お勉強42:ADAURA試験について思う事

https://dailynews.ascopubs.org/do/10.1200/ADN.20.200207/full/
https://meetinglibrary.asco.org/record/191929/abstract
いわゆるLBAに選ばれて、ネットでも
HRが0.17!!(StageIb除く) と大話題のADAURA trial
要は、完全手術後のEGFRmut+に(del19 or L858R)
に術後ケモを必要ならした後、
タグリッソ、もしくはプラセボを3年飲ませて
そのDFSを見てみました、というIII相試験。
結果はASCO daily newsにもある通り、
一目瞭然の差。タグリッソ大勝利!
だが、
https://twitter.com/StephenVLiu/status/1267412384483860482
この人も指摘している通り、結局は分子標的薬の
アジュバントはOS勝負である。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29174310/
この試験も術後イレッサvs.ケモでイレッサがPFSでは
有利だったが、結局今回のASCOで
https://meetinglibrary.asco.org/record/184548/abstract
OS差なし、という結果となった。
もちろん、TKIを使えなくなるような事態が
起こりうることもあるわけで、先に使うという
ストラテジーを否定するわけではないが、
一定数再発しない人もいる状況下で
高い薬をアジュバントで3年も飲ませることに対して
医療経済的にどうなのかを、
我々はしっかりと考えるべきである。


これでタグリッソアジュバント承認、となったら
本当にどうかと思う。

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