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森永卓郎「ザイム真理教」2023.5を読みながら

「ザイム真理教」

 自民党の西田議員が名付け親とか。なかなかのネーミングである。

 財務省が緊縮財政を唯一無二の教義とし、それを盲進する信者(国民)の生命など無頓着である様子をさして「カルト宗教」=「ザイム真理教」というようだ(森永さんの文章からはそのように読めた)。教祖も教祖なら洗脳されている信徒も信徒だ。

 ザイム真理教の教義は「基礎的財政収支の黒字化 税収が政府支出を上回る状態をキープすること」だ。この教義が経済とは無関係の東大法学部卒の官僚達によって営々と守られてきた。

 国家公務員は国民の福祉となることに貢献すべきだが、ザイム真理教の官僚たちは、教義を守ることが立身出世の必須条件と教えられ、その実現に汲々としてきた。そもそも、彼らのような高学歴者が平民の生活などに心を砕いたりする訳がない。そんなことのために皆が遊んでいる間も勉強してきたわけではないと考えているだろう。

 だからこそ、国民に選ばれた政治家が民の幸せをこ考えて財政を運営すべきなのだが、財務省にコントロールされてしまっている。ここが問題だ。

 岸田総理が自民党総裁に選出されるときの懸念事項は、彼が財務省べったりの政治家で、緊縮・増税路線に突っ走ることがわかっていたからだ。

 案の定、その気配は強まっている。岸田総理をさして「増税メガネ」なるキーワードも出てきた。

 日本人はもう少し真面目に政治を考えた方が良い。ザイム真理教に国を滅ぼされるわけにはいかない。

日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。