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商品写真の背景の話・前編

メルカリを始めるにあたって避けて通れないものはいろいろありますが、その中でも閲覧者の購買意欲に直結するのは商品写真の撮影ではないかと思います。やはりできるだけ綺麗に撮りたいものです。
「メルカリ 商品写真 コツ」などで検索すると、撮影の仕方を解説するサイトがわんさか出てきます。私もメルカリを始める前に、いくつかのサイトを見て回りました。

その中で、よく言われているのが「商品写真の背景は白にすべき」というものです。
白背景の利点として語られるのが、主に以下の2点です。

・商品が見やすい
・白背景がレフ板になって綺麗な写真が撮れる

けれど実際にメルカリの商品写真を見てみると、白背景は少ないです。
私もあまり白背景では撮っていません。それはなぜかと言いますと……

メルカリはフリマでありショップではない

撮影解説のサイトで、実際のネットショップを例に出して「客目線で見て、どう? 白背景だと商品が見やすいでしょう?」とあります。確かに、それを真似すれば一定のレベルの商品写真が撮れるでしょう。
けれど、ショップレベルの綺麗な商品写真を載せたら、購入者に対応や梱包もショップレベルと同等のものを期待させてしまうのではないかと思います。そして対応が想像と違っていたら、がっかりするでしょう。「梱包がちょっと雑かも」程度でも、期待をしていた分の反動で「すごく雑」に見えてしまいます。

綺麗すぎるのも困りものです。

白背景は誤魔化しが効かない

そもそも白背景は綺麗に撮るのが難しいです。

こちらのnoteのヘッダーや1枚目の画像はスチレンボードを使って白背景にしました。見られるレベルではあると思いますが、綺麗な写真ではありません。レフ板を使わなかったので、左下が暗いです。白背景では影が目立ちます。

完全なる白背景は手間がかかりすぎる

たとえばAmazonの商品写真にはいくつか決まりごとがあり、そのうちのひとつがメイン画像は白背景であることです。Amazonの商品写真の背景の白はRGB値が全て255の完全なる白だそうです。完全なる白背景にするには、撮影した画像から商品部分を切り抜いて、RGB値が全て255の画像に貼り付けるそうです。素人はなかなかそこまではできません。
そもそも1人の購入者との取引は1回限りであることが多いです。同じジャンルのものを出し続けない限り、なかなかリピーターはつきません。
商品も基本的に1種類につき1個しかないでしょう。カプセルトイやブラインド販売などのランダム商法以外では、同じ商品をいくつも出品していたら買い占め転売ヤーだと思われるかもしれませんし。
1回の出品のために綺麗な白背景の商品写真を用意するのは、労力がかかりすぎるんです。

白背景は必ずしも見やすいわけではない

商品が「まあまあ白」で背景が「完全なる白」なら商品はちゃんと見えるでしょうが、背景が「そこそこ白」なら「まあまあ白」の商品は埋没してしまうと思います。

商品の色によって背景を変えるのが無難だと思います。かといって、なんでもいいわけではないのが難しいところです。カラフルな背景紙は反射した光に色がついて、商品の色に影響を与えてしまいます。
書籍やCDなど平面なものはさほど気にしなくていいと思いますが、立体物は気を使った方がよさそうです。

生活感ありすぎの背景はNG

雑然とした背景の写真では、商品以外の情報量が多いです。「こんなに雑では、対応も雑そう」「商品が置かれている場所、汚かったら嫌だな」など、写真から商品以外の印象を受けてしまいます。それも、だいたいは悪いイメージが。
個人的に床や畳、ベッド、毛布の上に置かれた商品写真には嫌悪感を覚えます。簡単に広い場所が作れるから、使いたくなる気持ちは理解できます。ですが、床や畳の上は裸足で歩き回るし、ベッドや毛布は毎日そこで寝てるんですよね。絶対無理とは言いませんが、購買意欲は下がります。「他人が素手で握ったおにぎりを食べられるか」の問いに似た感情です。商品を置く前に拭いたとか、シーツは撮影用に新しいのをおろしたとか、たとえそうであっても写真からはわかりませんし。
素手で商品を持っていたり押さえている写真も、できれば遠慮したいところです。中古なのはわかっていますが、わざわざ他人の手垢がついているところを写真にして見せなくても……。

最低限の清潔感を確保しつつ、素人が撮りましたという抜け感で「完璧ではありません」をさりげなくアピールする……一個人の一度限りの取引に使う商品写真で大切なのは、このあたりなのだと思います。

これからメルカリを始めてみようという方がいらっしゃいましたら、よければ招待コードを使ってください。登録時に入力するとポイントがもらえます。その際、私にもポイントが入りますことをご了承ください。
招待コード【CSNQSK】

最後までお読みいただき、ありがとうございました!