お勉強:158 小細胞がんLD話 #ASCO21

小細胞がんネタ #ASCO21

https://meetinglibrary.asco.org/record/198762/abstract
https://twitter.com/ibrahimazaronc/status/1401272670478548997

いわゆるLDに対してCCRTを行う際にプラチナは
CDDPか、CBDCAか。

1756例の後方視的解析
結論から言うと、差なし
StageI/IIとかPS=2だと
CDDP有利にも見えるが
そもそもこれらの群は
Nが少ないので、何とも言えない

単変量/多変量では全然残ってこない。
が、CDDPの方がほとんどの場面で「チョッと」
上に来ているという気もするが…

まぁ、レトロなので背景因子なども
考えると、単変量・多変量を信じるべきか
(多変量だとむしろCBDCAのほうが「チョッと」よい)

最近のCASPIANかIMpowerかにも通じる話題。
AZ社の話だと、やっぱCDDPでしょ、というのが
(IMpowerだと、CDDP使ってないので)
流れなのですけど…


https://twitter.com/DrSanjayPopat/status/1401537961154461701
https://twitter.com/CharuAggarwalMD/status/1401536878059347976

こちらは今はやりのLDのCCRTの
線量分割に対するIII相試験
CALGB 30610/RTOG 0538

45Gy一日二回vs.70Gy一日一回
(CONVERTよりちょっと線量高め)
61.2Gyの後半加速はtoxicityで没ったよう
https://www.annalsofoncology.org/article/S0923-7534(19)59871-4/fulltext

ということで45Gyがまだ`king`という結論

ただ、最近は
https://note.com/nijuoti/n/n1d38b6381790
で、いわゆるhypoでの一日一回
とか
https://note.com/nijuoti/n/n92e21dd02ffd
でhyperfractionのまま60Gy
とかで`king`は敗北しているし
(この試験とだいたい`king`は同じ成績)
RTのやり方を変えるのではなく
https://note.com/nijuoti/n/n1d3e6ce5e7bd
のようなCCRTのあと免疫療法、というのも
イミフィンジの臨床試験進行中

LDのCCRTも熱くなってきましたよ!

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