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みんなの日本語第14課・文型分析まとめ(パワポ画面PDF付)

こんにちは【日本語教師になる】ももこです。
この動画は、日本語を教える人のための動画です。この動画では、日本語の教科書「みんなの日本語」の教材分析をします。文型を分析し文型に関する知識、注意すべき点などをまとめ、動画視聴後、適切な教案・教材が作れる知識を得ている状態を目指します。

今回は、「みんなの日本語第14課」をまとめます。
今回の動画は
● 第14課の概要と学習目標
● 文型
 ① ターゲットの文型を確認する。
 ② 各文型の解説
● 補助教材の紹介「書いて覚える文型練習帳」
● 第14課で押さえたい動詞
● この課でできる活動例
● 教師が知っておくべきこと
という内容でまとめていきます。

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この第14課文型分析まとめには補足解説動画があります。「Ⅰグループ・Ⅱグループ・Ⅲグループ動詞について」と「て形まとめ」です。
この動画を十分に理解するために、補足解説動画も御覧ください。


みんなの日本語 第14課 概要と学習目標

●第14課の概要


第14課では、最終的に「て形」を使って「〜てください。」「〜ています。」という文型を使えるようにします。補足動画の方でもお話ししましたが、「〜てください。」「〜ています。」という文型が作れるようになるには、逆算して…
動詞のグループ(Ⅰグループ、Ⅱグループ、Ⅲグループ)という概念を伝え、その上で、今まで使っていたのは、実は「ます形」だったという「ます形」の概念を学習してもらいます。その上で、新しい形である「て形」を学習し、それからようやく…
「て形」を使う文型:「〜てください。」「〜ています。」を学習するということになります。
これについては、過去の動画「第14課補足動画・て形まとめ」の中で「第14課におけるて形」という項目で語った通りです。

第14課に関しては、1つの動画で収まりきらない壮大さを感じたため、補足動画として分割して動画を作っています。ぜひ、補足動画もみてくださいね。
また、この第14課以降、同じ文型でも異なる意味を持つもの、文型を使える相手が限定されるなど、場面設定に注意する必要がある文型が多くなっていきます。その都度、説明します。

これらの概要を踏まえて、

●学習目標

・簡単な指示、依頼、勧め、申し出ができる。
・今、何をしているか言える。
と…教え方の手引きに紹介されています。これだと単純に表現を使うことでできる内容を示しただけになってしまうので、「できる日本語」も参考に考えてみましょう。

できる日本語 第7課では…
・パーティーの準備をしているとき、何か頼んだり指示したりすることができる。
・パーティーのとき、自分から手伝いを申し出たり、食べ物などを勧めたりできる。
という学習目標が立てられています。「パーティーのとき」という場面設定が具体的で、どんな場面で使える文型なのか、想像しやすくなっています。もし、教える学校が学校のアクティビティーとして、よくパーティーをするような学校であれば、想像しやすくて学習目標としていいかもしれません。多国籍系の学校は、よくパーティーをしていそうなイメージなんですが…今、私の勤めている学校では、ちょっと、違うかな…と感じるので、もう少し広く、入学式や卒業式なども含めた「イベント」という場面設定にしたらいいのかな?…と個人的に思っています。

「こんな学習目標を考えました!」という、みなさんからのアイデアも教えて欲しいです。ぜひ、コメント欄で教えてください。お待ちしています!           

● 文型

① ターゲットの文型を確認する。

この課で教える文型を確認します。
 教える文型は練習Aにまとめられています。
学習項目一覧でまとめられている文は、
(⒈ 活用の確認 )
⒉ もんだいを よんで ください。
⒊ てつだいましょうか。
⒋ ミラーさんは いま レポートを よんで います。

このターゲットの文型を文法説明風に書くとこうなります。


⒈ 動詞の活用グループ(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲグループ)ます形、て形の活用
⒉ <て形>ください。
⒊ <ます形>ましょうか。
⒋ <て形>います。

ます形は「ます」に接続する動詞の形のことで、国語文法の連用形にあたります。「て形」は国語文法で説明すると連用形+助詞「て」のことです。


② 各文型の解説

ここから、この課で学習する各文型について確認していきましょう。

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