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昨日、ひょんなことからあのカフェの店員さんとの関係性を今後どうすべきなのかという話をしたところ、趣味とかいろんな話題を出してみて話題を広げてみては、というアドバイスだった。

当初はなるほどな、と思ったが何かが違う。目的は何か、改めて考えてみた。
そこで解った。僕がやりたかったことは今後、ナンパとか連絡先の交換とかそういうこととは違う。よく考えると「あなたと会ってから日常が心地よく変化した」ということを伝えたかったのだと気が付いた。それは神店員さんの神対応に対するリスペクトの思い。これを伝えたかったのだと。

この思いを伝えるべく、簡単な手紙を用意した。互いに名前は知っている。もちろん連絡先の記載などはしない。記したのは「ありがとう」という思いだけだ。

公園のベンチに座って空を眺めると、数年前の、心が空っぽになったような心地よい気分を思い出した。何進法で進んでいるのかは解らないが、2年4か月周期くらいのなにかが一周して戻ってきたような感覚。

平穏な生活は揺るぎない。神店員さんはそこに突如として現れた不可抗力のような変化だ。でも、神店員さんは現れたとしても現れなかったとしても、僕の確固たる日常と言うものは変わらない。それはあれば尚良いが、無くてもいつも通りに進む。

いつもあの人は僕の想像を超える対応をする。
そもそも突如として声をかけてきたのはあの店員さんで、あの人だけで、「いつもお会いするのを楽しみにしている」と僕が言えば、同じ言葉を返してくれたり、名前を聞いた際、自分の名前もぼそっと言ったが、その後それをしっかりと覚えてくれていたり。

そんな神対応のお礼として、ひとつの区切りのような感覚で、お礼のお手紙を渡して、僕はまた、変わらない日常を渡ろう。

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