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再起動 2019

2018年、気がついたら40歳になっていました。
大学生くらいのときに漠然と考えていた40歳の男はもっと大人で落ち着いていて、部下や家族から頼られる存在になっていると思っていました。

当たり前ですが、人生は日常の積み重ねです。
ある日突然大人になったりするわけではありません。
それなりに悲しいことや苦しいことを乗り越え、出会いと別れを繰り返し、楽しいことや悔しいことを経験して少しずつ大人として成熟していきます。
少しずつ、少しずつ。

僕は31歳になる年に転勤で東京に来ました。
今からちょうど10年前で、いくつかある人生の大きな転機であったことは間違いありません。そこから紆余曲折を経て40歳を迎えたのが2018年のことです。

40代という年齢に自分で何か勝手に一線を引いていたのかもしれません。
もっと落ち着いた行動をしなければ、とか、品のある格好をしなければ、とか、無意識のうちに自分がイメージしていた「理想の大人像」に当てはめようと勝手にもがいていた気がします。

2018年の大晦日。そのもがいた一年間を振り返ってみようと思ったのですが、笑えるくらいに何も残っていないのですよね。仕事で特別な成果を出したとか、プライベートで大きな転機があったとか、趣味の世界が広がったとか、充実していたことを思い出そうとしたのですが、考えれば考えるほど自分の糧として残ったものが少ない一年でした。

空回りしているわけではないのですが、次の一歩を踏み出すための足踏みの仕方を間違えていた気がします。自分がコントロールできる範囲でしかチャレンジしなければ成長は望めません。これまでの人生で散々学んできたことなのに、40代になったことで少しだけ自分の能力や評価について勘違いしていた気がします。自分で自分を見限ったらそこで終わりです。

だから2019年は再起動しなければなりません。
これまで培った経験や能力はあくまで武器として使うのです。
挑戦をしていけるための準備だけはしっかりできています。
自分を信じ、仲間を信じ、自らを再起動させ、今年の大晦日に自分を褒めてあげられる一年を目指します。

たくさんの人と出会い、たくさんの素敵なできごとに恵まれますように。

小説や新書、映画や展覧会などのインプットに活用させていただきます。それらの批評を記事として還元させて頂ければ幸甚に存じます。