お勉強272:直腸癌、ミスマッチ修復遺伝子異常なら手術なしでOK?

https://gantaisaku.net/nct04165772/
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2201445

https://note.com/nijuoti/n/nb80dbd216029
こちらでも取り上げたが、あまりに業界に
衝撃を与えたためかNEJMに載った

ミスマッチ修復遺伝子異常のある直腸癌
(4%ぐらいで、CRTやケモが効きにくいよう)
StageII/IIIに対して(ほとんどリンパ節転移アリ)
ドスタルリマブなるPD-1阻害薬を使うと…
(しかも6カ月だけ!!)
まさかの
cCR:100%!! しかも2年以上続いている人も…

本来、うまくいかなかったらCRT,
それでもうまくいかなかったら手術、という
予定だったのだが、ケモもRTも手術もいらない時代到来?

cCR確認に
・直腸診
・内視鏡
・MRI(T2/DWI)
・PET
なども定期的にとっているので、適当なcCRではない。
論文には症例の写真もあるが劇的に効いている。

https://twitter.com/pashtoonkasi/status/1533428395903700994
このツイートツリーも参考になる。
さすがに100%ではないが、似たような報告はあるよう。
上の記事にも取り上げたが、日本の
CRT→地固めNivoのVOLTAGEは全例手術で
pCR率は60%だったが、W&Wの方針だったら
意外ともっと行けたかも…

筆者らも6か月やって反応を見たたのが良かったのかも、
でも、ほとんど3カ月で劇的な反応あったよ、との
考察をしている。

筆者たちも指摘しているが、
通常の大腸がんのミスマッチ修復遺伝子異常に
ペンブロとかを使ってもこんなに効かないのはなぜ?
(筆者らは腸内細菌叢なども関係してる?と考察)

なんにせよ、今後の患者の長期経過と、
より多くの患者データが集積されるのを期待。

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