YouTubeショートの今後の展望

 かつてビデオテープにおいて規格争いがあったように、現在のプラットフォームにおける争いは苛烈を極めているように見えます。

 そんななか、アメリカの下院で今後TikTokを禁止する可能性のある法案が可決されました。

 現在も複数の国で政府用のデバイスにインストールすることが禁止されているTikTokですが、今後の動向によっては一般のユーザにおいても完全に使用禁止となる可能性も出てきています。

 そういう意味で言うと、TikTokと類似したサービスで、なおかつ既存のユーザを十分に獲得しているYouTubeショートは、今後そのシェアを拡大していく可能性が十分にあると思います。

 一時期ほどの活気はなくなったとする論もありますが、現在でも「縦型配信」による視聴層の拡大は配信者にとって定石となっています。

「フィード」と呼ばれる、ランダム性のある(おそらくは対戦略性も有している)拡散アルゴリズムによって、配信者に対してギャンブルのそれのような中毒性を発揮しているYouTubeショート・縦型配信は、今回の米下院の決定による後押しを受けて、ますます人気となっていくのではないでしょうか。

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