心、そのもっと奥まで、いきわたる、風と光

梅雨の沖縄。

今日は雨が止み とても晴れて陽射しも強い。

私は自転車で郵便局へ向かった。

逆らわず とても ゆっくりと。

(急ぐと汗かくしね。ちょっと身体も疲れていたから)

風ってこんなに気持ちいいんだ～って毎回思う。

沖縄に来て風の心地良さを本当に知った気がする。

郵便局の用事を済ませて 帰る途中、

色々な跡地があったことに気がついた。

造船所がここにあったのか〜 とか

劇場がこんなとこにあったんだなぁ とか。

沖縄の歴史を感じて 今ここに私がいることを

なんだか不思議におもった。

そのままいつもの浜に向かうことにした。

いつもとは違うルートでその浜にたどり着くとまた特別な感じがした。

浜には誰もいない。

とても静かで穏やかな海。

ここの海はとっても優しくてかわいい。

赤ちゃんみたいな波動を感じるんだ。

何か、聞こえない声で私を誘ってくる。

今日はそのつもりだから かまわないよ。

波がそっと私の足を包みこむ。

いつもそうだ。

今日は濡れたくないからって少し離れて立っていても

手を伸ばすみたいに

白い穏やかな波が近ずいてくるんだよ。

サンダル脱いで波に誘われるまま海に入る。

きもちがいい。

冷たくて、透明で

ゆらゆら、キラキラ、してて。

本当に優しく包んでくれるから。

癒されないわけないよ。

白い蝶々が じゃれあっている。

鳥のさえずりが 蝶々のアテレコみたいに聞こえてくる。

ここは平和だなぁ。

わたしの 今 はこんなにも優しい世界を反映してる。

あっ人間の声がする

人間が来た。

ちょっとだけ 心が 固くなるのを みつけた。

大丈夫。

ほら、人間の声も鳥のさえずりとそうは変わらないかも．．．。

ドボンて音がした。

振り返ると白いツバメみたいな鳥が海に飛び込んでいた。

魚がいるのかな。

エサを取ろうとしてるのかな。

その鳥は何度も何度も海に飛びこむ。

垂直に急降下して。

そして海から水しぶきと共に空へ舞う。

もしかしたら、海と遊んでいるだけかもしれない。

人間が気づいたもんだから得意気になって

何度もみせてくれているのかも。

鳥の優雅な姿に目を奪われた人間たち。

何か 目には見えないけれど

たしかに在る、それを共有している。

心、そのもっと奥、まで。

いきわたる 風 と 光 を。

ありがとう。

愛しています。