見出し画像

モノの価値=金額?

友人が15000円のカジュアルシャツを買った。
それは有名ブランドな訳でもなく、とびきりいい素材を使ったわけでもない。はたから見ればなんの変哲も無い柄のうるさいシャツを。


話はモノの価値を何で評価するかに移す。
大抵の人は金額では無いだろうか。
その方が確かにわかりやすい。

お金の歴史を見るとそれが納得できる。
物々交換の時代は正規レートがわかりづらかったりモノの質が変動してしまうこともあった。これでは商売に時間がかかりすぎる。
そこから物品貨幣というみんなが共通して価値があると認めるものを介することでわかりやすくした。しかし、これは持ち運びが不便な為に金属貨幣ができ、紙幣ができた。

モノの価値=金額 と大抵の人が思う理由が物々交換の歴史にあると思う。

さて、今後はどうなるか。
仮想通貨???
私はこんな世の中になるといいなと思う。

モノの価値=金額+ストーリー

モノの「ストーリー」、すなわちその商品のバックグラウンド、背景など呼び方は様々ですがストーリー性に人はお金を出す時代になるなと思っている。

コモディティ化する社会では、人はモノの違いがわからないので口コミでとりあえずみんなが思ういいものを買う。それって他人の意見だけど鵜呑みにしていいの?本当に納得して買ってるの?って私はずっと疑問に思っていた。

それが今日、「河谷シャツ」という数万もするシャツを買うところをみて、未来はここにあると確信した。
「河谷シャツ」は一見ハデハデな柄シャツ屋さんで、芸人のステージ衣装なんじゃないかと思ってた。
そしたら店員さんが
店員「実際芸人さんも買うんですけど、1つ1つのシャツに意味があるんですよ。」
私「(はぁ?なにゆうとんねん。ただの柄シャツやないか)」
店員「例えばこれは茶トラっていう名前のシャツなんですけど、一見茶トラ猫みたいな色の柄だけのシャツなんですけど、サイズのところやポケットの内側に隠れた魚がいるんですよ。猫の好きなものを隠す習性からデザインされてるんです。」
私「え!めっちゃいい!!」
友達「俺、買うわ。」
私「えぇ!!!?」

というように、人はストーリーがあるものが好きなんだと気付いた。(私達だけなのかもしれないが...)
けどめっちゃ素敵じゃないか?モノにストーリーを与えて世界に送り出す。それはある種の絵本を見にまとうような幸せなパワーを着る人に与えてくれる気がした。

河谷シャツ。1つのデザインが40着しか作らないというこだわりのある面白い洋服屋さん。
鎌倉に本社があるってよ。
鎌倉いいとこだなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?