お勉強431:できるだけ早くデュルバルマブ投与してみたfrom 日本

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38165684/


日本で行われた、
「CCRT後できるだけ早くデュルバルマブ投与して
 どのくらいの成績が出るか?」という
単アーム多施設II相試験
TORG1937 (DATE study)

PACIFIC試験で14日以内に始めたほうがHRが良かったという
ことに起因するstudy

CCRT終了後5日以内に開始

プライマリーエンドポイントは1年PFS
1年PFSは75%(95%CI:59.4 – 85.3)
でmetとのこと

線量制約としては V20<35%でないとaccrualされなかったよう。

ケモはCDDP+S-1/CDDP+VNR/
CDDP+DTX(投与法2種類あり)/CBDCA+PTX
結果的には 8.5%/44.7%/19.1%/22.7%

放射線は通常の週5日の60Gy/30Fr 6~10MV
IGRT推奨 IFRTをどちらかというと推奨のよう
3DCRT:68.1%、IMRT:23.4% 8.5%途中で変更

SD以上ならデュルバルマブ投与へ。
開始前にCT
始めるのはRT終了後翌日から5日後まで

2か月ごとにフォローのCT

2020年1月から8月の間に50人→47人治療結果、安全性を観察
患者はIIIA/IIIB/IIIC 40%/45%/15%
組織はAd/Sqで57%/31.9%
EGFRは3割で不明、わかっている限りで陽性は6%
93.7%で治療完遂
42人がデュルバルマブ維持投与まで進めた
ORRは78.7% PDはなかったと
PFSの中央値は14.2か月(95%CI:13.4~NR)
1年OSは97.7%  (95%CI:84.6ー99.7)
G3/4の肺臓炎は4.3%と(ただ、肺の感染が14.9%とあり、この鑑別は??)

とりあえず、プレリミナリーなデータで
まだまだ解析は続くとのこと。
早期にデュルバルマブ投与のメリットがあるのか、
今後注目されるところです。

参考値
PACIFIC試験全体のPFS中央値は16.8か月(95%CI:13ー18.1)
PACIFIC試験全体の12か月PFSは55.9%

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