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【切手】天皇陛下在位十年記念

この記事は古切手収集を趣味とする筆者が、市場価値ではなく切手の情報を調べて、その切手から学べるものをメモしていくnote記事です。

発売日  平成11(1999)年11月12日(金)
発行枚数  3,990万枚
意匠    鳳凰文様
原画    森田基治(郵政省技芸官)
版式刷色  グラビア6色
発売地域  全国

1999年私は16歳の頃の切手。
天皇陛下(記事を書いている現在上皇)の在位10年記念で発行された切手である。

切手の意匠は以下の引用のとおりである。

切手の意匠には、雅楽の「萬歳楽」「延喜楽」の精緻な刺繍の入った、
美しく華麗な装束の文様を題材とし、
小型シート及び切手シート余白部分には、「錦花鳥(部分)」を配しました。
「萬歳楽」:
左方四人舞の代表的な舞曲で、古来より天皇陛下の即位の礼に用いられる。
「延喜楽」:
右方文舞の代表的な舞曲で慶賀の時に奏される。
「錦花鳥(部分)」:
瑞鳥の舞う金地の空間に、種々の草花が散らされた吉祥画。           
菊花は水引が掛けられている。
(設置場所:京都御所御常御殿 剣璽の間/土佐光清画(1805~1862))

日本郵便WEBサイトより
https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/1999/1112/index.html


萬歳楽(まんざいらく、万歳楽)は、雅楽唐楽の曲名の一つ。平調で、延八拍子の中曲である。

煬帝の作曲と伝えられており[1]、曲名によりめでたい曲とされている。

管絃と舞楽があるが、主に舞楽(舞人4人)として演奏され、現在でもよく舞われ左方平舞の代表的なものである。

天皇即位の大礼においても「饗宴の儀」において太平楽とともに舞われる

Wikipediaより

博雅会雅楽関西公演vol.3「はじめての雅楽」にて収録。

中国系の楽舞を源流とするものを左方の舞として左舞(さまい)と呼びます。

えんぎらく【延喜楽】

雅楽の舞曲。高麗楽 (こまがく) の一。高麗壱越 (こまいちこつ) 調の中曲。四人舞。延喜年間(901〜923)の作といい、万歳楽の答舞としてめでたいときに舞う。花栄楽。

出典:デジタル大辞泉(小学館)


朝鮮半島系の楽舞を源流とするものを右方の舞として右舞(うまい)

呼びます。

これらをモチーフに作られている。

桐竹文様も同時に発売しているが、私の手元にはない。

デザインされた森田基治氏に関してはNHKの美の壺に出ていたことがあり
バックナンバー詳細だけでも興味深い。

さすが天皇陛下の記念切手のため、室長自らデザインされているという処も興味深い。


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