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おすすめさだまさしSong(11)「風に立つライオン」

第11回は、
「風に立つライオン」です。

収録アルバム:夢回帰線(1987年)

さだまさしさんを語る上でこれはどうしても外せないので、あまりにもおなじみではありますが、ここで紹介させていただきます!


この曲に出会った時も、本気で泣きました(笑)。
いや、正確には二度目に出会った時かな?
最初に出会ったのは、紅白歌合戦でさださんがこれを歌った時で、その時は「ずいぶん同じ音が続く語り口調の歌だなぁ」と思って終了~(笑)

高校受験生だった頃・・・のような気がします。
今から思えば、この歌の価値に気づかないようなダメダメ中学生でした(笑)

二度目に出会ったのは、大学生になって成人祝いに親が電子ピアノを買ってくれて、「さだまさしピアノ弾き語り曲集」を買って、めくっていた時です。
歌詞を見て「あ、あの紅白の時の曲だ!」と思い、改めて歌詞を読んだらもう号泣。

歌というものは、歌詞をじっくり味わわなきゃ本当の価値はわからない!と思いました。


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突然の手紙には驚いたけど嬉しかった
何より君が僕を怨んでいなかったということが
これから此処で過ごす僕の毎日の大切な
よりどころになります ありがとう ありがとう
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これは、もらった手紙への返事なんだなぁ、とわかる出だしですね。
読み進めていくと、何やら事情があって別れた?と思い始めます。

ナイロビで3年ぐらい暮らしているらしいことや、そこで出会った感動を彼女とわけあいたいと思ったことなどが綴られ、「嫌いになって別れたのではない」ことがわかります。

途中で「何より僕の患者たちの瞳の美しさ」とあるので、私たち聴き手は、ここでこの人の職業が医師であることが判るんですね。
診療所に集まる人々は病気だけれど、心は自分よりも健康だと感じる若き医師。
きっと日本という国を外から見ることで、いろいろと気づくこともあったことでしょう。




あなたや日本を捨てた訳ではなく
僕は「現在(いま)」を生きることに思い上がりたくないのです



恋人と楽しい時間を過ごすことを選ぼうと思えば選べたはずの彼。
それでも、その幸せを諦めてでも、自分がなすべきことをするためにナイロビへ旅立つ志の高さ。


たぶん彼は、どんな時にも自分と向き合い、「生命(いのち)」と向き合い、他者の幸せを本気で願うタイプの人なのでしょう。
なかなかここまでの人物にはなれないですよね・・・。


さて!
この曲の中で私がいちばん「すごい!」と思ったのは、歌詞の最後の部分です。



くれぐれも皆さんによろしく伝えて下さい
最后になりましたが あなたの幸福(しあわせ)を
心から遠くから いつも祈っています
おめでとう さようなら



普通の手紙の締めの文章じゃん。

いやいやいやいやいや!
違うんですよ!

「おめでとう さようなら」ですよ!

この最後のひと言だけで、彼女が他の人と結婚することが判るではありませんか!


やっぱり、さだまさしさんは、ただ者ではないです。
これほどまでに「行間」が生きる歌は、他にあまり見かけない気がしました。

中学生の頃、「字余りみたいな歌」なんて思ってしまって申し訳ないです。

ちなみに、私の母は「あけましておめでとう」だと思ったと言ってました。
情緒もへったくれもない母(笑)


夫と結婚する前、この歌の感動ポイントや「おめでとう さようなら」に込められた意味に対する認識がほぼ同じだったことから、「この人ならきっと一生、分かり合える」と思いました(笑)。


イントロやエンディングも入れると9分近い長い歌ですが、映画のようなストーリー性のある歌なので、ぜひじっくり味わってください。

というか、映画化されましたね。
当然のことながら、主題歌になっています。

この曲は、さださんの歌の中でも特に感動的な深い曲なので、YouTubeの検索でもいいからぜひ聴いてみてください。

できれば「夢回帰線」買ってください(笑)。

虹の木の日常や仕事内容などは、以下のリットリンクからご覧いただけます。


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