お勉強358:速報ASCO23 ADAURA最終解析

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2304594

ADAURA試験、OSの結果
既報でOSの改善あり、とのことでしたが
ASCO23のプレナリーで発表と同時にNEJM

結果をすんなりというと
約5年程度の観察期間中央値で
II~III期の成績で
5年OS オシメルチニブ群 85% プラセボ群 73%
HR0.49(!) 95%CI 0.33~0.73
という結果
大体両群とも8割が現病死

とくにIIIA期の差が大きい。

しかしながら、プラセボ群のすべてがクロスオーバーで
オシメルチニブを投与できたわけではないよう
(筆者らもこれでOSが強調されている可能性については言及している)

参考データとして日本でアジュバントオシメルチニブが承認された時のOS
(おそらく再発したらほとんどの人がオシメルチニブを受けている)

→と思ったら、全体集団の途中経過のようです… すいません

を出したツイート(日本のほりのうち先生のツイート)では

HRはそれに近いものが出ているが、差は明らかに狭い印象
(日本の手術レベルが高い、ということなのでしょうけれど)

GISTのイマチニブのデータを出して、「3年では不十分」と言っている人もいる

脳MRIが必須でなかったと批判する人もあり

ディスカッションではこういうスライドも出たようです

これを踏まえて、我々はどこに行くべきなのか?
アジュバントオシメルチニブは確固たるエビデンスを確立したのか?
3年で十分?多すぎ? コストは? 副作用は?

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