朝活でダイカットマシンのレクチャーをしてきた話♪

 先日、久しぶりに地元の友人から「朝活」に誘われた。「ファミレスでモーニング食べて昼までしゃべって解散」
これがすこぶる快適だった。

 昨年仕事で知り合った人が同じ趣味人と判明し今度は誘う側になって、
「ファミレスでダイカットマシンのレクチャーやってランチ食べて解散」
っていうのをやってみたので、タイムスケジュールとともに振り返ってみようと思う。

(写真無しの長文だが、誰かに何かを伝えたいという思いで書いているので、誰かに何かが伝われば嬉しい。)

【朝活でダイカットマシンのレクチャー】

★9:30 ファミレスに集合

 案の定、私は遅刻した。
集合時間の2分前に「今出たよ」と連絡を入れ、現地へ向かう。気の合う友なのだが、彼女は道に迷っていて私と同時刻に店の前に到着したのでほっとした。
今日は6インチのダイカットマシンのレクチャーを行うため、
以下の物を持参した。

・6インチダイカットマシン
・マグネットプラットフォーム
・ポリカのプレート1枚
・ダイソーのカッターマット1枚
・お試しカット用の紙10枚
・お譲り予定の紙70枚
・100均のデザインペーパー
・ハサミ 1個
・太巻きマステ&マステカッター
・テープのり(テープ切れだったため使用不可だった)
・厚手のダイ 1個
・薄手のダイ 8個
・iPadPro12.9インチ 1個
・TEPRA MARK 1個
・替えテープ2個
・A4ケース 2個

持っていくのは簡単なのだが、正直自転車のタイヤがパンクしないか冷や冷やもんだった。心配になるくらい、この道具たちは重いのだ。
(いや、その何倍も私自身が重いのだが)

ファミレスでは4人掛けのトイレ近くのボックス席を陣取った。これが非常に良かった。
店員はほぼやってこないし、ボックス席で隔離されているため、テーブルで道具を出して工作しててもほぼ気づかれないのである。13:00解散なので、ここからは怒涛の勢いでレクチャーを開始する。

★9:40 レクチャー開始

 先ずは中型ダイカットマシンをテーブルに設置して特徴を
紹介。
(ここで何気にテーブルに設置したダイカットマシンの「置き方」についても説明する。
動画などを見てもほとんどの人がマシンを「縦置き」にして手前から奥にプラットフォームが移動するように置いて使っているのだが、実は座ったままでその縦置き動作を繰り返すと腕がとても疲れるのだ。時には中腰になる事も必要で意味が分からないほど腕や腰に負担がかかる。
そこで私は「横向き」を推奨し、それを実践している。
やってみると分かるのだが、横置きにして自分の中心から少し左に配置すると座ったまま全ての作業が簡潔にできるのだ。)

 今回持参した愛用マシンは「吸盤あり、厚み調整ダイヤルあり」で私のイチオシなのだが、残念なことに廃版でもう中古しか手に入らない。(ダイカットマシンというのは使えば使うほど骨組みのローラーが歪むので、中古品はお勧めできないのだ)
 現行品で日本で買えるいくつかのメーカーのおススメし、
どんな種類があるのか、なぜそういう仕様なのかをオタク度軽めに説明。会話の最後に「とりあえず後でラインにURL送るから」で締めると良い。
そうするとメモなどを取らずに話に集中してもらえるし、情報もメモよりリンクを送れば確実だ。

 次にダイカットマシンに通す付属品についても説明する。「マグネットプラットフォーム&ポリカーボネートプレート&ダイソーカッターマット」の3点セットがいかに秀悦かを手元の実演で見せながら早口で説明し、「これもURL送るから心配いらないよ」と念押しすれば完璧だ。

 こういう道具の使い方の説明をするとき、私の中には人の何倍も伝える情報がある。
「ナガイ、ウザイ、メンドクサイ」などと言われる事もあるが、そこは気にしていない。

「どうしたら上手く道具を使いこなせるのか」

という事を突き詰めるのが当たり前で、むしろ突き詰めないでどうやって使いこなすの?と疑問が湧くタイプだからだ。

対面でない場合は、文字・写真・動画で伝える手段をとるしかなく、どれも時間がかかるし長くなる。
(インスタやブログでこういった地味でオタクな情報を発信しても反応が返ってくることはほぼない、、、のだ)

でも対面なら事が早い。
リアルで反応が返ってくるとすこぶるやる気も湧いてくる。本当にありがたい。

そう思いながら次の工程へと進んだ。

★10:00 ダイカットレクチャー

8個のダイ以下のようなでデモンストレーションした。

・緩い圧から初めてきつめに調整していくこと
・紙の厚さが違えば毎回調整が必要なこと
・圧のかけ方、逃し方のコツ
・ダイの淵の跡を紙に残さないための工夫
・ダイの種類の説明
・厚手ダイの特徴とカットできるもの
・中華製のコピーダイの話

①アルファベットのポップアップダイ

初心者が1回で成功しないダイを試す。(自分で試行錯誤させる)
ダイだけ見ると素人ではポップアップになることが分からないので驚きとともに感動してくれるからおススメ。
ちなみにポップアップに使う紙は薄いのを使う事。あれ、意外と固い紙使う人が多いけど、どっちかっていうと厚手のトレペでもいいくらい。

②スカロップの四角いフレームダイ

「斜めに置いて角からカット」が合言葉。
ダイをマシンのローラーと平行に配置してダイカットすると、1つの辺に圧が一気に集中してしまい、段差を乗り越える時にダイが紙からずれてしまったり、跡は付いてるけどカットされなかったりする事がある。
斜めに配置して角からだんだんに圧がかかって辺をカットするよう進めると、ズレやカット残しを減らすことができる。
フレームの内側の淵跡が紙に干渉するときは、刃の裏側に位置するところだけマステを貼って圧を強めるとよい。

③封筒型のフレームダイ(フレームの中は空洞)

フレームのみのダイは柄合わせが楽にできる。
ノリを使わなくても組み立てられるタイプがおススメ。

④封筒型の全面スチールダイ(空洞なし)

淵跡が残らず圧が強くてもキレイにカットできる。
板紙のような多層の厚紙をカットする時は「穴」跡が残る場合があるので注意。
全面スチールダイは圧が強すぎてダイに紙が食い込んで取りづらくなる場合を想定して1ミリ以下の穴が開いていることが多い。この穴から目打ち的なもので紙を突いてダイから紙を抜くということをする。この穴が曲者で、圧をかけすぎるとその穴が紙に干渉して跡を残す場合がある。
ノリを使わなくても組み立てられるタイプがおススメ。

⑤手帳用のカメラ型ダイ

中型マシン用のプラットフォームでは1回で抜けない長さのダイを2回に分けてカットする。絶対マステで仮止め忘れずに。
ダイは斜め配置にするがプラットフォームの横幅から決して飛び出さないよう注意する。
→ちょっとでも飛び出して居ようものなら、最新の注意を払っていてもマシンに巻き込んでダイを歪ませてしまう
→誰しもが絶対やってしまう恐ろしい現象

⑥切手型のダイ

1ミリの円が無数にあるダイ
細かいデザインのダイはダイソーのカッターマットを使う。
(実は固いポリカプレートでガンガンに圧かけて抜くより柔らかいカッターマット系のものの方がダイの刃が食い込みやすいので上手く抜けることが多い)
抜いた後の無数の1ミリの円はマットに食い込むので、幅広OPPテープでごっそり掃除するのがいい。
(ここで、この切手はどうやって使うの?と質問が飛んでくる。「自分でデザインしたキャラを印刷して切手化して眺めるだけで幸せだよ。」と言っても彼女には通じないであろうから、「こういう素材はコラージュに使う人が多いよ!」とテキトーにの苦手分野の説明をして「言うて、コラージュとか全く興味ないけどね」と一言添えておいた)

⑦厚手ダイ

ダイの構造を説明
ヌメ革・フエルト・プラバン・ウッドペーパーなども抜けるが、あえてトレペをサクッと抜いてみる。
刃先だけに紙を当ててカットするので淵跡などが皆無で抜群にきれいなダイカットに仕上がる。
このタイプのダイは1回で抜ききることが重要なので、カットするものの試しカットを入念に行うよう念押し。

⑧ミルクカートンダイ

朝、出かけ前に最後にカバンにそのまま入れたのでファミレスのテーブルを片づける時に出し忘れに気いて使用できず。
箱作りの時は使う紙を厚手の紙にするといいよ、というのを伝えてから厚手の紙を譲るつもりがそれが出来ず厚手の紙は持ち帰りとなる。

 しゃべり続けた喉をドリンクバーのおかわりで潤し、一息つく暇もなく、彼女が持参したダイを使ってパーツのダイカットをはじめる。
(これは6インチマシンを持っていないのにカードサイズのダイを買ってしまったと言うので持参してもらったものだ)

「可愛くて思わず買ってしまった」という海外サイトから自力で頼んで届いたダイに愛着あるのが伝わってきて、自分もそうだったなと、遠い記憶が蘇ったりしつつ手を動かした。

★12:10 ランチの注文

ダイカットも終わってやっとランチ。
運ばれてくるまでの間、持参したテプラMARKで「感謝シール」を印刷して手渡した。

テプラmark用アプリ「Hello」の編集画面

「いつもありがとね」(mizutamaバージョン)

『今のテプラって、こんななんだー』
「Bluetoothだから楽だしデータも可愛いのあるよ」
「データ保存のいい方法見つけて発信したら反応イマイチだっんだけどねー」
『え?そうなの?編集出来ていいのにね』

などと、分かってほしいところを素直に理解して貰えて、スッキリした気分で鶏肉のおろし和えを食べ終えた。

★13:00 解散!

速攻で片づけて、お会計を済ませて現地解散。
(これでも荷物は手提げかばん2個に収まっているから怪しい人には見えないはず)

「やっぱり8時間位ないと全部伝えるのは無理そうだ」
という事が改めて分かったのと同時に、


・凄くわかりやすかった~
・教えるの上手だねっ!
・普通思いつかないわっ


という言葉を受けて「思いの伝え方」を逆レクチャーされた「朝活でダイカットマシンのレクチャーをしてきた話♪」でした。

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