祈りはすごいという話

 法事で鬼子母神の前でお焼香を上げました
子育てと安産の神として祀られているらしいのですが、私は攻撃力の高い神様だとずっと思っていました。
いや神になる前は他人の子どもを食ってた子沢山の女らしいので強ち間違いでもないみたいですが…

 と言っても私は子供を産むつもりがありません。
自分の遺伝を遺したくないからです。障害があるので
他人の出産は泣くほど嬉しいんでバンバン産んで欲しいし、同じ障害持ちの人に自分の意見を押し付ける気もありません。
命は尊い!美しい!しかし私はやらない
こういう倫理的なテーマは自分の意見と実際の行動が一致しないことってよくある気がします。

 で、鬼子母神の言う安産は何なのでしょうか。
最初から遺伝の不具合がない子どもができることは安産には入らないのでしょうか。
遺伝子のデバッグは鬼子母神様の管轄じゃないのでしょう。あくまでも産道のインフラ整備まで
そもそも命に優劣をつけないタイプかもしれません。
だから鬼子母神様に私なりの安産を祈ったところで無理なんでしょう。ご利益にあやかれそうにはありません…

 でも人に言いづらい話も神様や仏様だけは聞いてくれます。
つくづく祈りとは素晴らしいシステムですね。まあ実際聞いてるのかはわからないけど

理屈ではおさまらないやり場のない気持ちを整理できるいい機会です。自己完結って結構難しいので
いや整理っていうかぶつけてるだけなんだけど

 たまには神様に一方的な話をしてみるのもいいのではないでしょうか。神様のご利益毎に悩みを打ち明けると少し心が整理されます。
祈りの所作にそう思いこめるような何かがあるんでしょう。形から入るのって大事です。

私も動物霊園に来たときにたまに手を合わせます。昔飼ってた猫と犬へ話を届けてもらえるようにご本尊に祈るのです
自力で飛ばすより気持ちが落ち着きます。
仏壇も割と落ち着きます。先祖には出来の悪さで色々謝りながら打ち明けてる気がします。

せっかく八百万の国で生まれたわけですから、すごいと思ったことは多分宗派を気にせず拝んで良いと思うのです。多分
本格的に縋らなくても、少しで良いのでお祈りしてみてもいいかもしれませんね😌








でもできるなら人間に相談した方が絶対いいと思います

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