に出していたつもりもないので余計に意表をつかれる。
ここで、ある違和感に気が付く。
そもそも、スピード違反で30キロオーバーなんてオービスとかじゃないと滅多に取られない...そんな話を噂で聞いた。
特に神奈川県警では、よほどの速度超過でなければ、測定値を「29キロオーバー」で切り、「赤切符ギリギリだったよ〜」との常套句で取り締まるという話を聞いたことがある。
この立花氏が捕まったニュースも記憶に新しい。
29キロオーバーで捕まえた警察官に対し、「自分はもっと出していたはずだ」と反論した例がある。
しかし今回はバリバリ、免停の測定値で止めてきた。なんか違和感がある。
「お巡りさんは、どこの所属なんですか?」
「私は、"警視庁 第3交通機動隊"のAです。」
…
都県境なので、神奈川県警なのか、東京の警視庁なのかが分かっていなかった。
例えば、青切符で切られれば、その「反則金」はそのまま地方自治体に直接納めることになる。
しかし、赤切符は刑事事件にあたるため「罰金」は国庫に渡るようになっている。
なので、地方では、その都道府県に配分された方がメリットがあるし、
しかし東京は国と密接している…だとか、東京オリンピックの予算が…とか、そんな噂が当時出回っていた。
少なくとも37オーバー免停で警視庁が捕まえてきたのだから、これはもしかしたら一理あるのかもしれない。
そしてもう一つ疑問が残る。
仮に東京の警視庁だとしたら、本来東京都に入ってから速度を測定しないとおかしいのではないか?
自分の記憶では、新二子橋の「東京都」の看板が見えた時にはすでに、警察官からの停止命令が行われていたはずなのである。
すなわち、神奈川県警が川崎市内で速度を測定し、100m以上追尾した上で取締りをおこなった、なら分かるのだが
東京の警視庁となると、神奈川県内で速度を測定したか、しっかりと追尾測定をしていないかのどちらかではないか???
そもそも、自分は覆面パトカーを追い抜いた記憶もない。
「お巡りさんはどこから追尾をして、どこの地点での速度を測ったのですか?」
「最初は川崎市高津区溝口の側道で停車していました。そこで運転手さんのアルファロメオが見えたので、加速し、東京都に入って数百メートル測定をしました。」
東京の警察官は神奈川での速度違反は取り締まれない。なので東京都に入ってから速度を測定しなければならない。
しかし東京に入った瞬間にすでに停止命令を受けている。
そして赤灯が光った時は急ブレーキ並みに速度を落とした。
原則、速度を測定する際は赤灯をつけて測定する。
色々と納得がいかない点が多かった。
しかし、警察官は「東京に入ってから数百メートル測定し、測定中は赤灯を光らせていた。」と主張する。
ああ、これは争うことになりそうですね。
ここから長い長い戦いが始まります。次の記事へどうぞ。