お勉強360:ASCO23 膵癌ネタ

ASCO23 膵癌ネタ

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/202306/579872.html


以前も紹介しましたが Gem-nabPTXにNALIRIFOX
が勝利した、NAPOLI3試験
続報でも有効性が示唆されたのですが、
Twitter界ではむしろこっちが評判

要はイリノテカン→オニバイドで
値段が150倍と…
FOLFILINOXよりそんなに高くなる意味ある?
ということ。

標準治療は変わらん可能性が高いわな。

というFOLFILINOXだが
今回のASCO23で大評判なのがこちら

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/202306/579873.html


術前FOLFILINOXvs.即時手術の II相

生存曲線、なんと術前治療群のほうが下!
R0とかN0は増えそうな傾向なのに!

日本のGSの試験との差異が気になるところ
mFOLFILINOXの毒性? 手術クオリティー?
(向こうのR0と日本のR0は基準が違うことに注意)

https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/221342

こちらは膵臓のSBRTにイミフィンジを上乗せしてみました
対象はBRとLA

まずはFOLFILINOXかGem-nabPTXを4~6か月
遠隔転移が出てこなければ
SBRTは33Gy/5FrかMRIガイド下の50Gy/5Fr
イミフィンジは終了後1Yは続ける
(後に化学療法は入れない??)

患者は36人 年齢中央値67.5歳
39%が女性 PSは0~1
86%がLA 14%がBR
25%で手術(全部R0)
今回の検討では手術まで行ってもPFSの改善はなかったと
いっているが、95%CIは0.17ー1.17なのでP=0.1だが
Nを増やせば期待できる。

6か月PFSは69%
PFS中央値は8.2か月
OS中央値は17か月

海外にしてはよい成績の印象。
SBRT後にイミフィンジだけで
コンソリデーションケモが入っていないなら
かなりいい成績。

JCOGでは導入化学療法は否定されちゃったけど
局所現局切除不能のPKの方向性は
(セレクション)インダクションケモ→hypo RT
の流れな気がします。

切除可能も、BRも
結局、ケモが柱で、局所療法をどう組み合わせていくのか、
というのが今後の流れになっていく気がします

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