蘭亭序
今日は旧暦の3月3日です。「天下第一行書」と呼ばれる書道史上最も有名な作品「蘭亭序」が1670年前の今日誕生しました。
たまたま休日のお陰で、明日まで東博で開催されている「王羲之と蘭亭序」特別展を見に行きました。
今回注目したのは、東京国立博物館の中国書画コレクションの中でも大きな柱とされている林宗毅氏が寄贈した「蘭亭図巻」などの作品群でした。驚くことに、今日は林宗毅氏の生誕100周年の日なのです!
10年前初めて東京国立博物館に訪ねました。きっかけは当時凄く注目された「王羲之尺牘 大報帖」(唐時代の摸本)が日本で新たに発見されて、世界初の公開でした。今まで一番種類が多い「蘭亭序」の臨本、摸本、拓本が集まって一気に全て拝見する事が出来ました。
去年の3月まで勤務していた学校に非常に上手な字を書く先生がいました。ある日、彼女が臨書した「蘭亭序」を見せてもらいました。一文字の敗筆も見つからないほど、技術も完成度も高く、優雅で繊細な字を見るのは初めてでした。普通の教員ではなく、プロの書道家だったのです!と驚きました。
王羲之の時代の「蘭亭」という場所は現在の浙江省紹興市にあり、紹興酒の故郷として知られています。そのため、紹興酒を飲んで今日の出来事を振り返りました。