20年くらい前の少女漫画のグッズが思っていた以上に売れる話

私の出品物の1ジャンルに少女漫画のグッズがあります。20年くらい前の古い物ですが、ただ押し入れにしまっているだけなら欲しい人に譲った方がいいかと思い、懸賞の当選品や応募者全員大サービス(以下、全サ)のグッズを出品しています。これが結構売れるのです。
当たらないと手に入らない懸賞はまだわかるのですが、応募すれば必ずもらえる全サまでもが思っていた以上に売れています。物によっては出品直後に購入されるので「安すぎた? 転売されたら嫌だな。もっと価格を上げても良かったのか?」と思うほどです。

当時読者の少女が20年経てば、今は20代後半〜30代、大人です。当時はお小遣いが足りなくて応募できなかった全サや、後からファンになったなどで入手できなかったグッズを、財力のある大人になったいま集めているのかなと想像できます。

同じ子ども向けでも、仮面ライダーの食玩やカプセルトイ、カードダスなどは全然売れません。閲覧数は出品物の中でも圧倒的に多いのですが、いいねは少なく、購入まで至るものはなかなかありません。これは「当時の男児が大人になって買い集める」ということがあまりない、ということなのでしょうか。当時は今ほどグッズ展開が多くなかったので、貴重といえば貴重だとは思うのですが……。

食玩でもフィギュア(飾って楽しむもの)だと最初から大人向けなので、「当時自分で買った」から「大人になって買い集める」が起こらないのかもしれません。組み立てが必要なものは対象年齢が15歳以上だったりしますし。そもそも15歳だと、ほとんどが特撮は卒業していると思います。20年前(特撮イケメン俳優ブーム黎明期)なら、なおさらのこと。そこから特撮界隈に戻ってきて今ハマっている人となると、かなり限られるでしょう。
今は男女問わず特撮にハマる人が増えましたが、新しくハマった人はわざわざ昔のグッズを集めはしないのでしょう。当時のグッズは今のクオリティと比べるとどうしても見劣りしてしまい、欲しいと思わないのかもしれません。経年劣化もしていますし。
価格設定の基準は少女漫画グッズと同様にしているのですが、そもそも物の価値や価格の感覚が違うのかもしれません。

コレクターといえば男性の印象がありますが、私のメルカリ上ではそうとは言えない状況になっていて、なかなか興味深いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!