お勉強270:ASCOネタ

https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/209587

膀胱温存療法を
ケモを使わずICI(ここではアテゾ)と同時に
行うという試験。中間報告。

RTは60Gy、アテゾは3週おきに6コース

詳細は割愛するが
だいたいcT2を対象としているので成績はよく、
全例pCRまで持ち込めている。
致死的な有害事象は無いが、およそ1/4が
有害事象で中止。

まだNも少ないし、ケモラジと比較して動向とも言い難い。
今後の展開に注目

https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/210920

日本からの発表
ネオアジュバントFP→手術を行って
S-14サイクルを行って、3年のRFSを見る、
という試験
52名試験に入った。2例組織型や同時がんで除外
5例R1/2(多くないか?)
7例S-1を受けず(5例手術合併症、1例S-1拒否、一例うっかり忘れ)

結果的に38例S-1を受け、32例が完遂
ITT解析で3年のRFSは72.3%とJCOG1109に匹敵するぐらいの値
3年のOSは85%

アジュバントS-1戦略はあり。

https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/208258

頭頚部CCRTに中国のPD-1抗体カムリズマブ
の上乗せを見た試験。
CCRT単独と、CCRT+カムリズマブを比較
CCRTは70Gy/35Fr
カムリズマブは治療中3回、3週おきにアジュバント6Mまで

CR率(92.2% vs. 80.0%; P = 0.018)
3年DFS (72.2% vs. 56.7%; P = 0.029)
3年局所制御生存率(76.7% vs. 61.1%; P = 0.024)
3年全生存 (78.9% vs. 63.3%; P = 0.033)
と(筆者らはsignificantlyと言っている)改善。

急性期、晩期有害事象は優位差なし。

今後より大きな試験で検証されるであろうが、
頭頚部でもCRTにICI併用の可能性が出てきた?

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