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生保各社、金融庁からヒアリング 地域銀株は純投資と説明



生命保険各社は、保有する地域銀行の株式について、保険窓販で自社商品の取り扱いを暗に促す関係性のない純投資であることを、金融庁に対して強調している。生保による株式保有について、一部の地域銀では「保険窓販などで自社の商品を採用させるように感じる」という声がある。

大手損害保険会社による企業向け保険の価格調整問題の影響で、5月ごろに生保に対して、金融庁から純投資に関するヒアリングがあったという。

6月25日に公表された「損害保険業の構造的課題と競争のあり方に関する有識者会議」報告書には、「本来は政策保有目的で保有しているにもかかわらず、純投資に区分されるなどして、実質的に政策保有株式の保有が継続することのないよう、金融庁が適切にモニタリングすることが重要である」との提言が盛り込まれた。

大手生保の幹部は「(地域銀に対して)そのような圧力をかけることはない」と口をそろえる。ある関係者は「当社が保有する地域銀の純投資額は決して少なくないが、銀行窓販領域の採用などは減少している。政策保有株ではこうはならないはずだ」と語る。

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