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2023/09/02(土)=米失業率上昇で利上げ停止観測広がり、S&Ptoダウが上昇/日経先物60円高の3万2760円で夜間取引終了



―――【総まとめ】―――

  • 8月の失業率が3.5%から3.8%に上昇、昨年2月以降で1年半ぶりの高水準

  • 米8月ISM製造業景況指数は2月来で最高の47.6、7月の46.4から上昇

  • ロンドン株式市場:石油・鉱業株が牽引役で反発、特にジョンソン・マッセイは急上昇。一方でFTSE250種指数は0.37%の下落

  • 欧州株式市場:STOXX欧州600種指数が週間で1.49%上昇、特に資源株と石油・ガス株が好調。反面、高級品銘柄や自動車株は下落

  • ユーロ圏内国債利回りは小幅上昇も週間ベースでは低下。FRBの利上げ一時停止の見方が強まる

  • S&Pとダウが上昇。雇用統計の結果でFRBの利上げサイクル終了の見方が裏付けられ、主要企業の株価に動きが見られた

  • 日経225先物9月限は前日比60円高の3万2760円で夜間取引を終了、日経平均株価の現物終値3万2710.62円に対しては49.38円高


―――【チャート】―――

◆直近2営業日の値動き=15分足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限15分足チャート2023/08/31(木)16:30~2023/09/02(土)06:00

◆過去1週間の値動き=1時間足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限1時間足チャート2023/08/28(月)[週初]08:45~2023/09/02(土)06:00

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限日足チャート2023/03/03[半年前]16:30~2023/09/02(土)06:00

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/09/01(金)の経済指標結果



◆2023/09/04(月)の経済イベント予定



―――【欧州市況】―――

◆欧州市場サマリー(01日ロイター)

2023/09/02(土)03:03

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場:石油・鉱業株が牽引役で反発、特にジョンソン・マッセイは急上昇。一方でFTSE250種指数は0.37%の下落

  • シェルは英国とドイツの家庭用エネルギー事業の売却で1.4%上昇。保険のダイレクト・ラインは過大請求見直しで2.1%下落

  • 欧州株式市場:STOXX欧州600種指数が週間で1.49%上昇、特に資源株と石油・ガス株が好調。反面、高級品銘柄や自動車株は下落

  • ノボノルディスクは糖尿病治療薬の高需要で2.1%上昇。アウルビスは在庫の食い違いにより6.1%下落

  • ユーロ圏債券市場:域内国債利回りは小幅上昇も週間ベースでは低下。FRBの利上げ一時停止の見方が強まる

  • ECBの利上げ観測後退、理事会メンバーはユーロ圏のインフレと物価上昇リスクに言及

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

<ロンドン株式市場>
 反発して取引を終えた。比重の大きい石油株と鉱業株が上昇したのが相場をけん引した。一方、中型株で構成するFTSE250種指数は0.37%下げた。中国の前向きな経済指標や、投資家心理改善に向けた取り組みを巡る楽観的な見方を背景に、FTSE350種鉱業株指数は1.68%上昇した。需給逼迫が見込まれるとして原油価格が値上がりしたため、石油・ガス株指数は1.79%上げた。化学大手のジョンソン・マッセイは9.8%と急上昇。ニューヨークに拠点を置く産業会社スタンダード・インダストリーズの投資部門がジョンソン・マッセイ株の保有を倍増したことが材料視された。化学株指数は2.52%上げた。石油大手のシェルは1.4%上昇。英国とドイツの家庭用エネルギー事業を英エネルギー供給会社オクトパス・エナジー・グループに売却すると発表したことが好感された。保険のダイレクト・ラインは2.1%下落。住宅と自動車保険の既存顧客に対する契約更新時の総額約3000万ポンド(3800万ドル)に上る過大請求を見直すことで合意したことが嫌気された。週間ベースではFTSE100種指数は1.72%高、FTSE250種指数は2.24%上げ、ともに7月21日に終わった週以来の大幅な伸びとなった。

<欧州株式市場>
 ほぼ横ばいで取引を終えた。資源株やエネルギー関連株が買われた一方、高級品銘柄や自動車株は下落した。STOXX欧州600種指数は週間では1.49%上げた。中国当局の景気刺激策がさらに打ち出される兆しを好感した。中国が発表した不動産市場支援策を受けて1日は大部分のベースメタル価格が上昇し、資源株指数が1.48%上昇した。原油価格の値上がりを背景に、石油・ガス株指数は1.89%上げた。デンマークの製薬大手ノボノルディスクは2.1%上昇。糖尿病と肥満の治療薬の高需要に乗じ、時価総額で欧州企業首位に浮上した。2位に転落したフランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は0.8%下落。STOXX欧州高級品株10種指数は0.90%下げた。STOXX欧州600種自動車・部品株指数は2.59%下落。ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の普通株は5.0%、仏自動車大手ルノーは6.3%それぞれ下げた。UBSが両社の投資判断と目標株価を引き下げたことが嫌気された。ドイツの銅精錬大手、アウルビスは6.1%下げ、一時は約10カ月ぶりの安値を付けた。犯罪組織による窃盗の疑いがあり、在庫に「かなりの食い違い」が見つかったとして通期決算の利益見通しを達成できない可能性があると発表したことが嫌気された。

<ユーロ圏債券>
 不安定な地合いの中、域内国債利回りが小幅に上昇した。ただ週間では低下。欧米の経済指標で中銀の引き締めサイクル終了が近づいていると示唆されたことを受けた。米労働省が1日発表した8月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想以上に増加したことを受け、米10年債利回りは上昇。ただ、失業率が悪化し賃金の伸びが鈍化したため、米連邦準備理事会(FRB)が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを一時停止するとの見方が強まった。米雇用統計の発表後、ドイツ10年債利回りは6.1ベーシスポイント(bp)上昇の2.53%となった。前日は6.5bp低下していた。週間では低下する見込み。ドイツ2年債利回りは2.98%で横ばい。米雇用統計を受け一時1週間ぶりの低水準を付けた。市場では「米雇用統計は連邦準備理事会(FRB)が利上げを一時停止、あるいは終了する可能性を強める」との声が出ていた。欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測も後退。9月の理事会で0.25%ポイントの利上げが決定される確率は約20%。8月30日時点では60%だった。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのブイチッチ・クロアチア中銀総裁は1日、経済成長の軟化はユーロ圏のインフレ率をより速く低下させる可能性があるが、底堅い労働市場は引き続き迅速な賃金上昇につながっており、物価の上昇リスクを生み出していると述べた。また、ECB理事会メンバーのビルロワドガロー仏中央銀行総裁は1日、次回のECB理事会ではさまざまな選択肢があると述べた。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/09/02(土)05:10

配信なし

OANDA証券

―――【日経先物ナイトセッション】―――

◆日経225先物夜間取引クロージング:02日夜間取引終値=60円高、3万2760円

2023/09/02(土)06:03

 2日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日比60円高の3万2760円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万2710.62円に対しては49.38円高。出来高は1万3498枚だった。
 TOPIX先物期近は2355.5ポイントと前日比9ポイント高、TOPIX現物終値比5.75ポイント高だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        32760      +60    13498
日経225mini        32755      +55   308676
TOPIX先物        2355.5      +9    14920
JPX日経400先物      21280      +70    1408
マザーズ指数先物      757      +1     584
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

―――【主要ニュース】―――

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(02日ロイター)

2023/09/02(土)06:49

・ウクライナ戦争「ロシア国内に移行段階」、攻撃増加へ=大統領府顧問
・ウクライナ併合地域の開発に200億ドルを拠出=プーチン大統領
・NY市場サマリー(1日)ドル高、ダウ上昇 利回りも高い
・米金融・債券市場=利回り上昇、祝日控えポジション縮小
・〔表〕NY外為市場=対ドル/各国通貨相場(1日)
・米国株式市場=S&Pとダウ上昇、雇用統計受け利上げ停止観測
・NY外為市場=ドル上昇、雇用統計が堅調な労働市場示す
・EXCLUSIVE-米、ウクライナに劣化ウラン弾供給へ=関係筋
・中南米金融市場=ブラジルレアル上昇、予想上回るGDP成長率受け
・米利上げ、実体経済にまだ完全伝達せず=ブラインダー元FRB副議長
・新興国市場サマリー(1日)
・シカゴ日経平均先物(1日)
・米国の黒人失業率5.3%に低下、白人との差縮小=8月雇用統計
・〔表〕IMM通貨先物の取組=CFTC(8月29日終了週)
・原油先物、半年超ぶりの高値 供給懸念で
・ムーディーズ、23年米成長率予測を上方修正 24年中国は下方修正
・米、雇用増の裾野広がる 増加業種数が1月以来最多=8月雇用統計
・欧州市場サマリー(1日)
・欧州株式市場=ほぼ横ばい、週間では上昇
・米8月失業率3.8%に上昇、賃金伸び鈍化 雇用18.7万人増
・ウクライナ大統領、国連年次総会に出席へ=アルバニア国連大使
・ロンドン株式市場=反発、商品関連株が上昇
・米建設支出、7月は0.7%増 一戸建て住宅で支出増
・中国習主席と近く会談へ=プーチン大統領
・訂正(31日配信記事)-ノーベル賞授賞式、今年はロシアとベラルーシの大使を招待
・ブラジルGDP、第2四半期は前期比0.9%増 予想上回る
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り週間で低下、引き締めサイクル終了観測で
・BUZZ-南アランド一時1%高、米雇用統計受け
・米、ウクライナ軍の南部での進展を確認=NSC調整官
・米金利先物、利上げ終了との見方強まる 雇用統計受け
・ユーロ圏の賃金圧力は健在、物価上昇リスク=クロアチア中銀総裁
・ハイテク株に10週連続で資金流入=BofA週間データ
・カナダ第2四半期GDP、0.2%減 予想に反して減少
・米ISM製造業景気指数、8月は47.6に上昇も10カ月連続50割れ
・米労働市場なお堅調、金利決定はデータ依存=クリーブランド連銀総裁
・中国、株のプログラム取引の監視強化 市場の過度な変動抑制へ
・中国重慶市が独自のスパイ防止条例、地方都市で初
・中国碧桂園、一部国内債権者に利払い実施=関係筋
・中国1級都市が不動産支援で足並み、北京と上海も規制緩和発表

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(02日ロイター)

2023/09/02(土)06:50

●米8月失業率3.8%に上昇、賃金伸び鈍化 雇用18.7万人増
米労働省が1日発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数が予想以上に増加したものの、失業率は悪化し、賃金の伸びは鈍化した。労働市場の逼迫緩和を示唆し、米連邦準備理事会(FRB)が今月、利上げを見送るとの見方が強まる可能性がある。

●米金利先物、利上げ終了との見方強まる 雇用統計受け
米金利先物市場で、連邦準備理事会(FRB)の利上げが終了し来年には利下げを開始するとの見方が強まった。米労働省が1日発表した8月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想以上に増加したものの、失業率が悪化し、賃金の伸びが鈍化したことを受けた。

●米ISM製造業景気指数、8月は47.6に上昇も10カ月連続50割れ
米供給管理協会(ISM)が1日発表した8月の製造業景気指数は47.6と7月の46.4から上昇し、市場予想の47.0を上回った。拡大・縮小の分岐点となる50を10カ月連続で下回ったものの、軟化ペースは緩やかになっており、製造業が低水準ながらも安定的に推移している可能性が示された。

●米建設支出、7月は0.7%増 一戸建て住宅で支出増
米商務省が1日発表した7月の建設支出(季節調整済み)は年率換算で前月比0.7%増えた。市場に出回る住宅が不足し、一戸建て住宅への建設支出を押し上げた。ロイターがまとめた市場予想は0.5%増だった。

●米、雇用増の裾野広がる 増加業種数が1月以来最多=8月雇用統計
米労働省が1日発表した8月の雇用統計で、雇用増に貢献した業種の数が今年1月以来の多さとなったことが分かった。8月は失業率が3.8%に上昇したが、失業率の上昇が労働市場の弱体化を示すものではないとの見方が改めて裏付けられた。

●米労働市場なお堅調、金利決定はデータ依存=クリーブランド連銀総裁
米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は1日、米国の労働市場について、均衡化の兆候が出ているものの、なお堅調な状態を維持しているとの見方を示した。同時に、金利を巡る決定はデータに基づいて行われると述べた。

●ユーロ圏の賃金圧力は健在、物価上昇リスク=クロアチア中銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのブイチッチ・クロアチア中銀総裁は1日、経済成長の軟化はユーロ圏のインフレ率をより速く低下させる可能性があるが、底堅い労働市場は引き続き迅速な賃金上昇につながっており、物価の上昇リスクを生み出していると述べた。

●中国習主席と近く会談へ=プーチン大統領
ロシアのプーチン大統領は1日、中国の習近平国家主席と近く会談すると述べた。ただ、自身が中国を訪問するとは明言しなかった。

●ウクライナ戦争「ロシア国内に移行段階」、攻撃増加へ=大統領府顧問
ウクライナのポドリャク大統領府顧問は1日、ロシア国内でのドローン(無人機)攻撃は増加していくとの見方を示し、こうした攻撃が頻発していることはウクライナの戦争が徐々にロシア国内に移行していることを示していると述べた。

●カナダ第2四半期GDP、0.2%減 予想に反して減少
カナダ統計局が1日発表した2023年第2・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比0.2%減った。カナダ銀行(中央銀行)の予想(1.5%増)、アナリスト予想(1.2%増)にそれぞれ反して減少した。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(01日)

2023/09/02(土)06:12


◆NY市場サマリー(01日ロイター)=ドル高、ダウ上昇、利回りも高い

2023/09/02(土)06:13

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • NY為替市場ではドルがユーロ・円に対して上昇。8月の雇用統計が堅調な結果を示し、非農業部門雇用者数が17万人の予想を上回る18万7000人増となった

  • 失業率は3.8%で、前月の3.5%から上昇。平均時給の伸びは前月比0.2%上昇と、2年前の同月以来の低さ

  • ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのアローン氏は、労働市場が軟化し、FRBの利上げ停止と景気後退防止のバランスがとれていると指摘

  • 米国債券市場では国債利回り上昇。雇用統計によりFRBの利上げ見送りの見方が強まる中、4日はレーバーデーで休場予定

  • 米国株式市場はS&Pとダウが上昇。雇用統計の結果でFRBの利上げサイクル終了の見方が裏付けられ、主要企業の株価に動きが見られた

  • NY金先物は賃金上昇率の鈍化で長期金利が低下し、小反発。中心限月の清算値は1オンス=1967.10ドル

  • 米原油先物は需給逼迫観測の強まりで上昇。WTI10月物は1バレル=85.55ドルと9カ月半ぶりの高値

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

<為替>
 ドルが対ユーロ・対円で上昇した。8月の雇用統計は、一部で労働市場軟化の兆しが見られたものの、依然として堅調であることを示した。非農業部門雇用者数は18万7000人増加。ロイターがまとめたエコノミストの予想17万人増を上回った。一方、失業率は3.8%で7月の3.5%から上昇。平均時給は前月比0.2%上昇と、伸びは22年2月以来の小ささとなった。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「今日の雇用統計は投資家にとって最高の結果をもたらした。労働市場は米連邦準備理事会(FRB)に利上げを停止させるに十分なほど軟化していると同時に、景気後退を防ぐのには十分なほど堅調だ」と指摘した。ドル指数は0.58%高の104.23。週間では0.08%上昇している。ユーロは0.59%安の1.0779ドル。週間では0.13%下落した。ドル/円は0.42%高の146.145円。一時は8月11日以来の安値となる144.44円まで下落する場面があった。CMEのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利市場では、FRBが9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置く可能性を93%、11月の利上げの可能性を36%とみている。また市場は、欧州中央銀行(ECB)が9月理事会で金利を据え置く可能性を79%と見ている。

<債券>
 国債利回りが上昇した。8月雇用統計はまちまちの結果となり、祝日を控えた投資家がポジションを縮小した。4日はレーバーデーのため、米債券市場は休場となる。米労働省が1日発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は予想以上に増加したものの、失業率は悪化し、賃金の伸びは鈍化した。労働市場の逼迫緩和を示唆し、米連邦準備理事会(FRB)が今月、利上げを見送るとの見方が強まった。ジェフリーズの米国エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は、一見したところ雇用者数の増加と労働力人口の拡大は「少しタカ派的」だったとしながらも、この数字が9月利上げの可能性を高めるとは言い切れないと指摘。祝日を控えた薄商いの中、動きが少し誇張されているとの認識を示した。午後の取引では、金利期待を反映しやすい米2年債利回りは4.866%と横ばいだった。指標となる10年債利回りは8.6ベーシスポイント(bp)上昇し4.176%となった。2年債と10年債の利回り格差はマイナス68.90bp。一時はマイナス67.10bpとなった。CMEのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利市場では、11月と12月の追加利上げの可能性がそれぞれ36.1%、33.2%に一段と低下した。前週には双方とも50%を超えていた。

<株式>
 米国株式市場は、S&P総合500種とダウ工業株30種が上昇して終了した。8月の雇用統計で失業率が上昇したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は今月の会合で利上げを一時停止するとの見方が一段と強まった。一方、メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーと ケーブルテレビ大手チャーター・コミュニケーションズの料金トラブルによりストリーミング配信会社が急落したことで、ナスダック総合はマイナス圏で引けた。労働省が朝方発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は18万7000人増と、予想以上に増加。一方、失業率は3.8%と、7月の3.5%から上昇し、2022年2月以来の高水準となった。今回の結果で米連邦準備理事会(FRB)がインフレとの戦いに勝利していると改めて示され、利上げサイクルは終了に近づいているとの見方が一段と裏付けられた。GLOBALTインベストメンツ(アトランタ)のポートフォリオ・マネージャー、キース・ブキャナン氏は「今回の雇用統計は、FRBがハト派姿勢を強める根拠になる」とし、「利上げサイクルの終了が早まれば、株価は大幅に上昇する可能性がある」としている。FRBは今月19─20日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。CMEフェドウオッチによると、今回の会合で金利据え置きが決定される確率は93%になっている。ウォルト・ディズニーは2.4%安、チャーター・コミュニケーションズは3.6%安。売りは他のストリーミング関連銘柄にも広がり、メディア大手のワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)は12%、パラマウント・グローバルは9.5%、フォックス・コープは約6%、それぞれ下落した。電気自動車(EV)大手テスラは5%安。売買高は326億ドルと、S&P総合500種採用銘柄の中で最も多かった。テスラはこの日、セダン「モデル3」の航続距離の長い改良版を中国、欧州、中東、オーストラリア、日本で発表した。半導体大手ブロードコムは5.5%安。前日発表の第4・四半期(8─10月)の売上高見通しは市場予想を小幅に下回った。一方、デル・テクノロジーズは21%と急騰。前日発表の第2・四半期決算(8月4日まで)は、人工知能(AI)ブームの恩恵を受けたほか、コンピューターハードウエアとサーバー製品に対する安定的な需要が寄与し、売上高が市場予想を上回った。S&P総合500種の11業種のうち、6業種が上昇。エネルギーが2.05%と、最も大きく上げた。週足ではS&P総合500種が2.50%、ダウ工業株30種が1.43%、ナスダック総合が3.25%上昇。商いは比較的薄く、米取引所の合算出来高は89億株。直近20営業日の平均は104億株。S&P500は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.1対1の比率で上回った。米株式市場は来週4日はレーバーデーの祝日のため休場となる。

<金先物>
 米賃金上昇率の鈍化を背景に長期金利が一時低下したことを受け小反発した。中心限月12月物の清算値は前日比1.20ドル(0.06%)高の1オンス=1967.10ドル。

<米原油先物>
 世界的な需給逼迫観測の強まりを受け、7営業日続伸した。米国産標準油種WTI10月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.92ドル(2.30%)高の1バレル=85.55ドル。中心限月ベースでは昨年11月中旬以来9カ月半ぶりの高値となった。11月物は1.79ドル高の84.75ドル。

ロイター

◆NY株式=NYダウは115ドル高、経済指標は強弱混在(1日)

2023/09/02(土)09:16

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ダウ平均は115.80ドル高の34,837.71ドル、ナスダックは14,031.82で終了

  • 8月雇用統計による追加利上げ観測後退、買い先行

  • ISM製造業景況指数・建設支出の好結果で金利上昇

  • ハイテク売りでナスダック総合指数下落、ダウ平均はプラス圏維持

  • セクター別、エネルギー・素材上昇、自動車・部品下落

  • デルの第2四半期決算好調、1株利益予想上回り上昇

  • ヒューレット・パッカード・エンタープライズ連れ高、ルルレモン好決算と通期見通し引き上げで買い

  • ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスCEO辞任で下落

  • テスラ、モデル3改良版発表とモデルS・X値下げで下落

  • ブロードコム今期決算は好調だが、見通し悪化で売られる

  • チャーター・コミュニケーションズ、ディズニーとの交渉問題で大幅安、ディズニーも売られる

  • クリーブランド連銀総裁、インフレ改善も「依然高過ぎる」とのタカ派維持、FOMC投票権なし

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

ダウ平均は115.80ドル高の34,837.71ドル、ナスダックは3.15ポイント安の14,031.82で取引を終了した。

8月雇用統計の結果が労働市場減速の証拠となり、追加利上げ観測が後退、買いが先行して始まった、しかし、その後に発表されたISM製造業景況指数や建設支出が予想を上回り金利が上昇に転じると、特にハイテクの売りが強まり、ナスダック総合指数は下落に転じた。ダウ平均はソフトランディング(軟着陸)期待を背景とした買いが下値を支えてプラス圏を保ち、まちまちで終了。セクター別ではエネルギー、素材が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。

コンピューターメーカーのデル(DELL)は第2四半期決算でPCやデータセンターハードウェアの売り上げが好調で、調整後の1株利益が予想を上回り、アナリストが投資判断を引き上げたため大きく上昇。同業のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)も連れ高となった。ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は四半期決算の内容が予想を上回ったほか、通期見通しの引き上げを好感した買いが継続。

ドラッグストア小売りのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は業績低迷で最高経営責任者(CEO)が辞任を発表し下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は人気のセダン「モデル3」改良版を発表したが、同時に国内、中国でのモデル「S」と「X」の値下げを発表したため下落。半導体メーカーのブロードコム(AVGO)は今期決算内容は予想を上回ったものの、見通しが予想を下回ったため売られた。ケーブルテレビ会社のチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)はエンターテインメント会社のディズニー(DIS)との新たな配給契約に向けた価格交渉が暗礁に乗り上げたことが警戒され大幅安。ディズニー(DIS)も売られた。

クリーブランド連銀のメスター総裁は、インフレはいくらか改善したが、「依然高過ぎる」とタカ派姿勢を維持した。同総裁は本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権は持たない。

フィスコ

―――【今週のまとめ&来週の見通し】―――

◆今週の株式市況まとめ=続伸、パウエル講演通過後の米株高でリスクオンの流れ強まる

2023/09/02(土)06:40

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均は2週続伸、5営業日全勝で1000円超高

  • パウエル講演「ややタカ派」も米株市場は上昇

  • インバウンド株軟調、処理水巡る中国反発で

  • 米労働指標受け、FRBによる追加利上げ観測後退

  • .TOPIXバブル後高値、リスク選好ムード加速

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週続伸、5営業日全勝で1000円超高
 2.パウエル講演「ややタカ派」も米株市場は上昇
 3.インバウンド株軟調、処理水巡る中国反発で
 4.米労働指標受け、FRBによる追加利上げ観測後退
 5.TOPIXバブル後高値、リスク選好ムード加速

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1086円(3.4%)高の3万2710円と、2週連続で上昇した。
 今週は米国株市場の堅調を背景にリスク選好地合いが強まり、日経平均は5営業日すべてで上昇した。前週末の急落で不安感が高まったが、全体相場が素早く立ち直ったことで市場のムードは好転。上げ幅は1000円を超え、3万2000円台後半まで歩を進めてきた。
 週明け28日(月)の東京株式市場は大きく買い優勢でスタート。前週末の大幅安から一転リスク選好ムードの強い地合いとなった。注目された前週のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容はややタカ派寄りだったものの、同日の米株市場が上昇したことで投資家心理が改善。日経平均は大幅高に買われた。一方、原発処理水の海洋放出を巡る中国の反発を背景にインバウンド関連株は軟調だった。29日(火)は前日に続き買い優勢もやや上値の重い展開に。前日の欧米株市場が高く、場中のアジア市場も全面高に買われたことで東京市場も上昇。ただ、日経平均3万2000円台では戻り売り圧力が意識され、引けにかけて上げ幅を縮小した。30日(水)も上昇。米株高の流れが続くなか、東京市場も上値指向を維持した。リスク選好ムードが加速し、31日(木)は日経平均が3万500円台突破。前日に発表された米労働指標が市場予想を下回る内容となり、労働市場の過熱感が和らいだとの見方から米株市場では追加利上げ観測が後退。場中に発表された中国製造業PMIの結果もポジティブ視され、全体相場は水準を切り上げた。月が変わって9月1日(金)も日経平均は買われ、これで今週は5営業日全勝となった。米雇用統計を控えたポジション調整売りで前日の米株市場が下落するなか、東京市場も朝方こそ安く始まったものの、売り一巡後は下値に買いが入りプラス圏に浮上。TOPIXはバブル後の高値を更新した。


■来週のポイント
 来週は、相場を牽引するバリュー株への買いが続くかに注目だ。TOPIXがバブル後高値に躍り出た一方、値がさハイテク株に左右されやすい日経平均が出遅れるなど、足もとバリュー株優位の展開は強まっている。米国や中国など海外市場の動向も引き続き注意深く見ていきたい。
 重要イベントとしては、国内では7日の7月景気動向指数、8日に発表される4-6月期GDP・2次速報値、7月毎月勤労統計調査が注目される。8日はオプションと先物の清算日が重なる「メジャーSQ」だ。海外では、6日の米8月ISM非製造業景況指数と米7月貿易収支、7日の中国8月貿易収支に注視が必要だろう。


■日々の動き(8月28日~9月1日)
【↑】 8月28日(月)―― 大幅反発、米株高を受けリスク選好の買いが優勢
日経平均 32169.99( +545.71)  売買高10億9806万株 売買代金 2兆8936億円

【↑】 8月29日(火)―― 続伸、欧米株高を受けリスクオンの買い継続
日経平均 32226.97(  +56.98)  売買高11億9509万株 売買代金 2兆7805億円

【↑】8月30日(水)―― 3日続伸、欧米株高に追随も後場は伸び悩む
日経平均 32333.46( +106.49)  売買高13億5012万株 売買代金 3兆3061億円

【↑】8月31日(木)―― 4日続伸、米株高を受けリスク選好の買いが継続
日経平均 32619.34( +285.88)  売買高16億6428万株 売買代金 4兆2191億円

【↑】9月 1日(金)―― 5日続伸、朝安も下値には買いが入り切り返す
日経平均 32710.62(  +91.28)  売買高13億1819万株 売買代金 3兆2854億円


■セクター・トレンド
(1)33業種すべてが上昇
(2)上昇率トップは機械。ダイコク電 <6430> 、TOWA <6315> 、牧野フ <6135> の強さが目立つ
(3)輸出株はフタバ <7241> など輸送用機器、長野計器 <7715> など精密機器、JVCケンウ <6632> など電気機器が値上がり上位に
(4)富士石油 <5017> など石油・石炭、日鉄鉱 <1515> など鉱業といった資源株も大幅高
(5)内需株はいちご <2337> など不動産、LTS <6560> などサービス、四電工 <1939> など建設が大きく買われた
(6)金融株も高い。JIA <7172> など証券、ネットプロ <7383> などその他金融、筑波銀 <8338> など銀行が上昇
(7)JAL <9201> など空運は小幅高にとどまる


■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(4) 人工知能
2(3) 半導体
3(2) インバウンド
4(1) 中国
5(6) インド ── 政治・経済など多分野で存在感

 ※カッコは前週の順位

株探ニュース

◆来週の重要イベント=米ISM非製造業、景気動向指数、メジャーSQ (9月4日~10日)

2023/09/02(土)11:30

●本文ここから--------------------------

――――――――――――――――――― 9月 4日 (月) ――
◆国内経済
 ・8月マネタリーベース (8:50)
 ・ファストリ <9983> が8月国内ユニクロ売上推移速報を公表 (15:00頃)
◆国際経済etc
 ・米国(レイバー・デー)、カナダ、ベトナム市場休場
 ・ドイツ7月貿易収支 (15:00)
 ★ASEAN首脳会議 (ジャカルタ、~7日)
【海外決算】
[中]携程旅行網(トリップドット・コム・グループ)<TCOM>

――――――――――――――――――― 9月 5日 (火) ――
◆国内経済
 ・7月全世帯家計調査 (8:30)
 ★岸田首相がASEANとG20に出席するため、インドネシアとインドを訪問(~11日)
 ・10年国債入札
◆国際経済etc
 ★中国8月財新サービス業PMI (10:45)
 ・ドイツ8月サービス業PMI[改定値] (16:55)
 ・ユーロ圏8月サービス業PMI[改定値] (17:00)
 ・ユーロ圏7月卸売物価指数 (18:00)
 ・米国7月製造業新規受注 (23:00)
 ・米国6月耐久財受注[確報値] (23:00)
 ・東方経済フォーラム(ウラジオストク、~8日)
 ・オーストラリア中銀が政策金利を発表

――――――――――――――――――― 9月 6日 (水) ――
◆国内経済
 ・8月輸入車販売 (10:30)
 ・8月車名別新車販売 (11:00)
◆国際経済etc
 ・ドイツ7月製造業新規受注 (15:00)
 ・ユーロ圏7月小売売上高 (18:00)
 ・米国MBA住宅ローン申請指数 (20:00)
 ・米国7月貿易収支 (21:30)
 ・米国8月サービス業PMI[改定値] (22:45)
 ★米国8月ISM非製造業PMI (23:00)
 ・米国米地区連銀経済報告 (ベージュブック) (7日3:00)
 ・カナダ中銀が政策金利を発表
 ・ポーランド中銀が政策金利を発表

――――――――――――――――――― 9月 7日 (木) ――
◆国内経済
 ・週間対外及び対内証券売買契約等の状況 (8:50)
 ・8月都心オフィス空室率 (11:00)
 ★7月景気動向指数 (14:00)
 ・消費活動指数 (14:00頃)
 ・30年国債入札
◆国際経済etc
 ・ブラジル市場休場
 ★中国8月貿易収支
 ・ドイツ7月鉱工業生産 (15:00)
 ・ユーロ圏4-6月期GDP[確報値] (18:00)
 ・米国4-6月期非農業部門労働生産性指数[確報値] (21:30)
 ・米国週間新規失業保険申請件数 (21:30)
 ・米国週間石油在庫統計 (0:00)
 ・マレーシア中銀が政策金利を発表
【海外決算】
[米]ドキュサイン<DOCU>

――――――――――――――――――― 9月 8日 (金) ――
◆国内経済
 ★メジャーSQ
 ・7月毎月勤労統計調査 (8:30)
 ・4-6月期GDP[改定値] (8:50)
 ・7月国際収支 (8:50)
 ・7月特定サービス産業動態統計 (13:30)
 ・8月景気ウォッチャー調査 (14:00)
◆国際経済etc
 ・ドイツ8月消費者物価指数[確報値] (15:00)
 ・米国7月卸売売上高 (23:00)
 ・米国7月消費者信用残高 (9日4:00)
 ・ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会(~10月28日)
【海外決算】
[米]クローガー<KR>

――――――――――――――――――― 9月 9日 (土) ――
◆国際経済etc
 ★中国8月消費者物価指数 (10:30)
 ★中国8月生産者物価指数 (10:30)
 ★G20サミット (ニューデリー、~10日)

――――――――――――――――――― 9月10日 (日) ――
特になし

 ※「★」は特に注目されるイベント。カッコ ()内は日本時間。

株探ニュース

◆米国株式市場見通し=季節性要因が重し、ベージュブックに注目

2023/09/02(土)14:26

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 9月の株価は季節性により上値が抑制される見込み

  • FRBの金融政策を左右する新たな経済指標に注目

  • 最近の経済指標や小売り企業の決算には需要鈍化の兆候

  • 労働市場はさらに悪化する可能性

  • 利上げ終了の期待は相場を支援するが、景気悪化への懸念が存在

  • 8月雇用統計では労働市場の緩和を示唆

  • 7月の個人所得は昨年12月来で最低、しかし個人消費支出は1月来で最大

  • 実質可処分所得減速、貯蓄率も昨年11月来で最低

  • FRBが6日にベージュブックを発表、9月FOMCでの金融政策決定の材料として注目

  • 4日はレーバーデーで休場

  • 主要企業決算:アメリカン・イーグル、デーブ・アンド・バスターズ、ゲームストップなど

  • シェブロンの豪州LNG施設で7日から労働者がストライキを予定、株売りの材料になる可能性

  • シェブロンと施設労働者は賃金交渉を継続中

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

9月は株価パフォーマンスが弱いという季節性に対する警戒感が上値を抑制しそうだ。また、FRBの金融政策を左右する新たな経済指標の結果にも注目だ。最近の経済指標や小売り企業の決算、見通しでは需要鈍化の兆候が目立ち始めた。労働市場は経済データが示す以上に悪化している可能性なども指摘されている。利上げはほぼ終了したとの期待は相場の支援材料となるが、今後は景気悪化への懸念が売り圧力になりそうだ。

8月雇用統計では失業率の上昇や賃金の鈍化が示されたほか、7月JOLTS求人件数は2年ぶりの低水準になるなど、労働市場の逼迫が緩和しつつあり、追加利上げの必要性が低くなってきた。一方、労働市場への懸念が広がると消費が控えられ、景気の減速につながり得る。

7月個人所得は前月比+0.2%と、伸びは予想外に6月(+0.3%)から鈍化し、昨年12月来で最低となった。一方で、同月の個人消費支出(PCE)は前月比+0.8%と、伸びは1月来で最大となった。良好な天候で、旅行やレストランなどでの支出に拍車がかかった。ただ、消費支出を支える実質可処分所得は-0.2%と減速し、貯蓄率は3.5%と昨年11月来で最低だ。貯蓄率は新型コロナパンデミックによる政府支援策や経済封鎖の影響で2020年4月には33%に達したが、その後正常化しつつある。今後は、労働市場の減速、支払い延滞率の上昇、学生ローン支払いの再開で消費者の経済状況が一段と悪化し、支出も鈍化することになりそうだ。

FRBは6日に地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表する予定だ。この内容はFRBが9月連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決定する上で材料にするため注目だ。市場はFRBが9月会合で利上げを見送ると予想している。労働市場の減速や物価圧力の後退などが指摘されれば、政策金利据え置きの観測が一段と強まり、相場を支えるだろう。

経済指標では、7月耐久財受注(5日)、8月ISM非製造業景況指数、7月貿易収支、8月サービス業PMI確定値(6日)、4-6月期非農業部門労働生産性・単位人件費、新規失業保険申請件数(7日)、7月卸売売上高(8日)、などが予定されている。また、FRBは6日にベージュブックを発表する。なお、4日はレーバーデーの祭日で休場となる。

主要企業決算では小売りで、衣料小売りのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ、レストラン運営会社のデーブ・アンド・バスターズ・エンターテインメント、ゲーム販売のゲームストップ、高級家具販売のRH(6日)、デザイナー・ブランズ(7日)、スーパーマーケットチェーンのクローガー(8日)、そのほか、人口知能(AI)技術開発のC3ai(6日)、電子署名のドキュサイン(7日)、などが予定されている。

再生可能燃料会社のシェブロンの豪州にある液化天然ガス(LNG)施設の労働者が特定業務を停止するなど段階的なストライキを7日から開始すると、オーストラリア労働者組合とオーストラリア海事組合の連合組織「オフショア・アライアンス」が発表している。同社株の売り材料になりそうだ。施設労働者と同社は賃金などを巡る交渉を継続している。

フィスコ

◆新興市場見通し=もみ合い継続か、200日線が上値抵抗線、米金利も気がかり

2023/09/02(土)14:27

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 今週の新興市場は続伸し、ジャクソンホール会議のパウエルFRB議長講演後の反応やマザーズ指数の動きが注目された

  • マザーズ指数は週前半は買いが続いたが、8月30日に200日線を超えるも失速し、その後は続落、日経平均+3.44%、マザーズ指数+1.82%

  • 主要な銘柄動きとして、アクアライン<6173>が+85%、海帆<3133>+43%、エヌピーシー<6255>の業績上方修正で+25%、カバー<5253>が+7%、ABEJA<5574>が+10%上昇

  • 来週の新興市場の見通しはもみ合いで、米雇用動態調査やFRBの動向、米10年債利回りの動きが影響因子として考えられる

  • 9月中旬にはIPOラッシュが予想され、特定の銘柄、例えばBASEやI-ne<4933>などが注目される可能性が高い

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

■米金利低下も週後半に失速

今週の新興市場は続伸。ジャクソンホール会議でのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を無難に消化し、目先の安心感から買い戻しが先行。マザーズ指数は200日移動平均線を下放れていて短期的な売られ過ぎ感もあったことから、週前半は買いが続いた。しかし、週半ばの8月30日には一時200日線を上回ったものの失速して同線超えに失敗。結局、その後は週末まで3日続落となり、米長期金利の低下基調を好感しきれない展開となった。なお、今週の騰落率は、日経平均が+3.44%だったのに対し、マザーズ指数は+1.82%、東証グロース市場指数は+1.74%だった。

個別では、全体的に手掛かり材料難のなか、特段目立った材料が見当たらないような銘柄でも需給主導で大きく動くものが散見され、アクアライン<6173>が週間で+85%、海帆<3133>が+43%、アーキテクツ<6085>が+32%などとなった。エヌピーシー<6255>は業績および配当予想の上方修正が好感されて+25%。ほか、決算以降に値動きが良化してきているBASE<4477>が19%と好調だった。週間売買代金上位ではVTuber関連のカバー<5253>が+7%、PwCコンサルティングと生成AI(人工知能)など最新テクノロジーを活用した企業のDX推進支援に関して協業を開始したABEJA<5574>が+10%となった。

■米長期金利の動き注視、物色は引き続き需給重視か

来週の新興市場はもみ合いか。今週に発表された米雇用動態調査(JOLTS)、ADP全米雇用リポート、米雇用統計は総じて労働市場の逼迫緩和を示唆する内容だった。特に米雇用統計では失業率が予想を大きく上回ったほか、労働参加率が上昇、平均時給の伸びは前月から鈍化し、前月比では予想も下回る伸びにとどまった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了期待をサポートする材料が多く確認されていることは引き続き新興株の支援材料となろう。

一方、週末1日の米10年債利回りは4.18%と前日の4.11%からむしろ上昇した。米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数で雇用や価格の項目が上昇したことや、来週以降の米企業の社債発行による需給の緩みを意識した動きが、軟化した雇用統計の結果の影響を上回ったとみられる。ただ、インフレ鈍化を示す材料が多く出揃ってきているなか、今のところ過度な懸念は不要と思われる。

他方、企業の社債発行に加えて、米国では政府の財政赤字の補填を目的に国債発行規模が拡大されており、長期的に国債需給に緩みを生じさせる要因が存在している。米10年債利回りが8月22日に付けた4.36%を上回ってくるような動きを見せてくると、株価バリュエーションが高く、金利の影響が大きい新興株を中心に相場に下押し圧力がかかると考えられ、注意したい。

マザーズ指数は200日移動平均線が上値抵抗線として意識されており、テクニカル的にも上値の重さが意識されやすい。東証グロース市場を対象とした信用買い残も減少傾向にあり、個人投資家が新興株に見切りをつけて手仕舞っている動きが見られる。9月中旬以降は新規株式公開(IPO)ラッシュが控えており、余裕資金の確保を目的とした買い手控えも新興株の重しになりそうだ。

個別では需給重視の物色が引き続き中心になると想定される。決算以降に長期調整局面から脱しつつあるBASEや、東証プライムへの市場変更を発表し、アナリストからの評価も高いI-ne<4933>などに注目したい。

フィスコ

◆国内株式市場見通し=メジャーSQに向け日経平均33000円超えの可能性も

2023/09/02(土)14:27

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 今週の日経平均が続伸し、TOPIXはバブル崩壊後の高値を更新

  • ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演、米雇用報告等が市場を影響

  • 中国で景気対策発表とPMIの上昇が投資家心理の改善に貢献

  • 来週の東京株式市場は強含む、主要指数が続伸し日経平均も上昇

  • 東証プライムの売買代金が3兆円以上を3日連続記録

  • 9月限先物・オプション取引のMSQに注目

  • 米の利上げサイクル終了の期待が高まり、ISMの製造業景況指数上昇

  • 米雇用統計の結果が利上げサイクル終了期待を強化

  • 中国の経済指標と金融監督当局の対策が市場心理を支える

  • 原油市況の上昇やユーロ圏のCPIが米金融政策の不透明感を増す

  • 来週末に日米のMSQ、FOMCや日本銀行の会合予定

  • 毎月勤労統計調査や景気ウォッチャー調査、中国の貿易収支に注目

  • 来週の予定として家計調査、米の経済指標、中国の貿易収支などが挙げられる

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

■米利上げサイクル終了や中国経済改善への期待がサポート

今週の日経平均は1086.34円高の32710.62円と続伸。週末まで5日続伸と負けなしの週となり、東証株価指数(TOPIX)は週末にバブル崩壊後の高値を更新した。国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を無難に消化したことで、あく抜け感から買い戻しが先行。その後も、米雇用動態調査(JOLTS)、ADP全米雇用リポートが予想を下回り、米利上げサイクル終了の期待が高まるなか、米長期金利の低下基調が相場をサポートした。また、中国で景気対策が発表されたことや中国の購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことも投資家心理の改善に寄与した。

■日米ともにテクニカル・地合いともに改善中

来週の東京株式市場は強含みか。主要株価指数は続伸劇を見せており、TOPIXは週末に1カ月ぶりにバブル崩壊後の高値を更新した。出遅れている日経平均も25日線や75日線に続いて、50日線、13週線の上値抵抗線を上抜いた。米国でもナスダック指数とS&P500種株価指数が25日線、50日線、13週線を上抜いている。ダウ平均は75日線手前に伸び悩んでいるが、日米ともにテクニカルな好転は鮮明だ。

8月29日まで8日連続で2兆円台にとどまっていた東証プライムの売買代金は今週末にかけて3日連続で3兆円以上を記録し、商いも徐々に戻ってきた。来週末は9月限先物・オプション取引の特別清算指数算出(メジャーSQ)を迎える。地合いが改善しているなか、メジャーSQに向けて買い戻しが続けば、日経平均が33000円を捉える可能性はありそうだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了期待の高まりが地合いを改善させている。米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数が予想を上回り、雇用や価格の項目が上昇したほか、来週以降の企業の起債を見越した動きで週末の米10年債利回りは上昇したが、8月に付けた高値にはまだ距離がある。ISMとその項目である雇用と価格も上昇したとはいえ、拡大・縮小の境界値である50は下回っている。また、注目された米雇用統計では失業率が3.8%と予想(3.5%)を大きく上回り、平均時給の伸びは前月比で+0.2%と予想(+0.3%)を下回った。米雇用動態調査(JOLTS)やADP全体雇用リポートに続いて労働市場の逼迫緩和を示唆する結果となっており、利上げサイクル終了期待は根強く続くだろう。

中国経済に対する投資家心理が改善してきている点も支援材料になる、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出後、中国からのインバウンド需要の期待が後退していることはネガティブではある。一方で、中国国家統計局が発表した8月購買担当者景気指数(PMI)は、非製造業は予想を下回ったが、製造業は予想を上回った。また、中小企業までより広い範囲を対象とした民間版の財新製造業PMIは51.0と前月(49.2)から回復し、悪化するとの予想(49.0)に反して景況感の拡大・縮小の境界値である50を上回った。

さらに、中国の金融監督当局は住宅購入者を対象に頭金や既存住宅ローン金利の引き下げなどの対策を講じた。構造的な問題を抱える中国経済の本格的な回復は当面見込みにくいものの、投資家心理の悪化の歯止めに寄与し、株式市場に対する影響という点では最悪期を脱した可能性がありそうだ。

他方、原油市況が上昇してきていることは利上げサイクル終了期待を一部相殺し、今後の米金融政策の不透明感を強めそうだ。ユーロ圏の8月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、欧州の金融引き締め長期化を想起させる材料が確認されていることも気がかり。また、為替の円安に頭打ち感が出てきていることは日本株の重荷になり得る。

ほか、足元の日米の株式市場の堅調さは、デリバティブ取引のSQに向けた需給面での一時的要因によるものに過ぎない可能性もある。日本では来週末8日が、米国では翌週の15日がそれぞれSQになる。その後の19-20日には米連邦公開市場委員会(FOMC)、21-22日には日本銀行の金融政策決定会合が開催される。スケジュール的にもSQを境に買いが一服する可能性はあり、足元の株式市場の強さは期間限定である可能性を意識しておきたい。

来週末、国内ではメジャーSQに加えて毎月勤労統計調査、景気ウォッチャー調査にも注目したい。前回の勤労統計調査では賃金の伸びが予想を大きく下回った。予想対比での下振れは日銀の金融緩和の長期化を正当化する一方、一段の円安を通じた輸入インフレの再燃、ひいては個人消費の下振れにつながりかねないため、株式市場にとっては強弱感が混在し、市場の反応には注意したい。景気ウォッチャー調査では国内景況感が海外に比して堅調であるという、日本株買いの一つの要因とされている事実について確かめたい。海外では7日に発表される中国の貿易収支に注目。中国経済に対する強い警戒感は和らぎつつあるが、こうした見方をさらに支援してくれるかどうかを見極めたい。

■家計調査、毎月勤労統計調査、景気ウォッチャー調査、など

来週は5日に7月家計調査、米7月製造業受注、6日に米7月貿易収支、米8月ISM非製造業指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、7日に8月都心オフィス空室率、7月景気動向指数、中国8月貿易収支、8日にメジャーSQ、7月毎月勤労統計調査、4-6月期GDP確報値、8月景気ウォッチャー調査、などが予定されている。

フィスコ

◆為替週間見通し=ドルは下げ渋りか、米追加利上げの可能性残る

2023/09/02(土)14:05

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 今週のドル・円は伸び悩み、147円37銭までドル高・円安

  • 8月CB消費者信頼感指数が市場予想を下回り、ドル買いが縮小

  • ドル・円は146円を挟んでのもみ合い

  • 9月1日、ドル・円は145円台前半から144円45銭まで下落

  • 8月米雇用統計: 失業率上昇、平均時間給の上昇率は7月実績を下回る

  • 8月ISM製造業景況指数と製造業PMI改定値が市場予想を上回る

  • ドル・円の週の取引終了時のレートは146円24銭

  • 今週のドル・円の取引レンジ:144円45銭-147円37銭

  • 来週のドル・円は下げ渋る見通し、日本政府の為替介入への警戒感が円売りを抑制

  • FEDウォッチ: 9月のFOMCでの政策金利の据え置きが予想される

  • 米追加利上げの可能性は残る

  • 消費者信頼感指数やJOLT求人件数、コアPCE価格指数は低調

  • ISM非製造業景況感指数が堅調なら金利高・ドル高の可能性

  • 中国経済の不透明感は円買い要因

  • 習政権の資本市場活性化策で、中国・香港株が堅調

  • 米7月貿易収支(6日発表予定): 輸出額の増加が注目

  • 米8月ISM非製造業景況指数(8日発表予定): 52.3予想、前月よりやや悪化

  • 予想レンジ:145円00銭-147円50銭

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

【今週の概況】
■米追加利上げ観測後退でドルは伸び悩む


今週のドル・円は伸び悩み。米国の追加利上げを想定して8月29日の欧米市場で年初来高値となる147円37銭までドル高・円安が進行したが、同日発表の8月CB消費者信頼感指数は市場予想を下回ったため、リスク選好的なドル買いは縮小。145円台後半までドル安・円高に振れた。ただ、その後は、8月米雇用統計の発表を控えて主要通貨の為替取引はやや動意薄となり、ドル・円は146円を挟んだ水準でのもみ合いが続いた。

9月1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、145円台前半から144円45銭まで下落したものの、経済指標の改善を受けて146円台前半まで反発した。この日発表された8月米雇用統計で失業率は上昇し、平均時間給の上昇率は7月実績を下回ったことから、リスク回避のドル売り・円買いが優勢となった。しかし、その後に発表された8月ISM製造業景況指数や8月製造業PMI改定値が市場予想を上回ったことを好感してドルを買い戻す動きが急速に広がり、ドル・円は146円台前半まで反発し、146円24銭でこの週の取引を終えた。ドル・円の取引レンジ:144円45銭-147円37銭。

【来週の見通し】
■ドルは下げ渋りか、米追加利上げの可能性残る


来週のドル・円は下げ渋りか。日本政府による為替介入への警戒感から、リスク選好的な円売りは抑制されると予想され、ドルの下押し要因になりやすい。FEDウォッチによると、9月19-20日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きが9割近く織り込まれている。ただ、米追加利上げの可能性は残されており、再来週発表される米経済指標が市場予想を上回った場合、金利高・ドル高に振れやすい。

直近発表の消費者信頼感指数やJOLT求人件数、コアPCE価格指数は低調な内容が目立ったが、再来週発表の経済指標でISM非製造業景況感指数が堅調なら引き締め観測を支える材料になろう。一方、中国経済の不透明感は引き続きリスク回避の円買い要因だが、足元で中国経済の現状について過度な懸念は一服している。習政権による資本市場の活性化策で中国・香港株が堅調さを維持できれば、株高を背景とした円売りがドルをサポートしよう。

【米・7月貿易収支】(6日発表予定)
6日発表の米7月貿易収支では、輸出額が増加するかどうか注目される。輸出額が増えた場合、貿易収支の改善要因となる。

【米・8月ISM非製造業景況指数】(6日発表予定)
8日発表の米8月ISM非製造業景況指数は52.3と、前月の52.7からやや悪化の見通し。ただ、想定に沿った内容なら景況感は悪化せず、ドル売り材料にはなりにくいだろう。

予想レンジ:145円00銭-147円50銭

フィスコ

◆来週の相場注目3つのポイント=メジャーSQ、米ISM非製造業、毎月勤労統計調査

2023/09/02(土)17:32

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 東京株式市場は強含み、主要株価指数が続伸

  • TOPIXがバブル崩壊後の高値を更新

  • 日経平均が50日線、13週線の上値抵抗線を上抜き

  • 米国のナスダックとS&P500も主要線を上抜き

  • 8月29日までの東証プライムの売買代金は2兆円台、しかし3日連続で3兆円以上

  • 米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了期待が高まり

  • 米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数は予想を上回る

  • 米雇用統計の失業率は予想を上回り

  • 中国経済への投資家心理が改善

  • 東京電力福島第一原発の処理水放出後、中国からのインバウンド需要が減少

  • 中国の8月購買担当者景気指数(PMI)は製造業が予想を上回る

  • 中国の金融監督当局が住宅購入者向けの対策を講じた

  • 原油市況が上昇、米金融政策の不透明感増大

  • ユーロ圏の8月CPIが予想を上回る

  • 来週末、国内でのメジャーSQ、毎月勤労統計調査、景気ウォッチャー調査に注目

  • 中国の貿易収支発表が7日に予定

  • ドル・円は下げ渋りが予想

  • 日本政府の為替介入への警戒感存在

  • 9月19-20日のFOMCでは政策金利の据え置きが高確率

  • 米追加利上げの可能性も継続

  • 消費者信頼感指数やJOLT求人件数などが低調

  • 中国経済の不透明感は円買い要因

  • 中国・香港株が堅調で、円売りがドルをサポート可能

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

■株式相場見通し

予想レンジ:上限33400円-下限31900円

来週の東京株式市場は強含みか。主要株価指数は続伸劇を見せており、TOPIXは週末に1カ月ぶりにバブル崩壊後の高値を更新した。出遅れている日経平均も25日線や75日線に続いて、50日線、13週線の上値抵抗線を上抜いた。米国でもナスダック指数とS&P500種株価指数が25日線、50日線、13週線を上抜いている。ダウ平均は75日線手前に伸び悩んでいるが、日米ともにテクニカルな好転は鮮明だ。

8月29日まで8日連続で2兆円台にとどまっていた東証プライムの売買代金は今週末にかけて3日連続で3兆円以上を記録し、商いも徐々に戻ってきた。来週末は9月限先物・オプション取引の特別清算指数算出(メジャーSQ)を迎える。地合いが改善しているなか、メジャーSQに向けて買い戻しが続けば、日経平均が33000円を捉える可能性はありそうだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了期待の高まりが地合いを改善させている。米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数が予想を上回り、雇用や価格の項目が上昇したほか、来週以降の企業の起債を見越した動きで週末の米10年債利回りは上昇したが、8月に付けた高値にはまだ距離がある。ISMとその項目である雇用と価格も上昇したとはいえ、拡大・縮小の境界値である50は下回っている。また、注目された米雇用統計では失業率が3.8%と予想(3.5%)を大きく上回り、平均時給の伸びは前月比で+0.2%と予想(+0.3%)を下回った。米雇用動態調査(JOLTS)やADP全体雇用リポートに続いて労働市場の逼迫緩和を示唆する結果となっており、利上げサイクル終了期待は根強く続くだろう。

中国経済に対する投資家心理が改善してきている点も支援材料になる、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出後、中国からのインバウンド需要の期待が後退していることはネガティブではある。一方で、中国国家統計局が発表した8月購買担当者景気指数(PMI)は、非製造業は予想を下回ったが、製造業は予想を上回った。また、中小企業までより広い範囲を対象とした民間版の財新製造業PMIは51.0と前月(49.2)から回復し、悪化するとの予想(49.0)に反して景況感の拡大・縮小の境界値である50を上回った。

さらに、中国の金融監督当局は住宅購入者を対象に頭金や既存住宅ローン金利の引き下げなどの対策を講じた。構造的な問題を抱える中国経済の本格的な回復は当面見込みにくいものの、投資家心理の悪化の歯止めに寄与し、株式市場に対する影響という点では最悪期を脱した可能性がありそうだ。

他方、原油市況が上昇してきていることは利上げサイクル終了期待を一部相殺し、今後の米金融政策の不透明感を強めそうだ。ユーロ圏の8月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、欧州の金融引き締め長期化を想起させる材料が確認されていることも気がかり。また、為替の円安に頭打ち感が出てきていることは日本株の重荷になり得る。

ほか、足元の日米の株式市場の堅調さは、デリバティブ取引のSQに向けた需給面での一時的要因によるものに過ぎない可能性もある。日本では来週末8日が、米国では翌週の15日がそれぞれSQになる。その後の19-20日には米連邦公開市場委員会(FOMC)、21-22日には日本銀行の金融政策決定会合が開催される。スケジュール的にもSQを境に買いが一服する可能性はあり、足元の株式市場の強さは期間限定である可能性を意識しておきたい。

来週末、国内ではメジャーSQに加えて毎月勤労統計調査、景気ウォッチャー調査にも注目したい。前回の勤労統計調査では賃金の伸びが予想を大きく下回った。予想対比での下振れは日銀の金融緩和の長期化を正当化する一方、一段の円安を通じた輸入インフレの再燃、ひいては個人消費の下振れにつながりかねないため、株式市場にとっては強弱感が混在し、市場の反応には注意したい。景気ウォッチャー調査では国内景況感が海外に比して堅調であるという、日本株買いの一つの要因とされている事実について確かめたい。海外では7日に発表される中国の貿易収支に注目。中国経済に対する強い警戒感は和らぎつつあるが、こうした見方をさらに支援してくれるかどうかを見極めたい。


■為替市場見通し

来週のドル・円は下げ渋りか。日本政府による為替介入への警戒感から、リスク選好的な円売りは抑制されると予想され、ドルの下押し要因になりやすい。FEDウォッチによると、9月19-20日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きが9割近く織り込まれている。ただ、米追加利上げの可能性は残されており、再来週発表される米経済指標が市場予想を上回った場合、金利高・ドル高に振れやすい。

直近発表の消費者信頼感指数やJOLT求人件数、コアPCE価格指数は低調な内容が目立ったが、再来週発表の経済指標でISM非製造業景況感指数が堅調なら引き締め観測を支える材料になろう。一方、中国経済の不透明感は引き続きリスク回避の円買い要因だが、足元で中国経済の現状について過度な懸念は一服している。習政権による資本市場の活性化策で中国・香港株が堅調さを維持できれば、株高を背景とした円売りがドルをサポートしよう。


■来週の注目スケジュール

9月4日(月):米・株式市場は祝日のため休場(レーバーデー)、独・国際モーターショー「IAAモビリティ2023」のプレスデー、など

9月5日(火):日・家計支出(7月)、中・財新サービス業PMI(8月)、豪・オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利発表、米・製造業受注(7月)、など

9月6日(水):日・トヨタが新車発表会、米・貿易収支(7月)、加・カナダ銀行(中央銀行)が政策金利発表、米・ISM非製造業総合景況指数(8月)、米・ボストン連銀総裁が講演、米・ダラス連銀総裁がイベント参加、米・地区連銀経済報告(ベージュブック)公表、など

9月7日(木):日・東京オフィス空室率(8月)、米・労働生産性(4-6月)、中・貿易収支(8月)、米・フィラデルフィア連銀総裁が講演、米・ニューヨーク連銀総裁がイベントに参加、米・アトランタ連銀総裁が講演、など

9月8日(金):日・毎月勤労統計(7月)、日・実質賃金総額(7月)、日・国際収支(経常収支)(7月)、日・景気ウォッチャー調査(8月)、米・消費者信用残高(7月)、など

9月9日(土):中・消費者物価指数(CPI)(8月)、中・卸売物価指数(PPI)(8月)

フィスコ

◆株価指数先物週間展望=ロール中心のなかヘッジ対応の動きが強まる

2023/09/03(日)17:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 今週の日経225先物は需給イベントに向けて強含みが見込まれる

  • 先週は米株式市場の上昇が支援材料となったが、終盤は上げ幅を縮めた

  • 8月の米雇用統計は市場予想を上回るものの、失業率は市場予想を上回った

  • ISM製造業景況感指数は市場予想を上回り、NYダウは一時250ドル上昇

  • 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は労働市場が均衡化の兆候を見せると指摘

  • 米雇用統計通過後、東京市場は緩やかなリバウンド基調が意識される

  • 今週末はメジャーSQが控えており、大きなトレンドは出にくい

  • 1日のシカゴ日経平均先物清算値は3万2760円、ボリンジャーバンドの+1σ水準での動きに期待

  • VIX指数は13.09に低下、7月下旬以来の低水準

  • 先週末のNT倍率は13.93倍に低下、方向性としては1月半ばの13.62倍が意識される

  • 8月第4週の投資部門別売買動向では、海外投資家は2週連続で売り越し

  • 経済スケジュールでは、7月全世帯家計調査、中国8月財新サービス業PMIなどの発表が予定されている

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 今週の日経225先物は、週末の需給イベントに向けて、やや強含みの展開が見込まれる。先週は米長期金利の低下を背景とした米株式市場の上昇が支援材料となり5日続伸し、一時3万2850円までのリバウンドを見せたが、米雇用統計の発表を控えていたこともあり、週末は終盤にかけて上げ幅を縮めていた。

 1日に発表された8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比18万7000人増加し、市場予想(16.5万人増程度)を上回った。ただし、6月と7月の雇用者数が下方修正されたほか、失業率は3.8%に上昇し予想(同3.6%程度)を上回った。また、平均時給の伸び率は0.24%となり、市場予想(0.30%程度)を下回った。8月のISM製造業景況感指数が47.6と予想(47.1程度)を上回ったことが重荷となったものの、雇用統計の結果を受けて金融引き締め長期化への過度な警戒が和らぎ、NYダウは一時250ドルほど上げ幅を広げる場面も見られた。

 一方で、米クリーブランド地区連銀のメスター総裁が講演で「労働市場は均衡化の兆候が出てきたが、なお堅調な状態を維持している」と指摘した。この発言が伝わると金融引き締めへの警戒が再燃、米長期金利が上昇したことでNYダウは上げ幅を縮めたほか、ナスダックは小幅ながら6営業日ぶりに下落した。

 米当局者の発言などを受けた米長期金利の動向を警戒しつつも、米雇用統計を無難に通過したことで、東京市場は前週の流れを引き継ぐ形で緩やかなリバウンド基調が意識されそうだ。4日の米国市場はレイバー・デーの祝日となり、海外勢のフローは限られるだろうが、短期的にショートが入る局面では、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのロングスタンスに向かわせよう。

 今週は、週末に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えている。限月交代に伴うロールオーバーが中心になるため、大きなトレンドは出にくいと考えられる。しかし、先週は週初の3万1610円(ナイトセッションを含む)を安値にリバウンド基調を継続し、週末には一時3万2850円までのリバウンドを見せた。積極的な上値追いのロングが手控えられるなか、オプション権利行使価格のレンジを日々切り上げる展開によって、ヘッジ対応の動きが指数を押し上げた格好である。

 1日のシカゴ日経平均先物清算値は3万2760円だった。ボリンジャーバンドの+1σ(3万2720円)を挟んだ膠着だったが、同バンドを上回ってくるようだと、ヘッジ対応の動きがより強まろう。そのため、週初はオプション権利行使価格の3万2500円から3万2750円のレンジを想定するが、+1σ水準での底堅い値動きにより、3万2750円から3万3000円へとレンジを切り上げてくる展開に期待したいところだろう。3万3000円へのトレンドが強まるようだと、+2σが位置する3万3190円辺りがターゲットになりそうだ。

 また、VIX指数は13.09に低下し、一時13.02まで下げる場面が見られた。6営業日連続で低下しており、7月下旬以来の13.00割れが意識されている。VIXの上昇を想定したショートを巻き戻す動きも強まってくる可能性があるため、ショートを仕掛けづらくさせそうである。

 なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で13.93倍に低下した。5月10日以来の水準まで低下しており、上昇基調が強まった5月半ばから6月半ばまでの上昇分を埋めてきた。方向性としては1月半ばの13.62倍が意識されてくるものの、いったんはNTショートを巻き戻す動きに向かわせる水準であろう。先週はTOPIXがバブル崩壊後の戻り高値を更新した。相対的に日経平均型の出遅れ感が意識されてくる可能性もある。メジャーSQを前にポジションを傾けてくる動きは限られようが、メジャーSQ通過後はNTロングに向かわせる可能性を意識しておきたい。

 8月第4週(8月21日-25日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で売り越しており、売り越し額は1082億円(8月第3週は8351億円の売り越し)だった。なお、現物は2046億円の売り越し(同7415億円の売り越し)と2週連続の売り越しであり、先物は964億円の買い越し(同936億円の売り越し)と2週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で909億円の売り越しで、2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で68億円の買い越しとなり、10週ぶりの買い越しだった。

 経済スケジュールでは、5日に7月全世帯家計調査、中国8月財新サービス業購買担当者景気指数(PMI)、米国7月製造業新規受、米国6月耐久財受注確報値、6日に米国7月貿易収支、米国8月ISM非製造業PMI、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、7日に7月景気動向指数、中国8月貿易収支、米国4-6月期非農業部門労働生産性指数確報値、8日に7月毎月勤労統計調査、4-6月期GDP改定値、7月国際収支、8月景気ウォッチャー調査、米国7月卸売売上高などの発表が予定されている。


――プレイバック・マーケット――

●SQ値
09月限 日経225 28253.40  TOPIX  1957.76
10月限 日経225 26666.31  TOPIX  1885.58
11月限 日経225 28225.86  TOPIX  1978.52
12月限 日経225 27576.37  TOPIX  1945.27
01月限 日経225 26325.21  TOPIX  1900.71
02月限 日経225 27779.75  TOPIX  1986.19
03月限 日経225 28377.34  TOPIX  2047.32
04月限 日経225 28519.43  TOPIX  2019.76
05月限 日経225 29235.08  TOPIX  2090.33
06月限 日経225 32018.38  TOPIX  2211.13
07月限 日経225 32484.24  TOPIX  2245.68
08月限 日経225 32013.86  TOPIX  2278.68

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
23/09 09月01日  32590  32850  32400  32700  +90
23/09 08月31日  32270  32700  32200  32610  +330
23/09 08月30日  32250  32570  32140  32280  +70
23/09 08月29日  32190  32370  32110  32210  +40
23/09 08月28日  31650  32200  31610  32170  +540

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
23/09 09月01日  2329.5  2354.5  2321.0  2346.5  +16.0
23/09 08月31日  2310.0  2337.5  2303.5  2330.5  +20.5
23/09 08月30日  2307.5  2323.0  2301.5  2310.0  +5.5
23/09 08月29日  2299.5  2312.0  2296.0  2304.5  +6.0
23/09 08月28日  2269.0  2301.5  2267.0  2298.5  +31.5

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
09月01日(9月限)  32760  +60
08月31日(9月限)  32500  -110
08月30日(9月限)  32390  +110
08月29日(9月限)  32420  +210
08月28日(9月限)  32280  +110
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い    前週末比
08月25日    389億円  -80億円  7940億円  +318億円
08月18日    470億円  +199億円  7622億円  -455億円
08月10日    270億円  -214億円  8078億円  +1255億円
08月04日    484億円  +346億円  6822億円  -3304億円
07月28日    138億円  -141億円 1兆0127億円  +734億円
07月21日    280億円  -52億円  9393億円  +497億円
07月14日    332億円  +328億円  8895億円  -2452億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
08月30日    726万株      0株  3億5703万株   +751万株
08月29日    726万株   -210万株  3億4951万株   +731万株
08月28日    936万株   -162万株  3億4219万株   +1725万株
08月25日    1099万株   +264万株  3億2494万株   +531万株
08月24日    835万株    -82万株  3億1963万株   +46万株
08月23日    917万株   -0.2万株  3億1917万株   +132万株
08月22日    917万株    -91万株  3億1784万株   +331万株
08月21日    1008万株   -369万株  3億1452万株   -570万株
08月18日    1378万株   +133万株  3億2023万株   -546万株
08月17日    1245万株   -121万株  3億2569万株   -707万株
08月16日    1366万株   +404万株  3億3276万株   -925万株
08月15日    962万株   +136万株  3億4202万株   +78万株
08月14日    826万株   +211万株  3億4123万株   +294万株
08月10日    614万株   -265万株  3億3828万株   +2133万株
08月09日    880万株   -416万株  3億1695万株   -249万株
08月08日    1297万株    +61万株  3億1944万株   +2445万株
08月07日    1235万株    +30万株  2億9498万株   +162万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日  701億円
1月25日  701億円
2月14日  701億円
3月07日  701億円
4月07日  701億円
5月19日  701億円
6月13日  701億円
6月17日  701億円
12月2日  701億円
【2023年】
3月13日  701億円
3月14日  701億円

フィスコ

―――【NEWS】―――

▶[NEWS]【市場反応】米8月雇用統計、労働市場の減速示す、9月FOMC利上げ見送り観測、ドル売り加速(01日フィスコ)

2023/09/01(金)22:07

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 8月の失業率が3.5%から3.8%に上昇、昨年2月以降で1年半ぶりの高水準

  • 労働参加者増で失業率上昇、朗報と評価

  • 非農業部門雇用者数は前月比で+18.7万人、予想の+17.0万人を上回る

  • 6月、7月分の雇用者数は11万人下方修正

  • 平均時給は前月比+0.2%、前年比+4.3%で5月以来の最低水準

  • 労働参加率が62.6%から62.8%に上昇、20年2月以来の最高

  • 不完全雇用率は6.7%から7.1%に上昇

  • 大手トラック企業破綻やハリウッド脚本家のストライキが指標に影響

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米8月雇用統計で失業率は3.8%と、7月3.5%から予想外に上昇し昨年2月以降ほぼ1年半ぶりの高水準となった。労働参加者が増加し指数を押し上げており、朗報となる。非農業部門雇用者数は前月比+18.7万人と、予想+17.0万人を上回った。しかし、6月、7月分は2カ月で11万人下方修正された。平均時給は前月比+0.2%と、6月+0.4%から伸びは予想以上に鈍化し、22年2月来で最低。前年比では+4.3%と、6月+4.4%から予想通り鈍化し、5月来で最低となった。労働参加率は予想外に62.6%から62.8%へ上昇し、パンデミック前の20年2月来で最高。不完全雇用率は7.1%へ6.7%から上昇した。大手トラック企業の破綻、ハリウッドの脚本家などのストライキなどが指標に影響したと見られている。

労働市場の減速を示す結果を受け9月FOMCでの利上げ見送りの思惑がさらに強まり米国債相場は続伸。2年債利回りは4.83%から4.73%まで低下した。ドル売りも加速し、ドル・円は145円30銭から144円45銭まで下落し、8月11日来の安値を更新。ユーロ・ドルは1.0833ドルから1.0882ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・8月失業率:3.8%(予想:3.5%、7月:3.5%)
・米・8月非農業部門雇用者数:+18.7万人(予想:+17.0万人、7月:+15.7万人←+18.7万人)
・米・8月平均時給:前年比+4.3%(予想:+4.3%、6月:+4.4%)

フィスコ

▶[NEWS]【市場反応】米8月ISM製造業景況指数/7月建設支出、予想上回りドル買いに転じる(01日フィスコ)

2023/09/02(土)23:16

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米8月ISM製造業景況指数は2月来で最高の47.6、7月の46.4から上昇

  • 支払い価格も4月来で最高の48.5に

  • 雇用指数は5月来で最高の48.5

  • 7月米建設支出は前月比+0.7%、6月の+0.6%から拡大

  • 米8月製造業PMI改定値は速報値47.0から47.9に上方修正、7月のPMIは49で、8月は低下

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米8月ISM製造業景況指数は47.6と、7月46.4から予想以上に上昇し2月来で最高となった。同支払い価格も44.4から48.5まで上昇し4月来で最高。雇用は48.5と5月来で最高となった。

同時刻に発表された7月建設支出は前月比+0.7%と、予想外に6月の+0.6%から伸びが予想外に拡大した。

事前に発表された米8月製造業PMI改定値も47.9と、予想外に速報値47.0から上方修正された。7月の49からは低下。

良好な結果を受けて米国債相場は反落。米10年債利回りは雇用統計を受けて4.05%まで低下後、4.17%まで上昇した。ドル買いも強まり、ドル・円は144円44銭まで下落後、145円77銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0882ドルまで上昇後、1.0825ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・7月建設支出:前月比+0.7%(予想:+0.5%、6月:+0.6%←+0.5%)
・米・8月ISM製造業景況指数:47.6(予想:47.0、7月:46.4)
・米・8月製造業PMI改定値:47.9(予想:47.0、速報値:47.0)

フィスコ

▶[NEWS]米雇用統計は「良好」、ソフトランディングへの一歩-サマーズ氏(02日ブルームバーグ)

2023/09/02(土)02:46

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • サマーズ元米財務長官、米国の景気低迷回避の確率が高まっていると示唆

  • 8月の米雇用統計は「非常に楽観的なシナリオ」に合致

  • 統計内容に警鐘要素があったが、警鐘は鳴らなかったとコメント

  • 米国の非農業部門雇用者数、8月に前月比18万7000人増加

  • 週平均労働時間も増加、景気が「強い」ことを示唆

  • 平均時給の伸びは昨年より低く、新労働者が労働需給の不均衡を是正

  • 雇用統計は「良好」と評価、ソフトランディングへの道は険しいが一歩進めたと感じ

  • 労働活動から賃金に圧力がかかる可能性を注視することが重要との見解

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 サマーズ元米財務長官は1日、政策当局者がインフレ退治を進める中、米国が景気低迷を回避するにはまだ課題があるが、回避できる確率は高まっているとの見方を示した。
 サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンに対し、この日発表された8月の米雇用統計について「非常に楽観的なシナリオに一致している」と述べ、「統計内容には警鐘となり得たあらゆる要素が含まれているが、警鐘は鳴らなかった」と続けた。
 米国の非農業部門雇用者数は8月に前月比18万7000人増加し、週平均労働時間も拡大した。サマーズ氏はいずれも景気がなお「強い」ことを示唆していると指摘。その一方で、平均時給が昨年早い時期以来の低い伸びとなったほか、新たに労働力人口に加わった人たちが著しい労働需給の不均衡を是正する一助となっている。
 同氏は雇用統計は「良好な内容だった」と評価し、「依然としてソフトランディングへの道は非常に険しいと考える。しかし今回はそれに向けた一歩となった」と述べた。
 今後については、労働活動から賃金に対して圧力がかかる可能性を注視することが重要との見方を示した。

原題:
Summers Says Job Report Is a Step Down Road to US Soft Landing(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]タイトル(02日ブルームバーグ/ロイター/株探ニュース/ダウ・ジョーンズ/MINKABU PRESS/フィスコ)

2023/09/02(土)06:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • summary

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