ESMO注目演題⑤ 大腸がんネタ(一応最終回)



大腸がん関連を

https://www.nature.com/articles/s41591-024-03250-w


術前LAG-3抗体(relatlimab)とニボルマブを
MMR-deficient(ゆわゆるMSI-Hと言ってよいか)大腸がんに
使ってみました、Phase II試験
イピニボも効いていたけれど、


もうこの群はW&Wが出てくる日も近い…
NICHE-2は大腸がんリキッドバイオプシーもやっていて
大腸がんではctDNAの使用はかなり現実的になりつつある。

ctDNAは日本は一歩進んでいる。
日本の発表はgalaxyから。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/202409/585800.html

ハザード比がスゴイ。もはや病理リスクやらなんやらで
再発高リスクとか言っている時代はすぐに終わりが来るぞ。

大腸がんは結構ctDNAの取り方などは確立されているようで、
コストの問題さえクリアされればどんどん市場は膨らんでいきそうです。

https://x.com/Dr_Ivanoncologo/status/1835940864436142424

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/202409/585823.html

‘no cut trial‘という名前通り、TNTからNOMを狙う試験。
MMR-proficientの大腸がんが対象
TNTはCAPOX→CRT。cCRの基準は分からないが26%でNOMへ
肛門に近い方がcCR率が高かったらしい
(これは私が把握しているエビデンスとは逆)
NOM患者の臓器温存率は85%で再発した人も
42%で括約筋温存ができたよう。

こちらもctDNAを調べており、やはり反応や
予後と相関しているよう。
NOMの対象をctDNAでふるい分けする時代も近いか…

OPRA試験と名前が紛らわしいOPERA試験

参考

長期の結果として
5年局所再発率は
外照射Boostで39%、肛門から機械を突っ込んで
㎸X線でBoostした群で17%

特に3㎝以下の腫瘍サイズなら93%直腸温存できると!

機械の仕様とか、直腸出血は増えそうとか
色々考えることはあるが、
ある程度線量依存性がある、というのは事実かも。






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