共産主義でも独裁でもない、全体主義の台頭

ベルギーはケント大学の臨床心理学教授 マティアス・デスメットさんの「大衆形成、全体主義台東論」を我那覇真子チャンネルで紹介していた。

ここ数年、ジョージ・オーエルの「1984年」の世界が到来するとか、共産主義の復活といった切り口で警鐘を鳴らす人はふえていた。

総じて言うなら「全体主義の台頭」だろう。

(そういえば、表現者クライテリオン 主幹の京都大 藤井聡教授らは、オルテガの大衆やアレントの全体主義を援用して21世紀に全体主義的なものが台頭しつつあることを警告していた。)

コロナのお薬を巡る反ワク言論封殺やウクライナ戦争を巡るロシア寄り言論の封殺などはデスメットさんの重視する「大衆形成 mass formation」のもたらす災厄そのものだろう。

ナチスドイツでのユダヤ人迫害はドイツに形成された大衆によってもたらされた。皆、喜んで大衆の側に属し、それが大事なことだと考えてユダヤ人をゲシュタポに差し出した。

このような歴史的な風景を頭に浮かべれば、反ワクを攻撃する人たちも自分のやっていることに気づきそうなものだが、そうはならない。

これは集団催眠であり洗脳だからだ。

デマ太郎大臣ら全体主義の指導者候補生が、大衆を扇動し少数者の迫害を続けている。しかし、これに対抗する勢力も徐々に生まれている。スモールがマスに抗するには、静かな声で語り続けるしかないとデスメット氏は言う。静かな声がかき消されないことを祈る。







日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。