舞台口笛

推しのテニミュ後の舞台だ！！！！やった！！！！
なにすんのなにすんのなにすんの！？！？
と喜び勇んでいた6月のわたし、オメーの推しはとんでもなかったよ。と教えてあげたい。

初日はれおんぬの役が衝撃的でそれ以外全部吹き飛びました。前半の日常でケラケラ笑ってたよな！？わたし！？3回目でようやく新開以外の役の心情や思惑だったりを考えられる余裕が生まれたので、せっかくだしnote書いてみるか！と思い初note投稿です。
推しがトリガーアラート全背負い男だった、ってのもあるけど物語としても衝撃的で考えさせられるものでした。オタク考察大好き！！！
書きたいとこだけ書いてるので時系列等はめちゃめちゃです。

①新開

ジッポをカチカチといじる音共に登場し、祭りで浮き足だっている村にそぐわない異物感。娘のお見合い相手が因縁持ってたら破談だ！！と言われてしまう「悪いやつ」なケンまなぶ達とは異なる怖さをまとった謎の男。
顔姿、桐田伶音なのに纏う雰囲気が別物で、登場してきたとき「やった！やっとぬだ！！」と喜んだのも束の間、「これ俺らの知らないぬだ…」と息を飲みました。
見たことない表情して無人の（ケンまなぶいるけど）赤城家の縁側になっげ〜脚で座る新開。
赤城家の人間たちって、裸足で地面に足ついた後ちゃんと手のひらでサッと足の裏拭って縁側を上がっていってるんですよね。ちゃんと拭うとは言ったけど、タオルで拭くとかではなく手のひらで拭ってるからいや汚いだろ、とも思うけどそこを新開は土足でズカズカと上がり込んで物色。もうその時点で怖い、ケンまなぶは「泥棒ですかね〜」とか言ってたけど明らか普通の泥棒じゃないだろ！？！


キャストコメントでぬの役名が「新開」と苗字だけだとわかった時点でこれ…ぬ、トリガーアラートのどれかしらに関係するだろ！！と覚悟を決めていました。でもここまでとは……前半で朝姫村の人間の良い部分を見せられて、ムカつくクソ親父なしおりちゃんのお父さんだって娘を思うからこその頑固さ。
ヤクザ者のケンとまなぶだって姑息さはあるけど、泥棒だ注意しよう！と言っちゃう憎めなさもあって、登場人物今のところいいやつばっかじゃん？

そんな物語に突然現れた""""暴"""""
初見の人間に戸惑いなく暴力を振るう新開。
恵まれた体躯から繰り出される暴力！！！！
かっこいい！！！！人体の壊し方、どこまでやれば壊れるか知ってる人間の暴力！！！！！かっこい！！！
推しのこんな凶悪な顔が見れて幸せです。
身長も筋肉もあるデッカい推しのこと、よく私はかわいい！！！かわち！！！と言うけど、身長も筋肉もある男性が怖いことしたらほんとは怖いんだ…と思いました。でもぬってかおかわいいよね、特にωと目が。

登場シーンでこの男、ヤバいやつで話なんて通じないなって事を植え付けてから初恋が実り、幸せを噛み締めているしおりちゃんのシーンであの金属音。観客には「マジかよ……」と音でこの先の事態を想像させるのほんと最悪だ〜と思いました。
そしてしおりちゃんのいろんな初めてをぶち壊す新開。しおりちゃんの悲痛な叫び声と、ベルトを閉めながら工場から出てくる新開。新開に足蹴にされた朝顔を愛おしそうに見つめてる辰吉。
最悪だ〜（2回目）
ここまででもう事態は考えうる最悪の状況なのに、姿を消したしおりちゃん。実家にも戻らず祭りにも行ってない…そして辰吉にとっては突然の訃報。幸せの絶頂にいるはずのしおりちゃんがなぜ？？と理解が及ばない抜け殻にのような辰吉の「死んじまった〜…」
その時の新開の顔を上手から見たかった！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
フォロワーさんからどういった表情をしていたか教えてもらったけど映像に残らない分、自分の網膜に焼き付けたかったよ〜…とオタクの執着はおいといて。

暴行をはたらかれた婚約者が自殺のような事故で亡くなった事を辰吉にくってかかられた時の新開の表情やっべ〜から、もう最悪死んでくださいみたいな。辰吉の怒りやしおりちゃんの取った行動に対して理解しないというか理解不能、めんどくせぇな…の感情しかない表情。これを間近で浴びれたのオタク冥利に尽きる。

あまりにも悪意のない悪の演技が自然すぎるので今までオタク達が見ていた桐田伶音は仮の姿で裏ではマジで最悪なヤツだったらどうしようかと、そんな疑いを持っちゃう演技。ヤバすぎ。裏でオタクほんとキメェ、とか思ってたらどうしよう。ごめんキモくて。

桐田伶音さん、いわゆる2.5次元俳優でアイドルでしかもテニミュに出た直後の舞台でこの役……すごすぎない！？！？雑誌で聖⭐︎オムニア学園！とかやってる人と同一！？！？役者怖すぎ。
でもこの役を演じているぬを安心してみられるのって、ぬが優しくて配慮の鬼でファンへの博愛精神に溢れて物事にストイックで人に慕われる素敵な人間だからだとオタクは思います。
最低で最高な芝居をありがとうございました。

②Wヒロインの翔子と栞

明確に対照的なヒロインとして描かれている2人。地元を10年離れ洗礼され垢抜けた翔子と、のどかな田舎で父親に大切にされながら過ごしてきたしおりちゃん。ぱっと見、翔子は強くてしおりちゃんは守ってあげたい庇護欲湧くヒロインと見て取れるけど、今回の結末はきっと翔子の素直になれない弱さが行きついた先なのかなと思いました。
辰吉は栞ちゃんに対して「守る」って言っていたけどしおりちゃんは十分強いと思うんだよね。10年前の思い出の男との見合いの話が来た時、きっとこのチャンスを逃したら2度と叶わない、だから父親に猛反対されても家を飛び出し押しかけ女房みたいなことしちゃう。しおりちゃんがほんとに弱かったら辰吉が岡安家に乗り込んで迎えに来てくれるのを待っちゃうのでは？しおりちゃんも、単車の王子様を待っていられない理由（翔子の帰郷）があるけども。

「頭空っぽな女」
「ぽーっとなっちゃうような女」
「男なしじゃ生きられないような女」　
ミュージカルに憧れて彼氏に「待ってて」と言い残し上京を決意する夢みがちな10年前の自分。夢破れて借金まで作って男に頼って昔の男から金をせしめようとする自分。翔子の独白と咆哮、しおりちゃんに向けての投げた言葉がぜ〜んぶ翔子に刺さってる。

翔子を幸せにしたいよ〜😭😭😭😭
翔子と同年代で地元を離れて数年経つ私としては翔子に幸せになってほしい。28とか地元の友達はあらかた結婚して、こないだ産んでたよね！？って子供はもう立って喋っている……そんな歳…………時代的にまだまだSNSが発達してなくてよかったね！！！！！！
……余談すぎ。

まだまだ書き留めたいこと出てきそうだけど一旦ここで終わります。翔子の借金のこととかなぜ新開が遠い田舎まで着いてきたのかいろいろ気になるところはある！！！私は征吉の初恋は翔子派です！！！

舞台上にみんな存在していると思えるリアルさと生々しさがより残酷さと凄惨さ際立たせ、キャストの皆さんの熱演が伝わって 前のめりに前のめりに（心の中でね）観劇することができました！
素敵な作品をありがとうございました。