お勉強298:PD-L1発現はペンブロ単独治療の予後予測因子か?



PD-L1≧50%だと、海外だと医療費も考えてペンブロ単剤
という選択肢が割とよく使われるようである。
今回、米国のデータベースで50%以上の発現で
1st-lineでペンブロ単剤を
使った人を対象に
PD-L1≧90%という非常に強い発現群と
50-89%という群を比較したリアルワールド研究。

一応臨床試験では、強発現群でよい良い成績が出ていたらしい。

1952例が対象 年齢中央値は73歳 性別はちょうど半々
71%が非扁平上皮癌 94%が喫煙歴あり 24%がKRAS変異あり
46%がPD-L1共発現
プロペンシティースコアマッチング(IPW法?)して
MSTくらべると強発現15.84ヶ月、それ以外12.72ヶ月
優位に生存が強発現で良かった。
(6カ月ぐらいから徐々に差が広がっていく)
KEYNOTE-24より悪いのはRWDだからだろうと。

強発現患者内で
喫煙歴・性別・KRAS変異は生存に影響しなかったが、
ただし、PS2以上、扁平上皮癌では優位性が見られなかった。

ディスカッションによれば、USでこの
90%以上の人はNSCLCのおよそ10%ぐらいらしい。

筆者らはPD-L1を
・100%
・90%以上、100%未満
・89%未満 50%以上
に分けた前向き試験も提案している。

個人的感想としては、
やはりPSの悪い人には免疫チェックポイントは
相性が悪い、ということと、
non-SqとSqはこれに限らず、別のがんとして扱うべしですね。

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