お勉強182:温熱療法はリバイバルするか?

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/02656736.2021.1937714

日本では評価がイマイチな温熱療法だが、
デバイスが発展してきて温熱効果がそれなりに
得られるようになってきているよう。

軟部肉腫に対するポジティブスタディーが
でてきたり、(JAMA Oncologyに載っていた!)
発展途上国で「安価な」治療法として
世界的には時折論文が出ているのを散見する。
(僕の見ているジャーナルが偏っているだけかもしれないが)

今回は中国から超音波を使用した温熱療法をインダクションの
TPFに加えるか、加えないかというランダム化II相。

背景としてはTPFによるインダクションは奏功患者では
予後を改善するが、全体としてのITT解析では
予後を改善しないよう、という前提で、

インダクションTPFに温熱療法を追加すると
・奏効率が上がる(奏功した患者は当然予後がいい)
・DFSが上昇する
・OSは差がつかないが、K-Mみると期待できる感じ

背景で試験群が舌癌が少ないのが…いいのか悪いのかは
専門じゃないのでわからないが…
(舌癌は口腔がんで予後がいい方じゃないかと個人的には思うのだが…)

温熱は原発のみにしているよう。対象はアドバンスなので
基本はTPF(±温熱)後、手術、そのあと術後(C)RT
という感じです。

温熱の詳しいところはわからないのですが、
アドバンじゃない対象で温熱化学放射線で
どうなるかはかなり興味あり。

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