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#13 支援学級へ行こう〜支援学級か通常学級か


2020年夏
久しぶりに家族揃って福岡の中心でもある天神まで出かけることにしました。
目的は朝陽のランドセルを予約するためです。

どのブランドのランドセルにしようかな。色はこんな色も素敵だな。朝陽は何色がいいって言うのかな。


そんなことを考えながら、朝陽のランドセル姿を想像する私は浮かれる一方で、その時はまだ、朝陽の小学校の就学先すら決定していませんでした。

いや…
別に就学先をわざわざ決定しなくても、誰でも小学校には通えるのです。みんなと同じように特別な手続きをしなくても、役所から届いた通知に記載されている日に、ちゃんとランドセルを背負って入学式に出席すればいいのです。


長男や次男だって就学前健康診断を受けただけで勝手に地域の小学校へ入学したのですから。



朝陽はランドセルを背負って小学校へ行くのだろうか?


朝陽が3歳の頃。
自閉症スペクトラムと診断された息子を目の前に、朝陽が小学校に入学するかも分からず、ただただ未来を想像出来ずに不安を抱えている私がいました。


小学校の受験もしないのに、小学校の進路が決定していないなんて…。
私の子育ての教科書には就学準備なんて言葉もなければ発達検査なんて文字もなかったし、パラパラとめくってきた雑誌の入学準備特集ページには支援学級なんて文字はどこにもありませんでした。


来年度の就学先にソワソワしている人なんて、小学校お受験をする親子くらいしかいないと思っていたのです。朝陽が小学校に入学するまでは…。


朝陽の就学について真剣に考え始めたのは、朝陽が5歳になった頃でした。
全く言葉を話さなかった朝陽が少しずつ言葉を話すようになり、オムツが完全に外れたとき、私は支援学校に入学という選択から進路を大きく変更することにしました。


でもこの時はまだ支援学校という進路から地域の小学校へという進路変更をしただけであって、その先の分岐点から行き先が分からず、私の心はずっと立ち止まったままでした。


当時の私は「どっちの道を選んでも、この先はどちらも行き止まりだ」
そう感じていたからです。



それは私の周りに誰も支援学級へ在籍している人がいなかったというのもあるし、支援学級のリアルな情報が私の周りにはそんなに多く無かったからだと思います。

それは朝陽が3歳の頃に自閉症と診断された時と同じような感じで、自治体や学校によって手続きも違えば学校の支援体制も違うのです。



しかし朝陽が5歳になってからYouTubeを始めて1年経った頃にはチャンネル登録者が1万人を迎えており、先輩保護者さん達からご自身の体験談などの情報がたくさん寄せられるようになってきました。


そこから次第に朝陽の就学先を真剣に考えるようになったのですが、療育先を決めたり幼稚園を転園した時とは違って、就学先を決定するのは朝陽や私だけの問題では無かったのです。


朝陽が選択する就学先の学校には長男や次男もいるのです。


弟が新一年生として入学してくることを、長男や次男は心から楽しみにしているのだろうか…?2人が辛い思いをするのなら、地域の小学校ではなく、特別支援学校という選択に戻った方がいいのではないだろうか?と、しばらく私は迷子になってしまったのです。


そんな感じでしばらく進路を決定するまでに時間が必要だった私は、最終的には「支援学級」という進路に決定したのですが、今の気持ちと大きく違うのは通常級を諦めて支援学級を選択したということ。


当時はそんな気持ちで進路を「支援学級」へ決定したのです。

つづく。

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