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#OL #平日 #31

人様に晒せる文章(人様に晒せる文章って何?)を書く訓練になればと思って始めたnoteも、気づけば1カ月何も書かずじまい。
書いちゃ消し、書いちゃ消し、の、「書いちゃ」すらしなかった(「ちゃ」って何?)。
おもんな人生に、おもんな文章だからよ。
一応、文章を書く仕事をしてるのにね。
毎日文章を書ける人、本当にすごい。すごいよ。才能だよ。大切になさって!

5月から人の死についてしか書いてないね。
が、実生活では、ほとんど死を忘れて過ごしている。
人間の悲しい性よね。
人間が長く生きていくために必要な脳の装置なのだと、ズルい自分に言い聞かせて過ごしています。

6月末、マスターのご家族と常連さんのご好意で1日だけお店を開けてもらって、お店で知り合った人たちと久しぶりに飲んだ。
マスターがいつも作ってくれていたお酒を、同じ場所でまた飲めると思わなかったから、本当にうれしかった。
その会のあと、本格的にお店が閉まることが決まって、あの場所でお酒を飲むことはもうできなくなってしまった。
自分が大切に思っていた場所を記録に残しておきたくて写真を撮ったんだけど、フィルムの装填に失敗していたようで、現像に出したら何も写ってなかった。
人生そんなもんよね。仕方ない。それでいい。

昨日、また死を意識する出来事があって、普段LINEで連絡を取っている母親からなぜか電話が来た。
超絶嫌な予感がする。絶対いい話じゃないじゃんね、これ。
電話を取ったら、「伯父が家に帰ってこない。もう少ししたら捜索願を出すかも」とのことだった。
ロードバイクを持って車でツーリングに出かけたようだが、どこへ行ったかわからない。
いつもはどこへ行くか、いつ帰ってくるかのメモ書きを残して出かけるけど、今回は何もない。
今はだいぶ良くなったが、数年前に大病をやっているので、この暑さで行き倒れてしまった可能性がある。
しかも伯父は携帯を持っていないので、連絡を取るすべもない。

登山家が2人、K2で滑落して安否不明というニュースが頭をよぎる。
自分がうろたえては、と思って、平静を装って電話を切ったけど、ああ、これはグチャグチャになっちゃって最期に顔も見られないやつだ、と覚悟した。
今日は大安、天赦日、一粒万倍日が重なる開運日じゃなかったか。どうなってんねん。
後厄は身の回りで不幸なことが起こる。1年間ずっと仏滅やんか。
忌引は何親等まで取れるんだっけ、もう三十代だし、これを機にちゃんとした喪服を買わないと、みたいなことを考えながら帰路についた。

その日の夜中、伯父が無事に帰ってきたと連絡があった。
電話を代わった伯父はケロッとした様子で、「山に登ってました。綺麗だったので、写真を送りますよ〜」と言ってた。
バカすぎ! 怒る気にもなれない。
すでに母と叔母にガチギレされたようなので、怒る係はそっちに任せた。

ということで、絵はがき(写真?)が送られてくるみたい。
はぁ、大好きな伯父が生きててよかった。
もうこれ以上誰も急にいなくならないでよ。頼むよ。

写真は全然関係ない、7月の釜山です。

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