お勉強400:肺がん定位照射の局所再発をMRIで診断?

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37327593/


肺がん定位照射でしばしば問題になるのは
「これ再発?」というmassが出てきたときに鑑別が
難しいことが多いことである。

それに対してマルチパラメトリックMRIが有用なのでは?
という報告
基本的にはCT/PETと組み合わせることが前提
T2/造影T1/DWIを組み合わせて判定しては?とのこと
MRIのプロトコールは論文に書いてあるが、サッパリわからん。

18人の患者、20か所において
4例確診、10例再発なし、
6例はその後の局所および/または全身治療の追加により
局所再発が確認されなかった(がこの群は評価に入れていない)

再発では不均一な増強と不均一なT2信号
再発でなかった症例は
7/10が均一な増強と均一なT2信号を示した。

MRIの診断で診断医が「再発」といったのは
6例で、再発4例はちゃんと診断されている。

造影の動態曲線は局所再発状態を予測できず。
再発が証明された病変では拡散低下が認められたが
再発の中央値は1.08 再発なしの中央値が1.6
ADCのこれといったcut offは認められないが、
それなりに拡散低下はあてになりそう

一応局所再発症例と、そうでない症例が
一例ずつのっているが、診断医でない私は
「うーん…?」という感じだが、診断医はわかるよう。

一応ほかのスタディでもADCは参考になる、という報告有とのこと
T2と造影T1でヘテロでADCも低ければ再発の可能性は
かなり高そうな感じ。

症例を増やしていけばもっといろいろデータ出そう。
それこそAIの出番はあるか。
PET-MRIにも期待、とのこと。


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