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アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ 10の法則』を読むとテレビや新聞など信じるに足らないことがわかる

 アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ 10の法則』は20世紀初頭のイギリスの政治家ポンソンビー卿の『戦時の嘘』を現代の視点で論じ直したものである。

 そこには政治家が国民を戦争にかりたてるための10のキーフレーズがある。

 最初の2つは「われわれは戦争をしたくない」「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」である。どこかで聞いたことがある。

 ウクライナ戦争に際し、米露いずれもが同じ言葉を投げあっていることがわかる。しかも、これらは第一次世界大戦でも第二次世界大戦でも、対立するいずれの陣営からも発せられていた言葉なのだ。

 著者のアンヌ・モレリは、「マス・メディア」は政府の意向を受けて自分たちを善の側にいると見せかけるためのプロパガンダを流しがちであることを警告し、メディア・リテラシーを高めることを訴えている。

 ウクライナ戦争の真実が明らかになるのは100年後になるだろう。人類が第三次世界大戦を生き延びれればだが。



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