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絶対に真似してはいけない

今日は義母の通院日。

診察前に椅子で待っていたら…
ブーン…ブーン…と弱々しい羽音が
聞こえる…
虫かな?と思って探すと、アシナガバチが途方に暮れて行ったり来たりしていた。

相当困り果てていて、もう飛ばずに
床の辺の窓枠を歩いている。
少し弱ってもいるようだ。

実は私は無類のアシナガバチ好き。
自宅に作られた巣を何年間も観察し、
写真に収めて記録してきた。
近くでの観察、写真撮影、生態や
アシナガバチとの間合い、怒らせずに
穏やかにいてくれる間合いで観察してきた。
室内に入ってしまったアシナガバチを
傷つけずに何匹も逃してきた。
その場合は優しい素材の魚網と画用紙を使った。

昨年は女王蜂が帰ってこなくなった巣を
観察した。
幼虫だけなのに、無事に働き蜂が羽化し、残された幼虫を育て、雄蜂を産卵。
たった4匹の働き蜂が雄蜂を育てあげて、秋に巣立っていった。
女王蜂がいなくても立派に最後まで巣を運営したのだった。

この働き蜂も立派な働き手で、巣の守り手だと思うと、なんとしても助けたくなった。

今回は道具はないが助けよう!
私はティッシュを3枚重ねにして、ハチに心の中で敵意がないことを瞬時に伝えた。
そして電光石火の早業でハチをさっと柔らかくくるむ。ハチを傷つけず、怖いと思わせず、かつ優しく包むのだ!
これは華奢なガガンボやチョウやガなどを保護して逃がすときのティッシュ技である。
アシナガバチは念の為3枚重ねである…

無事に包まれたハチは、暴れるでもなくじっとしてくれている。
なんとか気持ちは伝わっているようだ。

義母にハチを逃してくると告げて、素知らぬ顔で一階へ…そして正門へ向かう。
ここで挙動不審になってはいけない。
堂々と外にむかう。

植え込みの緑の葉の上にそうっとアシナガバチを乗せる。
最初は眩しい光に目がくらんだようなハチ。
しばらくして外だと認識して、元気に空へと飛んでいった!
本当によかった!

刺されなかったのは幸運か、
ハチに気持ちが通じたのか、
どちらにしても、刺されたら自己責任。
決死の覚悟の上の私だけの逃し行動。

ただ、観察していても、逃がそうと
しても、ただの一度も刺されたことはない。

私は変人、アニマルコミュニケーター。
虫にも自分の気持ちを伝えられると
信じているが…

他の人は絶対に真似してはいけない。

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