見出し画像

お世辞に勝ちたい

 お世辞に対するアンサーって得意ですか?
私は昔は苦手でした。
「いやそんなこと言わなくていいから」なんて卑屈全開に言えるわけないじゃないですか。
嘘だってわかってるからどうすればいいのかわからなくて、「えっあっあっ…」と素直に返すしかなかったのです。

 この頃の私はいとあさはかでした。
大学時代の助手さんから「お世辞もありがたく頂戴するのが大人やで」と教えてもらったことがあります。
あんまり上手く飲み込めていなかったのですが、それとは別で気がついたのです。

私も褒められる機会がありました。
と言ってもめちゃくちゃ仲悪い相手なんですが、
褒めるタイミングがかしこまった場だったこともあって「こいつ調子いいな」ぐらいにしか思ってなかったんです。
かしこまった場なんて明らかなお世辞しか言えないじゃないですか。私は昔言われた言葉を思い返してむしろちょっと腹が立っておりました。

でもお世辞ってとっても労力のいることで、思ってもいないことを褒めたくない相手に言うんですよ。
わざわざ私なんかに。
それを機に感謝の気持ちが強くなり、心の底から「ありがとうございます」と返すことができるようになりました。
お世辞の内容は何でもよくって、その労力に感謝の意を表すことは必要だと思っています。
もし本当に褒めてくれていたのだとしたって対応は間違ってないでしょう!

あの時教えてもらった「ありがたく頂戴する」の意味とはちょっと違うかもしれないけれど、私は私なりにありがたく相手の労力を頂戴することでお世辞に勝てるようになったと思います。そういうことでいいかな。

ということでお世辞でも本音でも褒め言葉を待っております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?